皆様方の積極的なご参加のお陰で
28名、合計 138句の投句を頂きました。
参加者は次の通りです(順不同、敬称略)。

永田 満徳、眉山ケイ、野島正則、中野千秋、たかはし
江口秋子、長谷川ひろし、熊谷房子、牧内登志雄(祐)、夢積、
武藤隆司、塚本南海雄(山悠)、磯田年司、藤倉浩正、岩永静代、
茂木ひさを、大工原一彦(慢鱚)、直仁(定野直人)、大津留 直、藤田ゆきまち、
星合川凛、桑本栄太郎、ゐるす、古閑寛昭、西村楊子、
佐伯文博(緋路)、亜仁子、北野和良


選句は【特選1句、並選4句】をお願いします。
投句に参加された方は必ず互選をお願いします。
なお、未投句の方の選句のみも歓迎いたします。
また、句の転写ミスなどがありましたらメッセンジャーでお知らせ下さい。
宜しくお願いします。

【以下全投句作品】

1    聲明の流れくる庭返り花
2    皺の数髪の白さよ年暮るゝ
3    鰐革の靴がざくりと踏む落葉
4    両足をねだる菓子入りサンタ靴
5    流域の自然考へ水涸れるる
6    来し方は問はぬ会話や返り花
7    夢といふ志あり返り花
8    満水のダム湖下流は水涸るる
9    幕下に相乗り競演返り花
10    蓬髪のままに日の過ぐ歳の暮

11    参拝の列のろのろと初詣
12    返り花母の残した備忘録
13    返り花登城口にて人待てり
14    片減りの靴の数多や煤払ひ
15    片靴のどろに隠るる泥鰌掘る
16    福引のがらがら響く年の暮れ
17    泌めし物の有るかの様に帰り花
18    薄目する泥の亀ゐて水涸るる
19    俳句フォトアルバムとなる古暦
20    年の暮閉ぢしファイルをまた開ける

21    水涸るる記憶新たな暴れ河
22    年の暮宅配三個届きけり
23    返り花人は気分でものを言ふ
24    返り花子はすやすやと爺の膝
25    アルバムの一人また逝き喪の葉書
26    アルバムのアダージョ沁みる冬の夜
27    アルバムに褪するセピアや冬茜
28    年の暮顎関節の深呼吸
29    年の暮改札口はしんしんと
30    入金の記帳一行返り花

31    年迫る願ひを込めてジャンボ籤
32    独身寮灯りは一つ年の暮
33    伝へゐる媼の寄進帰り花
34    底抜けに明るき沼や水涸るゝ
35    吊橋の揺れの激しく水枯るる
36    長髪の子を諭したり年の暮
37    長靴の真つ赤の並ぶ霜夜かな
38    丁寧に靴を揃えて冬の朝
39    断捨離はいつものことよ年の暮
40    脱ぐ靴をきちんと揃へてお年玉

41    帰り花母の笑顔はセピア色
42    大晦日玄関埋める靴靴靴
43    贈られし一眼レフや返り花
44    葬儀終え静まる庭に返り花
45    川涸れて奇岩いよいよ殺気あり
46    成人式の前撮りをしてアルバムに
47    酔客の「パプリカ」の舞い年の暮
48    水涸れて鳥の足跡続きをり
49    水涸れて蒼玉のごと硝子片
50    年の暮小さじ二杯の愚痴ひとつ

51    年の瀬や履き心地よき試歩の靴
52    返り花ずつと前からゐたやうに
53    返り花ここのポストは投句用
54    アルバムに遺影を探す日向ぼこ
55    アルバムにまだ皆がゐた三が日
56    捨ててなほ捨てきれぬもの年の暮
57    アルバムでたどる自分史置炬燵
58    水涸るる青磁白磁に皹の入
59    水涸るる沼に雷魚の眠る土
60    水涸るる自慢の庭園軽くなり

61    年の暮一人ひつそりフォト俳句
62    年の瀬や女世帯に男靴
63    のろのろと身内びいきの歳暮互選
64    のろのろと行く老犬の尾へ雪華
65    水涸るや我は生活習慣病
66    水無瀬てふ川高槻に水涸るる
67    人を恋ふこころつのるや年の暮
68    真ん中に幼子のくつ冬うらら
69    新雪や消えゆく君の靴の跡
70    信号ののろのろ詰まり年暮るる

71    年の暮魚青々く北の土間
72    重箱のすみ清めたる年の暮
73    アルバムの凛々しい顔や冬深し
74    終列車顔ぶれ違う年の暮
75    終ひ湯に明日を浮かべる年の暮
76    真宗における蓮如や返り花
77    写真には君の背に咲く返り花
78    水涸るる土手やNIKEの白い靴
79    水涸るる棚田かこみし電気柵
80    仕方ないそれでいいのだ年の暮

81    アルバムの彼女着物や返り花
82    アルバムに母の微笑むクリスマス
83    アルバムに半券も貼り冬ぬくし
84    山鹿流太鼓の音や年の暮
85    雑草といふも清けし返り花
86    歳晩の星見る人や車椅子
87    最終の列車に眠る登山靴
88    甲高の靴少なくて小六月
89    洪水の跡形も無く川涸れて
90    工事中又工事中年の暮

91    言ひ忘れあるかのやうに返り花
92    靴底をしみじみ眺む年の暮
93    靴底の落葉の厚み峠越ゆ
94    水涸るると言へど草の根張りにけり
95    水涸るや喪中葉書の届きをり
96    靴底の磨り減りて六甲颪
97    靴先に触れし風花地に解け(ほどけ)
98    のろのろと家路は遠き雪帽子
99    のろのろと何処か老いて冬軋む
100    アルバムを途中に広げ煤払ふ

101    靴音の殊に高鳴る霜の朝
102    ビル群のベンチは日浴び川涸るる
103    靴音の乾きて急ぐ歳の暮
104    銀河系地球てふ星水涸るる
105    帰り花南へ向かうボーイング
106    帰り花君がなにかを言ひに来た
107    アルバムの中の凩目の前に
108    アルバムの受賞写真や年送る
109    アルバムの次ページが貼りつく霜夜
110    帰り花ネイルアートに季節感

111    寒波急干支交代ののろのろと
112    葛湯をもとめ乾物売場のろのろと
113    街道を車のろのろ冬休み
114    街中の余白なくなる年の暮
115    外側の減りゆく靴や漱石忌
116    介護靴の箱のみ残る寒さかな
117    水涸るる三途の川も渡りどき
118    水涸るるまごうことなき語り合い
119    仮設にも杵臼洗ふ年の暮
120    下げられぬ身体年齢返り花

121    温暖化日和(おんだんかびより)の中に返り花
122    運転再開も師走の町をのろのろと
123    ビルの影黒々と置き水涸るる
124    のろのろと筆の進まぬ年賀状
125    のろのろと入る象舎や年の空
126    のろのろとゆるりとゆるる鴨の陣
127    ネット保存させてアルバム返り花
128    デコレーションサンタの靴や鼓笛隊
129    ストーブにほふ診療所の助手のろのろと
130    ショーウインドウ赤きパンプス年の暮れ

131    ささやかなしあわせ見つけ年の暮れ
132    ざくざくと軍靴(ぐんか)の響き冬ざるる
133    ガウディの庭をハモニカ年の暮
134    お出掛けの靴新調す年用意
135    アルバムを見て時の過ぐ年用意
136    アルバムに見知らぬ人や雪女郎
137    あるがまま生きて迎へし年の暮
138    あの人の思ひだせぬ名返り花



(投句 以上)

選句は【特選1句、並選4句】をお願いします。

(「番号のみ」記入ですと、誤って上下の番号と間違われる方がおられたので、
選ばれた句は【番号と句の冒頭と合わせてお書き頂き】間違いを防ぎたいと思います。
また今回は上五「返り花」「のろのろ」「水涸るる」「アルバム」「年の暮」などの句がたくさんあるので中七までお書き下さい。)

記入例に従い、特選、並選のそれぞれを番号で、選者名(俳号または名前)と合わせてお書き下さい。(結果発表時は俳号を優先します)
また【特選句には簡単な鑑賞文】をお書き下さい。

若しも番号と句の冒頭とが不一致の場合は、句の冒頭を優先して解釈します。
また全部の選句をまとめて1回でコメント投稿して下さい。

選句の締切は12月14日(土)pm11時】までとします。

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