季節の息吹に添う。 | 自由俳句 「風薫」(ふうくん)

自由俳句 「風薫」(ふうくん)

宇都宮で自由俳句の会「風薫」を主宰している陽子です。自由な感覚で俳句を詠み合う句会を月に1回開催しています。俳句集もすでに10集集目を刊行しております。

きょうの句会は4月最後となりました。
早いものですね。でも今朝は雪の話も出ました。長野、群馬、福島では昨日は吹雪いたとか。
4月後半の雪の話題はきっと初めてかもしれません。
長野、富山に行ってきた美和さんに「ほたるいかの巣干」というお土産をいただいて、ライターであぶっていただきました。日本海のお味でした。

■ 大倉 美和

うぐいすのモーニングコールや目覚めよし

コピー取る窓の外(と)に咲く紅ツツジ

ムクドリのつがい忙し巣作りや

葉桜に満開想いて高遠城 (長野県・高遠城址公園)


■ 高山 昌子

しゃぼん玉 子らの息吹きよ 空高く

しめやかに葬儀を終えし 穀雨なり

冴え返る 花も蕾に戻りおり

見事なり自力で花壇 春の草


■ 小林 芳弘(こじこ次郎)

花吹雪 短かし旬の いとおしき

雨宿り 夜桜の下 初対面

春の風 花舞う足元 散歩道

風光る 来た見た食べた 集う友

バーベキュー 笑顔の味付け満腹感


■ メリヤ

仏壇の人と花見し 二階かな

吹雪来て 晴れて花見に迷いける (四月二十日、福島に吹雪あり。のち晴れ)


■ 福冨 陽子

雨の打つ 喫茶に潜み 春送り

高円寺 久しく遠く 若き日々

十日振り 車がもどり水を得る

ハナミズキ 大きな蝶に見まごうて

湯気立ちぬ 朝粥炊いて 雀見る

蘭の咲く 部屋におりぬ 静寂来る


















$自由俳句 「風薫」(ふうくん)-ほたるいかの素干