最近観た映画の話。

やはり去年は特に邦画が凄かった年かと。

まあ本当にあげればキリがないですけど、

いや、本当に良い作品多いですよ。

GWなんかは映画漬けでもokじゃない?ってぐらいです。

特にバイオレンス表現含む系統の、

所謂キツイ作品は特に。

で、オススメというか、Twitterとかじゃ書ききれない作品を1つ。

「ヒメアノ〜ル」





いやーこれは個人的には相当上位かと。

邦画史上でもTOP10入るかもしれないです。個人的に。

まあ、ノアール的な映画の枠組みで紹介されてたりしますが、

勿論それに異はないのだけど、

ただ、観終わった後、真っ先に思い浮かんだのは、

「桐島部活やめるってよ」の感覚に似てる。

結構遠い所にある二つの映画に思えるけど、実は青春映画って意味での共通点は多いんじゃないかと僕は思うわけです。

で、これは多分なんですけど、この作品、実は男女で結構感想が分かれそうだなと。

っていうのも、先ず女性に対する暴力シーンとかが無理な人はまず間違いなく嫌な気分になるでしょうし、

ディストラクション・ベイビーズなんかはその暴力シーンとかも突き抜け過ぎてて、

「うわー引くわー。」と、ある種、客観視出来たのですが、こっちは生々しさと卑劣さから、逆にリアルで引ききれない。

なので無茶苦茶イヤな気分になる人は本当にイヤな気分になるとおもいます。

なのでカップルとかにはオススメしないかなー。

で、まあ何で男女差があると思うかにおいては、この映画、男は絶対に通ったであろう”結構どうでもいい葛藤”が(この”どうでもいい”がキモ)

それが特に前半、かなりの頻度で登場するわけですよ。

「いやーそこでそれ聞いても地獄しかないぞー。」みたいな。

で、まあその後で考えればどうでもいい事に結構その時は真剣に悩んだりするんだけど、

それを最後のちょい手前で、森田剛さん演じる「森田」がバッサリあるセリフで切ると。

でね、この森田剛演じる森田が凄まじい。とにかく素晴らしい。

ぶっちゃけ僕は世代的に森田剛主演って聞くと緊張するというか、ちょっと構えちゃうんですよ。

小学校の時とかクラスの可愛い子って大抵が森田剛好きじゃなかったですか?

そういう超人気者って印象が強いから、下手したら僕なんかはV6はジャニーズの象徴みたいな感覚でしたよ昔は。

いやまあ他にもいるけれども。

しかしですよ、そんな色眼鏡で見てた自分を恥じました。

森田役の森田剛さん、マジでジョーカーのヒースレジャーがよぎるぐらい、こっちが心配になるぐらい、凄まじい演技。

もうね、シンクロというか、観てるこっちが森田を、もうそういう人物にしか見えなくなって来ます。

個人的にはあのドアを蹴っ飛ばしてるとことか、ハイライトがあり過ぎて、もうね、あのペターン、ペターンって音なんか超嫌だなー。マジで嫌だなー。それが堪らないのだが。

で、まあ最後。もうね、僕は久しぶりに悶絶しましたよ。

マジで「動物と母ちゃん好きなら観てくれ!」と一言で終わらせたい。

がしかし、個人的には「この世界の片隅に」がなければ去年の1位だった「葛城事件」を越えました。これは。

いや葛城事件も凄いですよ。俺、今、葛城事件って打つのすげー嫌ですもん。笑

そういう意味ではそれこそ前述のディストラクションベイビーズをはじめ、クリーピー偽りの隣人も超ー好きな映画だし(これはこれで語りたい)、アイアムアヒーローも最高だった。バクマン。も良かった。

だがしかし!ヒメアノ〜ル。これはその素晴らしい2016年の作品群の中でも、個人的に超推しです。

人生終わってると真剣に思った事がある貴方、是非に。

いや、マジで冗談抜きに「うわー詰んだくせぇ」って思った事ある人、いるでしょ。俺はある。

そんな人間やめたいと思った事がある貴方。

人間。半端ないぞ。

終わり。