2018年12月

兼題:「冬帽子」 「当季雑詠」  出題者:碧水            敬称略


画像は札幌大通公園のイルミネーションの帽子をかぶった雪だるまです。


冬帽子千体観音御座します 泰山
「観音様も寒いです」
★御座します(おわします)

火を落とし帰り支度の冬帽子 泰山
「飲食店の主人かしら」

泣き声や目まで下りし冬帽子 素頓
「幼児から人生の闇を経験させております」
本人コメントでコメント大賞!!

木枯らしや陽の落ちかかる海の果て 素頓
「極寒の冬。寒さがよく伝わってきます」

愛憎のもつれそのまま冬帽子 鳥閑
「なるようになるさ」

通夜席の置き場に迷ふ冬帽子 鳥閑
「お棺の上が空いています」

冬帽子杖を頼りの男坂 摩天
「女坂より登ります」

枯葉舞ふ神代の島の古戦場 摩天
「戦の原因はお姫様の取り合いだったのでしょうか」
「川中島古戦場」の鈴蘭コメントにコメント技能賞!

 

利根晴れて男体山の冬帽子 一兎
「男体山の初雪? 白い冬帽」

秩父宮防寒帽の要不要 一兎
「ラグビー場には貴賓席があるからね」
素頓さんコメント大賞に続きこちらでもコメント敢闘賞で2冠!

乳母車パンダの顔の冬帽子 碧水
「そしてパンダ顔のお母さん」

手をそえるだけの挨拶冬帽子 碧水
「もしかして手を握る」

仲良しはいつもお揃い冬帽子 ゆめ
「この仲良しは何歳でもいい。80歳でも。」

冬帽子ベンチに憩う老い二人 ゆめ
「寒いです。カフェに行きましょう」

冬帽を膝に数独解く老婆 鈴蘭
「頭を冷やしているのかもしれぬが風邪をひかぬよう・・・」

発車ベル座席に残る冬帽子 鈴蘭
「車中は暖かいのでつい忘れる」
うれしいなぁ、うれしいなぁ、最高得点句でした!