2017年7月
兼題:「半夏生 半夏雨 半夏」「当季雑詠」 出題者:ゆめ (敬称略)
半夏生の画像は一兎さんより半夏生・・・・・雑節で七十二候の一、夏至の第三候。すなわち夏至から十一日め、太陽の黄経が100度の日で、7月2日ごろ。
半夏(からすびしゃく)という毒草が生ずる意。田植え季節の下限の日で関東では畑作の祝いの日としている。
この日、雨があると大雨になるとも言い、半夏雨と言って、農家では恐れている。(山本健吉編集 季寄せより抜粋)
半夏生ラジオ体操いちにさん 泰山
「夏休み始まる」
水打って人心地つく昼下がり 泰山
「情事も片付いたし」
半夏生空き地に百花繚乱し 一桂
「近所の空き地は 雑草の茂るままなり半夏生 です」
駅前の自販機うなる溽暑かな 一桂
「唸るねー暑いからねー」
畦道の風の押しくる半夏生 素頓
「懐かしい風景が浮かびます」
梅雨雲り青空色のトラクター 素頓
「梅雨晴れの方が良いのでは」
たこ焼きのくるっと回り半夏生 鳥閑
「お見事なたこ焼き屋さん」
最高得点句! 関西では半夏生に蛸を食べる習慣があるそう
思ひ出を処分出来ずに曝書かな 鳥閑
「気持ちはわかるが、終活、終活」
五線譜にロックのビート半夏雨 摩天
「ロックのビートってどんな楽譜になるのでしょう」
黒雲の流れは速し半夏生 摩天
「嵐だ」
姑と夜のうなぎ屋半夏生 一兎
「ぬるぬる、ねちねちした話になりそう」
朝まだきやうやう白き半夏生 一兎
「万葉集にもあったような雅な響き」
半夏生小径に白き雨の音 碧水
「井伏鱒二の「黒い雨」なら知っているが」
雨粒を白くこぼして半夏生 碧水
「食事時、こぼしていつも怒られています」
読みかけの本の置かれて半夏生 ゆめ
「つまらないから読むのやめたのよ」
ハンカチを返しそびれてそのままに ゆめ
「だって別れのハンカチだもの」
子狐に扮し宙乗り半夏生 鈴蘭
「ガンバレ成田屋!!」
東西の窓開け放し半夏生 鈴蘭ん
「東西南北を開けたい」
(百花繚乱!?)
(駅中の自販機)