
人工的な
人が作り上げた
建造物の方が好きだった
東京タワーの展望台から
見下ろす風景は、
それは、それは、美しかった
高いビルが立ち並ぶ
色とりどりのネオン
立体の高速道路が
幾重にも重なり
渦を巻くように車が
走っていく…、
この景色を人は、
何故?
美しいと絶賛しないのか
本当は、綺麗だと思っているのに…
そこには、
歪んだ何かがある
だから、
美しいと素直には言えない…
人間の能力と権力
傲慢とも言えるチャレンジ
諦めることを知らない
進化
だからこそ…
私は、この人工的な美しさに
惹かれる
自然の美しさなどは、
偶然がもたらす
産物に過ぎない
そんな生意気なことを
思っていた
だけど、年を重ねると、
そんな事は、
地球の
自然の摂理と歴史と比べたら
足元にも及ばないのかも…
そんな風に思う
春にしか、
そして、ほんのひと時しか見られない

この美しさ
自然の美しさ
でも、考えてみれば
この美しさも
人の手が加えられている
この両脇に植えられた
枝垂れ桜は、
中日線という鉄道が
廃線になり、
その跡に植えられた
桜だという
駅の名残り
線路を遊歩道に変え
その両サイドに植えられた
枝垂れ桜は
桜のトンネルとも言われ
まさに桜の回廊だ
全長3キロメートル

