2019年7月

兼題:「鱧」「当季雑詠」  出題者:一兎    <敬称略>

  
(画像は碧水さん。俳句番組を見ていてTV画面を写したそうです。)
先月の鰻に続いてニョロニョロ系高級魚「鱧」が今月のお題。
出題者は句会の翌日に放送される「NHK俳句」のお題が「鱧」であることを知り、
こちらのお題も「鱧」にして「石の会」vs「NHK俳句」を企画!?
NHK俳句の1席は「井戸水に冷やすあれこれ祭鱧」でした。

鱧刻む痛き想ひ出ありすぎて   泰山
「痛いのは鱧なんてすよ」
素頓さんのこのコメントにコメント賞!

虎が雨高級食パン購うてみる   泰山
「虎御前にも上げてくださいな」
季語の「虎が雨」は
曾我兄弟の兄が殺され、愛人の虎御前は悲しみ、その涙が雨になったという言伝えに由来するとか。

鱧なんて食べたことなしハムならば   素頓
「同感」
「私はハムの方が好き」など同感者多数。

九年目旧友の味鱧の味   素頓
「友の味に勝るものなし」
震災から九年、今度会ったときには・・・

江戸前に紛れ梅肉鱧握り   鳥閑
「はもの握り寿司梅肉と良く合う」
鱧は関東にはないが仙台には多い。それで素頓さんの◎??

釣り人の直立不動梅雨晴間   鳥閑
「赤城の子守唄でも口ずさみながら」
直立不動といったら東海林太郎さん。

歯ざわりの心地よきかな鱧の骨   摩天
「歯が弱くても大丈夫」
最高得点句。石の会は最高得点句にはとても厳しく当日は辛口の評攻めとか。

手捌きをまずは堪能鱧尽くし   摩天
「ライブ鱧料理」
実際に料理しているところが見えたかどうかは疑問。でも高得点句。
成績の良い摩天さんの自由句に
「それぞれの思いのありてサングラス 摩天 」という句も。
ゆめさんの「逃亡中」というコメントにコメント賞。

らっしゃいの包丁捌き鱧白く   一兎
「ラッシャー板前か」
私としてはこのコメントにコメント大賞を差し上げたいわ。

駄々こねて涙で突きし心太   一兎
「塩味を加えました」
しょっぱい涙が入ってしまったのでは、という鈴蘭コメントにコメント賞。

  
  当然ですがヒューストンのスーパーの魚売場に「鱧」は無し。
魚の種類がとても少なく、魚売場は肉売場の4分の1くらい。
そしてほとんどがサーモン。
鱧と共通する悪相(?)の魚を見つけました。

夕暮れて川床料理祭りはも   碧水
「京都に行きたい。」
「祭りはも」と「川床」の季重なりでも◎が二個並ぶ。

鱧しゃぶのうんちく一つ京女将   碧水
「ぐつぐついってます」
女将のうんちくグツグツ、しゃぶしゃぶ鍋もグツグツに沸騰と
グツグツダジャレに寒ぅ~~

とくとみる悪相なりし鱧の顔   ゆめ
「悪相になるほど高級魚。」
クエ、ハモ、フグの高級魚は顔に似合わず味は淡白。
こちらも最高得点句!

旅の宿夕餉に鱧のお吸い物   ゆめ
「旅の疲れを癒してくれる一品」
お吸い物に入っていた鱧一片。

骨切りの千日修行鱧料理   鈴蘭
「皮の直前で止めるのが骨」
骨(ほね、コツ)ですね。
ダジャレ好きの私鈴蘭はこのコメントにも賞を差し上げたい。

大谷を見る球場のビールかな   鈴蘭
「ビールかな、より生ビールの方が・・・」
じっさいに飲むのも俳句も生ビールにすればよかった。

   
ミニッツメイドパークでアストロズとエンジェルスの試合。
大リーグ初観戦。
大谷が2ランホームランを見せてくれました、感激!!