２０１９年５月
兼題：「藤の花」「当季雑詠」 出題者：鳥閑 ＜敬称略＞
【藤の花 白藤 藤の房 藤棚 藤浪 藤の昼】
庭園や公園などに棚を設けて栽植し、垂れ下がる花を楽しむが、山野にも自生している。
うつむけに春うちあけて藤の花 蕪村
藤の茶屋あやしき夫婦休みけり 蕪村
退屈な雨降る昼に藤の咲く 泰山
雨の日はやる事なし。藤が妖艶です。
「傘をさして眺めるのも一興というもの」「昼下がりの情事か」
麗しく美しき島四月尽 泰山
煩いほどの日本贔屓論。うんざりしてきました。
「俯瞰（ふかん）される日本列島」「五月来る」
藤波や迷い歩きし岨（そわ）の道 素頓
藤香に誘惑されました
「ご無事にお帰りで良かった。」「大変でしたね。無事のお帰り、何よりです」
岩肌を這う藤の花小雨かな 素頓
岩肌、藤の花、そうして自分自身も濡れています
「雨のなか遠くまでご苦労様でした」
「私の趣味としては「小雨降る岩肌を這う藤の花」かな？」
藤村の簡素な旧居路地の藤 鳥閑
終の棲家は大磯の三間の家でした
「大久保に藤村の旧宅跡の碑ががあります。地元愛で◎」「藤村と藤 発想がよい」
地元愛の◎もあって高得点句。
藤の花生き永らへて令和かな 鳥閑
思えば遠くに来たもんだ
「三代生きました。」「これからもよろしく」
藤房を手に舞ふ巫女の白き指 摩天
読み返してみるとちょっとくどいですね
「禁断の色香を感じたので」「指フェチ」
たはむれに首を撫づるか藤の房 摩天
「頬を撫でる」の方がよかったかなとも思うが大差ないか・
「ちょっとヤバそうなので」「中七色気がない」
藤の香や茅葺き屋根の神楽殿 一兎
意外に強力でした、藤の香り
「藤原紀香を思い出したので」「藤の香に覆われた神楽殿。巫女の姿が見えるよう」
紀香さんや巫女さんの姿ちらちら高得点句。
藤二尺蜜を求めるホバリング 一兎
中七が見つからなかった
「上手くまとまった句と思います。」「蜂とか虻と言わずにホバリング」
藤棚や風は上手に房ゆらし 碧水
作者が上手と思っただけ
「藤は上手に首撫でる」「優しい風」
山の端の夕日まとひて藤の花 碧水
夕日に染まる藤
「プリズムだ」「何色になるだろう」
絵にも描けない美しさを詠んで最高得点句。
藤を観に行かな亀戸天神へ ゆめ
藤が咲いたよ～
「亀戸天神と舟橋屋のくず餅」「芋ようかんも買ってこよう」
藤房の地にふるるほど長くして ゆめ
あしかがフラワーパーク
「李白に言わせると「藤房三千丈」となる」「大藤です」
藤花の濃艶な香や気だるき日 鈴蘭
歳時記の「藤」に出ている言葉を拾いました
「疲れました」「ごゆっくりお休みください。」
風光る湿地に生きる落羽松 鈴蘭
呼吸根があるから
落羽松（ラクウショウ）よめませんでした」「5月場所の負け力士のしこ名か」
言われてみればしこ名にありそう。「落」は負けるイメージで負け力士・・なるほどねぇ～
素頓さんの「5月場所の負け力士のしこ名か」にコメント大賞！納得！！
湿地帯論議との句会報告・・証拠写真ですよ～～！