以前のブログで、「人生にも資産形成と一緒で、複数のポートフォリオを組むべき」と書いたが、そのポートフォリオについて深掘りして色々考えたいと思う。

ここでのポートフォリオの意味は、コミュニティや人間関係のところであり、必ずしも金銭面のことだけではない。

 

そう考えると一般的なのは、務めている会社、家庭、などがまず挙げられそうだ。後は学生時代の友人関係、現在住んでいるところの近所付き合い、地元の人間関係、趣味の仲間、くらいであろうか。

 

これに照らし合わせると、数年前の自分の環境は以下のような状況であった。

 

勤務先もうここが人間関係の9.5割くらいだったと思う。飲み会もゴルフ仲間も金銭面も時間の過ごし方も

家庭自分は妻も彼女も、当たり前だご子供もいない。実家は地方であり、ほとんど帰りもしないのでゼロに近い。

学生時代の友人ここが0.5割くらいだろうか。でも本当に会社以外の人間関係は一年に一回程度飲むかどうかである。友達やつるんでいるメンバーは学生時代はいっぱいいたが、30歳も半ばとなると、家庭も皆もってあいそれと旅行や飲みにいく関係ではなくなる。

近所付き合いアパートの横の部屋がどんな人が住んでるかも知らない(おじさんが出入りしてるのをチラ見したことあるくらい)

地元の人間関係地元は高校まで住んでいたが、と同じく疎遠である。親友も特にいない。

趣味の仲間これも唯一人間関係がある趣味と言ったらゴルフくらいだが、10割会社の人たちだ。しかもゴルフも3ヶ月に一回行く程度で、休日は9割くらいYou Tubeをダラダラ見て過ごしている。

 

 

とまあ、ここまで振り返ったとおり、新卒から10数年努めている会社に、収入面も人間関係面もフルベットしているような状態であった。

「彼女とかつくろうとしないのか?」といった質問もこれまで何度もされた。もちろん会社入ってからもいなかったわけではないのだが、会社の中で付き合ってしまうと、それこそすべてが把握されてしまってイヤだったのと、では社外でなにかとなるとそもそも人間関係が会社しかないので、出会いすらない。

今はマッチングアプリなどもあるのだろうが、まあ自分のようなルックスではそこまで良い出会いは無さそうなのと、そこまで家庭に対してはつくろうとか、子供をつくろうかと希望しているわけではないので、積極的に動いていなかった。

男友達からは、「今はいいかもしれないが、年とってくると寂しいと思うぞ」と言われる。「そんなことはない」と思っていたのだが、休日をダラダラ孤独にずっと過ごしていると気が狂いそうになるのだから、ほんと無いものねだりの性格である。

かといって、おそらく家庭ができたら、できたで何かしらの苦しみ・悩みもあるだろうから、本気では行動を起こせなかった。

 

では、ボランティアなどのコミュニティはどうだろうか?そういうのも思ったことがある。しかしながら、こちらも今まで全く興味がなく、何か自分の時間を使って取り組めるようなものはない。

皆さんが必死に何かをやろうとしている中で、ただの暇つぶしに参加するのもなぁ~と思って躊躇してしまう。

 

そうこうしながら、友達も結婚し、子供も生まれ、休日は家族と過ごす時間が増え、自分との時間が少なくなってきた30過ぎくらいからダラダラと過ごしてきてしまった。

「何かやらねばならぬ」という焦燥感はあるものの、行動力がない。こういった孤独な男性は社会であまりいないのだろうか?少なくとも自分は普通に過ごしてきた人生だったから一定層はいそうである。

 

そこで数年前色々真剣に考えてみた。自分は何が得意で、どういう活動をすれば、自分の中で、自己肯定感が生まれ、少なくとも会社だけでない活動が生まれるのだろう?

条件①・・・本当に少しでもいいからお金が発生する活動をしたい

→これは長く続けるためにも、自己のモチベーションで必要だと思ったからである。収入を通して、「社会から必要とされている」感を少しでも得たいというあさはかな考えである。※ボランティアなどは尊い活動だと思うが、せっかく副業が会社で解禁されたので、それを活かしたいということだ

条件②・・・直で誰かと関わる仕事がしたい

→これも、せどりなどで稼ぐというより、悩みが上記ダラダラと記載した内容なのだから、孤独を和らげる活動としては、何かしら人間と関わりたいと思う。独身男性でお金はあるにこしたことはないが、かといって困っているわけではないので。

条件③・・・普段会社で出会わないような世代と関わりたい

→なるべく、会社の人間関係と関わらない・かぶらないことを理想としている。全く違う自分のペルソナで、もう一人の自分として社会と関わりたいのである。

条件④・・・自分の得意を活かしたい。

→せっかく何かに取り組むのなら、苦手な分野をイヤイヤやるのでなく、自分の比較的、自分の中で相対的に得意そうな分野を活かしたいと思った。それにより、社会貢献もできると思うからだ。そしてそれは、「人に教えること」であった。自分のつまらない人生においても大学時代の塾講師のアルバイトは評判が良かったのである。

「アルバイト程度が勲章か」と思われるかもしれないが、ご容赦ねがいたい。普段の会社でも、迷惑はかけてないが、出世コースも特にのっているような人生ではなかったのである。

 

条件①~④に何かあてはまる副業ってないかな~と、近所のドトールで小一時間悩んでいたら、思いついたのが、「大学の非常勤講師」であった。

学生に色々教えつつ、異世代コミュニケーションができるのは、いいなと単純な発想で思っただけである。そこから、大学の非常勤講師になるための戦略を練り始めたのであった・・・

そこから、数年で、女子大と四年制大学の2校で、前期と後期に会社に通いながら、教えるような状況になるとはまだこの時は、思わなかったのだが・・・。

 

長くなってしまったので、今回はこのへんで。