『百聞は一見に如かず』
まさにその通りだと思う。
この旅中何回も、カルチャーショックを受けた。
俺の知ってたのと違う。
俺の聞いてたのと違う。
俺の想像してたのと違う。
いかに今まで偏った情報を受け取ってて、それを鵜呑みにしてたかよくわかった。
特に国際情勢では、アメリカ発信のアメリカナイズされた偏った情報を、
それが当たり前のものとして認識してた。
例えば、中東。
パキスタン・イラン・シリア・レバノン・ヨルダン・イエメン・・・etc と言えば
『テロ・危険・戦争・拉致等』といったマイナスイメージばっか自分についてまわってた。
確かにそういう側面も実際にはある。
でもそれが全てじゃなくってあくまでも側面。
実際行ってみると、全く違った。
ありえへんぐらい人が親切やったし、
一番楽しそうに生きてるんも、この辺の国の人らやった!!
雨に打たれる俺のとこに走ってきて、使ってた傘を差し出し、
何も言わずビショビショになりながら帰って行ったオッサン。
砂漠でバス待ってたら、自腹で水を買ってきてくれた兄ちゃん。
お前はこの国のゲストだ!と言っては、家に招待してご飯などをおもてなしてくれる家族。
道を聞いたら、いつもそこまで一緒に連れてってくれる。
1時間以上一緒に、ついてきてくれたことも。
ほとんどの人が『損得勘定』ではなく『善悪』で動く。
行く前と行った後とでは、イメージがずいぶん変わった。
それは中東に限った事じゃなくて、
アフリカの病気・飢餓・飢饉や
インドの発展なんかでもそう。
確かにそういう側面はあるが、
行ってみると全くそれとは違ったりする。
異常な情報化社会の中で、何が本当で、何が間違ってて、何が偏ってるか。
何が大事な情報で、何がいらん情報なんか、分別つけるんはほんまムズイと思う。
だからこそ何事も
『百聞は一見に如かず』
やと思う。