2016年10月
兼題:「葛・葛の花」「当季雑詠」 出題者:ゆめ

★敬称略
【葛の花うらみのこもる将門碑】泰山
「将門の怨念と葛の花」
「葛はうらみの枕詞ともいえる」
【葛を引く野山は風の通り道】泰山
「木こりの句」
「そして狸や狐の」
【薄暗き神社を絡む葛の花】素頓
「罰が当たりますぞ、神仏にからむとは」
「からむのは薄くらいところが良い」
【天に伸ぶ飛行機雲や初紅葉 】素頓
「そういえば最近空を見上げていないな」
「一面の紅葉、目をあげれば一本の飛行機雲」

♪空にあこがれて 空をかけてゆく あの子の命は ひこうき雲~~ byユーミン
【原っぱの野球少年葛の花】鳥閑
「元気に育ってください。葛のように」
「又、球があそこまで・・・」
【頼りなき茎に篝火曼珠沙華】鳥閑
「観察眼よし。線香花火の方が近い気もするが・・・」
「篝火のように見えます」
【葛花や心の傷の癒えし頃】摩天
「失恋ですか」
「夏の恋の終わり」
【葛風は兵士の叫び古戦場】摩天
「突撃!か、やられた!か」
「そして恨み節か」
最高得点句!
【瞑想を試みし夜の葛嵐】一兎
「ためしてガッテンだったかな」
「そして迷走で終わる。いや、妄想で終わる、かな」
【一万歩今日で四年目葛の花】一兎
「季語が動きそうだが、兼題だから」
「1097日目で、歩幅を60cmとすると660㎞埼玉から広島までの距離です」
一兎さん、腕時計型のスマートな万歩計をつけていらっしゃいました。
【武蔵野のはけにはりつく葛の花】碧水
「大岡昇平「武蔵野夫人」の一齣」
「ごたごたした不倫にはやはり葛の花がにあう」
【朝もやの隙(ひま)よりこぼる葛の花】碧水
「奇麗すぎます」
「朝は遅いので実感湧かず」
「はけ」「ひま」などの日本語を知る博識っぷり発揮。
【雨降り出すや葛の葉の騒めきて】ゆめ
「この破調、なかなかいい・・・手練れの一句」
「恨み辛みの大騒ぎ」
【鉦叩き町に本屋の灯は消えて】ゆめ
「これは大変嘆かわしい事態です。鉦叩きが警報を鳴らしています」
「アマゾンへ鉦たたいて直訴しよう」
【この頃はいつも雨降り葛の花】鈴蘭
「そんなときはぐずぐずしていないで、デパートにでも出かけるのさ」
「葛の花また雨をよぶ」
【険し道葛の葉裏に風を見る】鈴蘭
「裏白ですね」
「白い風でしたか」
コメントは素頓さんのを多く取らせていただきました。だって面白いんだもん!
☆☆☆飲み会のような句会の一コマ、二コマ☆☆☆