2019年4月
兼題:「蛙の目借時」 「当季雑詠」 出題者:泰山宗匠 <敬称略>

北海道の美瑛の丘の小さな林の中にあるレストラン。迎えてくれたのがこのカエル。
「蛙の目借時」は晩春の季語。美瑛町はやっと春が来たところでした。
このカエルさんは春が来たことを喜んでいるようです。
朗と舞ふシテや蛙の目借り時 泰山
「投機家ではなく能楽師でしょうね」
「悲々と舞うなら涙借り」
満開の桜の下にアーリア語 泰山
「日本まで侵略しにやってきたのか」
「ありゃまぁそう」
鈴蘭「「ありゃまぁそう」にコメント大賞ありゃがとう」
ブラームスぼんやり聞きし目借り時 素頓
「子守唄ですね。」
「居眠りのBGMとしては最高」
診察の順番待ちし目借り時 素頓
「温室のような待合室
「2時間待って3分の診察」

4月23日の札幌の桜。開花までもう少し。
人生を問へど蛙の目借時 鳥閑
「蛙って何か泰然と悟っているような姿です」
「蛙はなんと答えるでしょうか」
意味不明目借る蛙の走り書き 鳥閑
「結局なんだったのでしょう」
「意味不明」
先月に続き高得点ゲットの鳥閑さん。
晩酌のあとの至福や目借時 摩天
「そのまま寝ましょう」
「幸せです」
目借時夢かうつつか妻の愚痴 摩天
「ちょっと、聞いてんの!」
「子守歌としています」

札幌で咲いている桜を見つけました!枝に咲く桜より一足先に開花の胴ぶき桜です。
四時間目社会蛙の目借りどき 一兎
「四時間目は給食の前でしたっけ」
「そして目をかえす昼食時」
先生の演奏蛙の目借り時 一兎
「義理でチケット買ったけど」
「ちゃんと聴いてください」
煙立つ棚田の昼や目借時 碧水
「長閑な里山」
「長閑さがいけないのだ」
夕日受け棚田百枚花いかだ 碧水
「素晴らしい光景です。ところで何処でしょうか。大山千枚田が有名です。」
「綺麗過ぎる」

早春の画像が続きます。ご容赦ください。だって札幌なんだもん・・
(カタクリ)
読みさしの本傍らに目借時 ゆめ
「睡眠誘発剤」
「もう少し刺激のある本にすべきです」
万葉集ひもとく夜の花の雨 ゆめ
「例話ならぬ令和作者か」
「令和で万葉集見直され」
名入れするさんすうセット目借時 鈴蘭
「大変でした。双子の名入れ。寝るどころではありませんでした。」
「分かる人には分かるのだろうな」
目借時池で釣りする髭男 鈴蘭
「たまたまみた光景か」
「怪しい、釣られないようにね」

新年と天皇誕生日に一般参賀が行われる長和殿。
(画像は数年前の宮殿参観したの時のものです。)
~平成よさようなら 令和よこんにちは~