2018年8月18日(土)石の会番外吟行記  
         於: 新橋 瓢嘻  <敬称略>
 出席者:摩天 鳥閑 ゆめ 一桂 泰山   
 不在:素頓 一兎 鈴蘭 碧水(当日FAXにて参加)

一桂さんの落語会が開かれる。「唐茄子政談」を聞いて、南瓜を使った京懐石を味あう。
という粋な会です。猛暑続きの日々、この日は秋風が吹く、爽やかな新橋でした。

句会は3句投句とする。参加者は、食事の後、即吟。
残念ながら、不参加者は、前日までに、「南瓜・落語」兼題で、泰山あてに投句をお願いする。

総勢、9名 27句の名句が揃いました。
ただ残念な出来事があり。一句清記もれがあり、26句に提出選句となりました。


※ 選句報告

まずトップには、選句もれの句を、ご紹介します。
「かぼちゃ屋の顔まで見える話芸かな」摩天  
特別賞といたします。
 この句が清記されていたら、多分かなりの高得点となった筈です。摩天さんも納得の句でした。
「目に耳にかぼちゃづくしの落語会」摩天    
臨場感溢れる句。吟行の醍醐味   
「非力でも男は男南瓜切る」摩天    
男の中の男。

「落語家は当意即妙秋さやか」泰山  
CD音が出ず、歌いながらの住吉踊り、お見事でした
「一生分かぼちゃ喰ったと戦中派」泰山  
かぼちゃはその後食べず
「寄席踊り南瓜尽くしの京料理」泰山  
贅沢なコラボレーションでした。

「南瓜食む鄰の方はどなたはん」一桂  
ほとんど内輪という雰囲気の落語会でした
「南瓜切る料理長の手ゴツゴツと」一桂  
料理長が挨拶しましたが、白魚のような手でした
「秋めいた風受くSL落語会」一桂  
新橋のSL広場の傍が会場でした

「荒庭のカボチャ黄色に風邪強し」素頓     
色合が綺麗な句です。
「磊落に句作取り組む午後や秋」素頓     
句作への真剣な姿勢を敬服します
「磊落(らいらく)」の「ら」、「句作」の「く」、「午後」の「ご」で
「らくご」になるという落ちありの句。お見事!!
「二階より石畳へ栗南瓜」素頓     
相当堅いかぼちゃです。

「金明竹買わずに帰る大南瓜」碧水    
 金明竹は一桂さんの十八番ということで
「朝取れのかぼちゃ嬌艶道の駅」碧水     
嬌艶なかぼちゃとは瑞々しい南瓜だとか
「アトリエに夕日の染める南瓜かな」碧水     
夕日の当たるかぼちゃの輝き

「下げの良き落語切れ良き句のさやか」一兎     
句のさやか が気になるとの意見ある    
そういえば、今日の落語、落ちが無かったと右團治師匠がつぶやいて居ました。
「唐茄子は瓢嘻に限る右團治で」一兎    
 判り辛い句でした
「オーマイゴッドお化けのカボチャスヌーピー」一兎     
スヌーピーとカボチャ関係が一同判らず

「面食ひの選びし南瓜薄化粧」鳥閑     
良く磨かれた南瓜
「秋麗落語で学ぶ江戸言葉」鳥閑     
江戸言葉が気になる、いやそこが良い 
「横文字の銘果になりぬ土手かぼちゃ」鳥閑    
 パンプキンなにやらとか


「重量当てクイズ大南瓜店先に」ゆめ     
全部で17なので良い、重量は2語とする
「かぼちゃ売りこけて南瓜のころがりぬ」ゆめ     
本日の落語のお話にありました。
「久々に都心に出ばり落語会」ゆめ     
50年振りの新橋とか


「持て余し冷凍保存大南瓜」鈴蘭     
冷凍はどうもね。
「かぼちゃ売るオバチャンの顔旨そうで」鈴蘭     
オバチャンの顔がカボチャ顔
「夏の昼弁当付きの落語会」鈴蘭     
豪華松花堂弁当。カボチャを上手料理

  


得選句

 摩天・一桂選    「朝どれのかぼちゃ嬌艶道の駅」       碧水

 鳥閑選       「寄席踊りかぼちゃ尽くしの京料理」      泰山

 ゆめ・碧水選     「目に耳にかぼちゃづくしの落語会」     摩天

泰山選        「秋麗落語で学ぶ江戸言葉」         鳥閑