ああ、いいなぁと外から眺めて入ったビアパブがある。

パブといってもパブリシティーのパブ。

イングリッシュパブってやつかなぁ。よくわかんないけど。


ともかくしっかりしたカウンターで、

テーブル席もゆったりしてて

木目がきれいな柱が何本も使ってあって、

外目には夜の大通りに花を添えるような立派な店に見えた。



いざ、昼間の混雑する時間帯を避け、店内に入る。




「いらっしゃいませぇー」



ややトーンの低い女性店員の声。



その後、


「おタバコは吸われますか?」



のお決まりのセリフを問われる。





禁煙席に案内され、

ドリンクだけでもいいかと尋ねると

ものぐそうに「はい」とだけいって戻って行った。




珈琲の味は期待していなかったので、

めったに失敗のない「カフェオレ」を注文。



「カフェオレ、ワンです」



居酒屋のように大声でカウンターの中のドリンカーに注文を通す。



でてきたそれは、匂い立つ酸化した珈琲豆のえぐみが存分に入った

得も言われぬ味。

よほどのことがないかぎり、でないであろう代物だった。

昨今のファーストフード店をすこし見習ってほしいくらい。




で、改めて店内を見回すと、

やけにだらしない店員が目立つ。

服装が、というのではなく、

目が。



ああ、楽しくないのだな、とわかる。

もちろんやりがいもなさそう。

出しているものに対しての興味もないかんじ。



期待していただけに、

ファミレスのような接客と雰囲気にげんなりした。




近くのテーブルではカップルが喧嘩を始めている。

お互いをののしり、揚げ足取りのしあいっこ。



げっそりして店を出る。

めったなことじゃ、出されたものを残さない私も、

このカフェオレを飲みきることはできなかった。




おいしくない、

味だけでなく、

雰囲気も、

空気も。



淀んでしまっている。





なのに、夜はどうも、流行っているようで

予約の紙がひらひらと何枚も壁にはってあった。


これがお客さんから見える位置に張ってあること自体、いやな感じがする。




流行っている、のか。

この店。

調べてみると、親会社はかなり大きいらしく、東京のほうでも手広く飲食店を展開している。





今、飲食店はどこも大変で、毎週あれ?ここにあった居酒屋さんなくなったん?とか

あの喫茶店今月末で終わりらしいよ、というような会話がなされる中、


なぜこの店は流行るのか。



実際のところ、経営状態がわからないのでなんともいえないが、



いまだ、流行る店の要素というのになにかあるのではないかという気づかないもどかしさがある。




個人店で、もっと素敵でももっと納得のできるサービスと料理を提要する店は山ほどあり、

そんな店がどんどん、潰れていっている現状、


その一方で、この店が予約で埋まっていくという現状、


明らかにはかりにかければ個人店に軍配なのに、

それだけでお客さんが来るわけではない。

いったいこのシーソーになにが影響しているのか。


長年の課題だ。

その店の雰囲気はもとより、

集まるお客さんというのも、店の店主の影響が大きいと思うようになった。



雰囲気なんてはっきりいって店主、できまる。

店主の趣味、

接客態度、

味の良しあしにメニュー構成、

すべて店主の意向が(あまりに大きいチェーン店ではべつだけど)反映される。


だから集うお客さんというのも、どこかしら似ている感じがある。



虚栄心の強い店長の店には

お金は使ってくれるが見栄の固まりのようなおじさんが集い、


卑屈な店主の店には

先行き不安と景気の悪化をなげくお客さんが集い、


楽天的な店主の店には

楽天的なお客さん、もしくは、楽天的になりたいと願うお客さんが来て、



というように、分かり易くはいかないまでも

かなりの影響力を及ぼしていると思う。




私が働く店を決めるときは、

お客さんを見るのが一番はやいのではないか、と思う。



店主と話すよりも、店主の真実、あるいは店での顔や、求めている人材を

お客さんは反映していると思う。




その点でいって、

うちは、こんな客しかこない、なんて言ってるところは、かなり危うい。

ように思える。



自分が、つまり、こんな店主、になっちゃってたりするから。



店を持ったこともない私がいうのはなんとも心苦しいけれど


お客さんの立場からして、

店員の立場からして、



店のお客さんは、店主を反映している、鏡のようなものに思える。



だからこそ、お客さんは、ありがたくて怖い存在でい続けるのだ。

お気に入りの居酒屋さん以上割烹未満・・・という料理屋さんに

80才に近いお母さんとよばれる人がいる。


その方はいつも着物をしゃんと来ていて、

レジの横の階段のしたでアサヒビールの空き箱にちょこんと座っている。




このお母さん、

仕事はというと、「その店にいること」。



お母さんがいるだけで店全体がまあるく、なおかつピシッとした空気になる。



お母さんはなにもしないかわりに、

いろんなところに気を配っていらっしゃる。



男性のお客様がトイレに入った後は必ずスリッパを確認、汚れていないかチェック。

(トイレが汚いと店の印象が一発で台無しだからだそう)


お会計を頼まれた方の靴をさっと玄関に用意。





厨房から出てきた料理の色をチェック。

(かき揚げがあがりすぎてる、とか。盛りつけの色合いとか)


常連様だけじゃなく、おひとりでこられた方の話し相手になったり。



お母さんが座っているだけでいろんなお客様から声がかかる。


「いつもお元気ですね」とか「本当においしかったです」とか。

それに対しお母さんは座りなおし、丁寧に手をついてお礼をし、

「ありがとうございます」という。



その姿勢が本当に清らかでチャーミングなかわいらしさを感じる。



あんなお母さんがいるお店ならまたこよう、



そう思わせるお母さんがいるのだ。





もちろん食べ物やだから、料理は大事だ。

スタッフの気配りも。


でも、もうひとつ、

この人がいるから来たい、会いたいから通う、



そんな存在の人がいる店は強い、と思う。



だって、人間力、がちがうもん!




やはり店を支えるのはお客さんと店の人との心の通い方、

いかにコミュニケーションをとっていけるかってことだと思うから。



なにもしない、そういう「いるだけで十分大切な存在」が

必要ではないか。

ひっさしぶりに物申してみたくなった。


オフィス街の高級タワーの一角に

カフェがオープンした。


白い壁に光が差し込む客席

ニスのはげかけたアンティークのテーブル、

どっかのセレクトショップの店員さんのようなおしゃれなスタッフ、

ノルウェーのカップで提供される珈琲、

しかも選び抜かれた豆でいっぱいいっぱい丁寧にドリップされていることがわかる味。




今流行りの、ゆるさと洗練されたおしゃれ感漂う(書いてて恥ずかしい)店。



なのに!


オーダーがセルフなのだ。




は?ってかんじ。



一杯400円よ、コーヒー。

サンドイッチとか頼んだら合わせて1000円を軽くこえるのよ。



なのに!




店に入ってまず、レジに向かってこれくださいって注文する。


そんで、不安げに席を探して座って待つと、

やっと水をもってきてくれる。




あとのサービスは可もなく不可もなくって感じだったけど、

それにしても、覚める。




せっかくの空間も、味も、

なんだか台無しだ。



好みの問題もあるだろうけど、

ある程度の時間とお金をかけてお茶を楽しもうって時は、

非日常、晴れの場であってほしい。


優雅にゆったり席について、席で注文とってもらって。


いきなりレジで財布を開けて注文するのでは、

ほんっとに冷める!




今から優雅に、なんて気持ちが現実に戻っちゃうじゃん。


なんか、さみしかったなぁ。




このカフェ自体は、別に嫌いじゃないけど

どうもシステムがあってないような気がする。

立地的にも。



どのお客さんを意識するか、だけど、価格から言って

ビジネスマンじゃない。だって出てくるのも遅いし、オフィス街でゆったり感を狙うなら

ある程度所得のある女性客、奥様たちだろう。


なら、せるふはやっぱりどうか?


いまいち意図がわからない。



しばらく様子をうかがってみよう。



このスタイルってのは受け入れられるのか?

はたして受けいれられるのならばどのような人たちに?



ちょっと楽しみでもある。

不況です。

お客さん、少ないです。

メニュー増やしても、・・・。

営業時間増やしても・・・。

看板作ってみても・・・。



こんなときに下手に動いてはお金を捨てているだけです。



こういうときは今あるお客様を大事にする期間、


今あるお店の状態をもう一度見つめなおすといいのでは?と。




お客さんとしていろいろなお店に食べに行きますが、

なんだかがんばってるけど、店員さんもオーナーもしんどそうやなぁ、というお店が多い!



無理してませんか?


多少の無理は必要なのかも知れませんが、

どうも違う方向にがんばっているように思えてならないのです。



こんなときこそ現状把握。

どんなときも今を生きると見えてくるものがあるはず、と。



具体的には、

お金のかからないことをしましょう。


お客さんを見る、ことです。


きっと常連さんはいるはずです。

その常連さんはなぜ通ってくれているのですか?





別に媚を売る必要はありませんが、

通ってくださっているお客様は、うちのどこを気に入ってくれているんだろうと

改めて自店を見つめなおしてみてください。


きっと、

大きないすでくつろげる、とか、

バイトの子がかわいい、とか、

昼時に空いてて都合がいい、とか

商談の時に机が大きいから便利、とか

ほかの店にないゆるい雰囲気が案外好き、とか


なにかあるんです。

通ってくれるにはわけが。



自分の店のいいところをもっと見つめなおして。



案外、料理のおいしさとかではないのかもしれません。

お店の綺麗さではないのかもしれません。




帰りがけに、いってらっしゃい、と言葉をそえるのが、気に入っている人もいるでしょう。

話し相手になってくれるのがうれしくて通ってくる人もいるでしょう。

反対にほっといてくれるのが心地よくて来てくれる人もいるでしょう。




もっとお客さんを見る、

じっくり見る、



お客さんが少ない、

お金を使うのにシビアになってる、

そんなときだからこそできる、

トレーニングだと思います。




実家のある福井。

そこに転々と展開するラーメンチェーン、8番ラーメン。






大阪ではまったく見ることのないテンポだが、

帰省すると、主に八号線沿いに、あ、あ、あ、というくらいたくさんある。

ハチバンの看板をみると、

ああ、帰ってきたなぁと思う。




先日、帰省した折に、

ほんっと、10年ぶりくらいに入ってみた。



ラーメンはあんまりすきじゃなくて、

中華を食べに行っても、チャーハンしか頼まない私が、

なぜか、急に食べたくなったのだ。

ラーメンじゃなくて、

ハチバンラーメンを。




hati


ハチバンラーメンといえば、上にのってるかまぼこが目印。

写真は塩ラーメン。

オーソドックスだ。





10年ぶりのラーメンの味は、まったく頭ん中のイメージ、その通り。



一つのものを食べることによって、その当時の記憶がよみがえるというけれど、

まさに!

アルバムをめくるよりもまざまざと、

子供時代のことが浮かんできた。





当時から、安くて、はやくて、おいしい。

適度ににぎわう店内は、小さい子供が騒いでも気にならないということからか、

家族ずれでにぎわっていて、

ファミレスよりも、ファミリーのためにあるようなお店だった。



本当に、よく連れて行ってもらった。


母方のじいちゃんは、もう、外食というと、これしか選択肢がないかのように。




その当時、

ハチバンといえばこの人、

という店員さんがいた。



丸っこくて、笑顔で声がたかくって、

から揚げの注文をいつも忘れるおばちゃん。






その人がなんと、




10年ぶりくらいに入ったハチバンラーメンに、




まだお店で、

あの頃と変わらず、入り口正面のレジの前にたって、



いらっしゃいませ~ってまん丸の笑顔で迎えてくれた。






12時過ぎ、店内は混んでて、

一組か二組、私たちのまえにならんでた。



母と二人で入ったのだけど、

隣にいる一人で来てたおじちゃんを、一緒のグループと勘違いして、


「3名様ごあんないー、おねがいしますー」


と叫んでる。



慌てて、

「ちがいます、私たち二人だけなんですけど、」



と母と一緒に苦笑い。






店員のおばちゃんのそそっかしさは、やっぱりかわらないようで・・・






ハチバンラーメンにはもちろん店長さんも、社員さんもいるんだけど、

あの、ずうっと前からいるおばちゃんがいちばん、

ハチバンラーメンってかんじで、

看板娘?!といえばいいのかは分からないけど、


ともかく!

顔なのだ。



注文間違いもあり、

そそっかしそうなところもあるけど、

どんなにいそがしくても

笑顔で接客。


接客というと、商売っぽくてちょっとちがうかなぁ。

そのおばちゃんは、家に帰ってきた子供やだんなを迎えるように、

接してくれるのだ。


いらっしゃいませ~の声が、おかえりっていっているようで、

本当にあったかい。



そんな店員さんのいるラーメンチェーン店ってステキではないか。



パートのおばちゃんに牛耳られて、店長が身をちっちゃくしなければならない店は嫌いだけど、

こんな名物おばちゃんがずっと残っている、そういうお店はやっぱりいい。



お客さんとして、安心する。



そうだ、ハチバンのいいところは、安心だ!




値段、

味、

接客、

雰囲気、

来るお客さん、



そのどれもが、

なんだか変わらなくて、

気どらなくて、

安心する。



だから、ずっとずっと通い続けるひとが多いのではないだろうか?

安心っていうのも、お客さんにとって、その店の魅力の大きな要素になる。







ちなみに、私の絶賛する八番はここ!


「8番ラーメン武生店」

http://www.hachiban.co.jp/noodle/shop/window_map/01075.html





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何度も行きたくなるお店っていうのは、

心地いい、と感じるところだ。




でも、心地いいって抽象的だし、どういうときに心地いいと感じるかって人によって違う。

それをマニュアル化してサービスすると、心地いい空間になるとは、限らない。



まず、どうやったら、この人(目の前のお客さんが)喜んでくれるだろう、

気持ちよく過ごしてもらえるだろう、と考えることが大事だと思う。




昨日行ったお風呂屋さん。


露天風呂も大きく、清潔でそれだけで居心地がいい、地元で評判のお風呂屋さんだ。



でも、一つだけ、問題がある。




それは、入り口(ロビー)からお風呂までの距離が長いこと。


若いひとならなんとも思わないのだけど、

うちのばあちゃんをつれていこうと思うと往生する。


ロビーから、お風呂までの長い廊下が、足の弱ったばあちゃんには大変なのだ。



だから、いくら気持ちの良い温泉でも、あまり行きたがらない。





が、



昨日そのお風呂屋さんに行ってみて、感動した。








脱衣所で、80はとっくに過ぎているであろうおばあちゃんを見かけた。

腰も曲がって、足取りもおぼつかない。


どうやってお風呂まで歩いてきたんだろう?

そう思って、、ふと、そのおばあちゃんの横をみると、

なんと、


手押し車があるのだ。






室内(しかも温泉)で手押し車?!






前にはカゴが着いていて蓋をしめると、椅子にもなる。





おばあちゃんは、その椅子に腰掛けながらゆっくりゆっくり服を脱いで

そろそろとお風呂に向かっていった。








そのばあちゃんが家から持参した手押し車かと思いきや、

後ろをみると、別のおばあちゃんもまた手押し車をもっている。






手押し車には、温泉のシールが貼ってあった。








そう、温泉では、なんと、


足腰の弱いお年寄りのために、手押し車をレンタルしてるんだ。







考えてるなぁって思う。

これって、かなり優しい気持ちがないと、でてこない発想だ。







温泉から帰るなり、私はばあちゃんに言った。


「あそこの温泉、手押し車があるよ!ばあちゃんでもお風呂いけるよ!!」





心地いい場所をつくるには、単に施設が立派、ということだけではできない。

施設という殻じゃなく、その中にある黄身が大事だと思う。

お客さんは、殻ではなく、黄身を味わうのだから。




心遣いのできるところこそ、

お客さんが心地いいと感じる場所ではないだろうか。





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会社の近くに、お昼超満員のパン屋さんがある。

ベーカリー&カフェ RIO。




みてくれは普通のパン屋さん。

お店の奥にイートインコーナーもあって、

ついでに食べてったら?くらいの軽いカフェ的なノリのお店。


今流行りのブーランジェリーなんとかチックな高級パンやとは一線を画している。




さて、このRIO。


最初に行ったのは会社の先輩につれられて、

ランチどきにパンを買いに行ったのがきっかけ。


普通にサンドイッチとコーヒーを買い、会社で食べた。


けっこうおいしい。

値段は適正価格。



可もなく、不可もなく。てとこだ。




が、そのときに思った。

ふと店の奥を覗くとイートインコーナーの席に空きがない。

パン屋もカフェコーナーも、OLさんとサラリーマンでいっぱいだ。


パンもみるまになくなっていく。


なんでだろ?





次にいったのは、またウィークデーのランチタイム。


今度は前回より遅めに行ったからか、

明らかに!パンがない!!!

あれ?なんでなんで?ちょっと選びようがないじゃん。

しかもやっぱり遅いにもかわらず、混んでる。



なんでもその日は、月一度の100円均一セールの日だったとかで、

店のパンがほぼすべて100円で(サンドは除く)買える特売日だった。


スーパーならわかるが、

こんなビジネス街のど真ん中でも100均一効果は大なのだ。



このお店、他にも曜日ごとにいろんなイベントが行われている。

○曜日はサンドイッチ○円引き、とか。



安けりゃいいってもんじゃないが、たまに安くなるとうれしい♪





その後も何回か足を運んだけど、いつも店内は満員。

お店で食べてみたいなぁとぼんやり思っていた。




ある土曜日。

たまたま妹と買い物に行き、

RIOの近くを通った。



ビジネス街にもかかわらず、土曜も営業している様子。


よし!今日なら人が少ないだろう!

初イートインだ。






いつも気になっていたパンがある。



看板に写真つきで載せられた一押しメニュー、

その名も、

「黒豚カツサンド」


お値段、580円。




正直、ちょっと高い。

ドリンクセットではなく、単品の値段としたら、躊躇する価格。




が、せっかくの土曜日。

580円のサンドイッチを買ってもいいだろう。


妹と頼んでみた。





すると・・・


「お時間10分少々かかりますが・・・」

というではないか!




はぁ?10分?

サンドイッチに10分って・・・






まぁ、急ぐわけではないので、

とりあえず席で待つことに。



p1

席は、座り易いソファー席だ。

安っぽいイスがならんでるのかとおもってたが、

ドトールコーヒーを思わせる色彩で統一された、

落ち着いたカフェ空間。





窓際を選んだ。

p2


適度に日差しと視界がさえぎられ、なかなか♪



外を行く人を眺めつつ、オフィス街で優雅なランチ(それほど高級でもないが)







しばらくすると、

きたぁ~!


p3

黒豚カツサンド、単品で580円也。






食べてみた。




妹が言った。


「おいしすぎて、なきそうぅ~!!!」







分厚いパンをほうばる。

ざく!

サク!

ふわん。





カツの衣がまずいい音をさせる。

が、続いてくる歯応えはさく、ふわ。


お肉が柔らかくって、なんっの!抵抗もなく噛み切れる。

うちの80過ぎたじいちゃんでもなんなく食べられるだろう。




そして、すっぱからいマスタードがあとからさわやかにつ~ん。




うまい。


正直、

今まで食べた中で、一番うまい。




これで580円は安い。






喫茶店で食べるパンもうまいが、

パン屋で食べるパンはやっぱりうまい。




空間作り、雰囲気作り、イベント、お得感、

いろんな要素をバランスよく使っている。



気軽にいける。

毎日通いたくなる、

飽きない、



リピートしたくなるお店というのは、

こういうお店なのではないだろうかと思った。




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今すんでるところは、よくも悪くも、下町って雰囲気たっぷりの街。



商店街があってちょっと汚いけどおいしいラーメン屋さんがあって、

そういうとこはとっても好きだ。


なんだけど、

ちょっとオシャレな喫茶店、とかカフェ、となると、

自転車で15分飛ばさないとお目にかかれない。




ところが!




見つけてしまった。



家から5分のところに、

ちょこんとあるではないか!

ステキなカフェが。


これが目印↓

ko1






ちんまり、ちょこん。

真っ白い外観。

周囲の町並みから浮きまくってるのに、

不思議となじんでるような・・・


ぼやっとしてると見逃してしまいそうでしょ?







窓際に座って雑誌を眺めながらぼ~っとできる。


古い喫茶店をリフォームしたような店内。

でも、ちっとも古びた感じがしない。

壁に窓に、カーテンに、椅子に。


店主の人はきっとインテリア好きなんだろうねって話しながら

インテリア雑誌をペラペラ。(ちなみに妹登場♪)




ランチは主に3種類。

トマトと玄米のリゾット

具沢山トマトスープと玄米おにぎり

卵とハムサンドセット


全部にヨーグルトとドリンクがついて、580円~780円。




お手ごろ価格。




ちなみにおススメはスコーンセット


今日はチャイとセットで450円。





手作り感たっぷりのほろほろっさくさくっとした食感。

ジャムと生クリームをたっぷりつけて食べる。




こんな家に暮らせたらいいのに、、、

そんな風に夢想しながら過ごすカフェ。

なんてステキなんだろう。




窓際にカーテン代わりにブラインドがかかってた。

妹と二人で

「ブラインドっていいね!適度に日差しが来て。うちも白いブラインドにしようか」



な~んて話してたら、

今まで一言も声を発しなかったご主人がカウンターからでてきてぼそっと言った。



「それ、白じゃなくて、薄い灰色なんですよ。」



ん?灰色?


ブラインドの色をよく見ると、ほんとだ灰色。

何で灰色がいいんだろう?


しばらく考えて、

へぇ~って納得。

白だと日差しを浴びると反射しちゃってまぶしすぎるかも。


灰色は遠目では白に見えて、日差しを浴びて反射してもまぶしくない。





お店を見ていると、店主の好きなものや興味のあるものが見えてくる。


というか、そういうこだわりが伝わらないお店は、つまらない。


そのお店で時間を過ごしたお客さんが、

店主の想いを(料理であっても外観であっても接客であっても)、

感じ取れるような店が魅力的なお店だと思う。


このお店は、インテリアがとってもよかった。

高いものをつかっているのではなく、店に対する愛着が随所に感じられるような心遣いが好きだ。

レジ台みたいに雑然としたものも、古いペダル式のミシンの上に置かれて、なんかかわいく見えた。

古い換気扇も白くペイントされてた。

ソファーはキッチュなプリントの布がかけてある。

コーヒーカップもお皿もテイストが違うものをうまくあわせている。




暮らしを愉しむ人がつくったお店だと思う。





日曜の昼下がり、

スコーンかじりにまたいこうと思う。






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梅田にあるお好み焼きの某有名店に行ってきた。




各地に支店があるけれど、

梅田の店はそのなかでもいつもはやっている。




今日で2回目。





大阪のお好み焼きは焼いてくれるスタイルがいい。

自分で勝手に作って食べたいという人もいるだろうが、

私は断然焼いてもらう派だ。


なんか、店の人のポリシーを感じるじゃん。



熱々の鉄板に具を流し、

形を整え、

「しばらく、触らないでください」



なんていわれると、



「は~い♪」


って嬉しくなっちゃう。




そっかぁ、素人は触っちゃだめなのか。

この人におまかせしないと!

きっとおいしく焼いてくれるぞ、という期待感。



この期待感で、待ってる間もワクワクする。






つまり、お好み焼きは、

待ってる間が、食べる時間と同じくらい大事。




この時間をどう演出するかで、

お好み焼きやさんは、差が出ると思っている。








所変わって、なんばにある某有名店。

店の外には常に行列ができ、店に入ってもまだ並ぶ。



が、それでも食べたい、と思わせる理由がここにはある。



それは、焼いてくれる人の演出だ。



演出といっても、セールストークをしたり、歌謡ショーがあるんじゃない。


その、仕事ぶりを観察する、それだけでお客さんが楽しめるのだ。




そのお店は、若いおにいちゃんばかりでやっているんだけど、

みんながみんなきびきびしている。

忙しいはずなのに優雅な鉄板さばき。お好み焼きを次から次へと焼いていき、

お客さんへさりげなく提供。


そのあまりの所作に目を奪われ、観光客が必死にデジカメをとるほど、

彼らの仕事っぷりは素晴らしいのである。



順番待ちをしてる間も、お好み焼きを焼いてもらってる間も、

待たされてる、という感じがしないのである。


その時間すら、楽しいのだ。






そういうのを想像してしまったからか、

今日の梅田のお好み焼きやさんはちょっと期待はずれだった。




味は、いつもながら結構おいしいのである。



が、待ってる時間がなが~く感じたのだ。





店員さんが焼いてくれるのだけど、

きびきびしているのだけど、

一度鉄板にのせたら、なかなか様子を見に来ない。


あまりにほったらかしにされてるようで。

焦げないかとひやひやした。




たれをぬってくれるときも、

だるいわぁ~って感じがなんとなく伝わってきて、



お店全体がどんより見えた。







おいしかったにもかかわらず、

ちょっとひっかかりを覚えた。









接客態度が演出になることもあれば、

接客態度で味をおとすこともある。





料理は、出せばいいってもんじゃない。



お客さんがお店へ入ってから出るまで、

全て、貴重な時間で、気を抜いてはいけないとこだと思う。







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