まず、土地をつくることから奥野さんのログハウスづくりは始まった。

現場は麓から登山道を上ること10分という山奥。

もちろん車は入れない。

「ユンボは入ったんですよ。

しめた、つくれるって思った。

ログは周りに山ほどあるんだし、ほかの部材は背負子で担いで上げればいい。

大変だなんて思わなかったなあ。

それが楽しいんだって」と、奥野さんは、そんな限られた条件のなかでも、けっしてマイナス思考には、ならない人なのだ。

そして、つくる過程においても万事こんな調子。

「ログスクールにも行ったけど、わかったのはチェーンソーのしくみくらい。

だからつくり方は独学、実践あるのみだった。

まず、つくる方法を綿密に、できるだけ、きっちりと考えるんだ。

素人にできる一番簡単な方法をね。

まあ、失敗したら、そのときはそのとき」