私は田園の暮らしが好きだ。


モダンな町並みや最新のファッションといった都会の魅力を楽しむ能力はほとんどない。


それよりも、高価な土地に住む当然の代償としての、都会の空間的キュークツさにほとほと我慢がならなくなっていた。


すこし広いところで暮らしたい。


そう思い立って、私たちは南房総の山里に引越したのである。