2018年1月

兼題:「戌(犬)」 「当季雑詠」  出題者:素頓     =敬称略=


      画像は泰山さんからご提供いただきました。

明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年最初の句会、戌年ということもあってお題は「戌(犬)」。
いろんな犬が揃って吠え方もいろいろ。
だから楽しい「石の会」。
ブログは宇宙犬からスタート!

冬空や宇宙を回る犬もゐた 泰山
  宇宙とは大きく出たもんだ

従順な羊の如く初詣 泰山
  「羊たちの沈黙」

老犬に任せ散歩や冬朝(あした) 素頓
  犬に引かれて  どこまで行くのやら

暗闇に犬の遠吠え雪の道 素頓
  これは怖い  怖いのは人か犬か

戌笑ふ素知らぬ顔の火燵猫 鳥閑 
  猫年じゃないもの  なぜ猫の年はないんだ

煤逃げのこっそり帰宅戌の刻 鳥閑
  飲んでも飲んでも酔わなかったね

   

山寺や犬の遠吠え除夜の鐘 摩天
  山奥です。実は狼かも

飲んで寝て目覚めて飲んで三が日 摩天
  朝湯に入れば完璧

お礼には子犬のワルツお年玉 一兎
  可愛い句。祖父母にお礼のピアノを一曲。 

玉砂利を仕事初めの盲導犬 一兎
  初詣が盲導犬の初仕事。  良い仕事が出来ますように

犬吠の岩にちる波初日の出 碧水
  太陽が泣いているようです

初句会句評侃諤(かんがく)石の会 碧水
  お手柔らかに願います 

     

何処までも碧き初空犬といる ゆめ
  妻でもない夫でもない・・・いぬです

御降りやお山は雪か風花す ゆめ
  季語のオンパレード  確信犯は野放しに
  
冬日和「うちの子です」と犬を指し 鈴蘭
  そうそううちの子っていいますね。飼い主はパパとママです

障子戸にポコンポコポコ指の穴 鈴蘭
  狸のリズムに合わせ