さて、GPSアサインを語るシリーズ第3弾。今日はペア編です。
さびしいことに、今年のペアのエントリーは、各試合8組なんですね。それでも毎試合あるだけいいのか。JGPSでは、ペアはない試合もあります…。
地盤沈下が叫ばれて久しいペア。システマティックな練習環境が「ある」といえるのは、現在では、アメリカ、カナダ、ロシア、中国くらいかなあ。ドイツもいちおうありますかね。ほかの国では、ペアを見てもらえる先生そのものが非常に少ない状況ではあるようです。
そんな状況の中、ペアが好きで、ペアの灯を守ろうと頑張る現在のトップスケーターたち。大会ごとに語っていきますね。
【シニア ペア】
初戦スケアメ。井上怜奈&ジョン・ボルドウィン組が出場。現役続行なさるのですね。うれしいです。全米チャンピオンのマクラフリン&ブルベイカーも参戦です。
昨季世界チャンピオン、サフチェンコ&ソルコビー組もスケアメに登場。ぶっちぎりの優勝候補ですね。男性のロビン・ソルコビー選手の力強いリフト、女性のアリオナ・サフチェンコ選手のポジションの美しさは必見。アリオナちゃんは、スロージャンプからの着氷も好きなんですよ灰原。すごく余裕のあるポジションで綺麗に降りますよね。投げるのもタイミングがいいんだと思うんだけど。
表彰台争いは、サフソルは別格として、レナジョンにマクブル、ロシアから参加のムホルトワ&トランコフ組あたりか。ムホトラは、トリノ五輪チャンピオンである、トトミアニナ&マリニン組を指導したオレグ・ワシリエフコーチの弟子。それ以前は、タマラ・モスカヴィナコーチの指導をうけていたこともあります。ふたりとも金髪でたいへん容姿に優れており、演技もエレガント。いかにも伝統のロシアンペアの風格。まだ若いのでこれから伸びてくると思います。国内でのライバル、川口&スミルノフ組との対決も含めて、注目です。
マクブルはマクラフリン選手が年齢制限にひっかかるため、イエテボリに出られなかったんですよね。ということは、ミライちゃんとかレイチェルとかと同世代のはずのキオーナちゃんですが……とてもそうは思えないほど色っぽいんですよねえ。バイオ見ると1992年生まれってちゃんと書いてあるんだけど。
昨季はGPFにも進出していますし、実力があるペアです。スピードがあってメリハリが効いた演技が魅力。地元で力が発揮できるかな。楽しみです。
2戦スケカナ。カナダのエース、デュベ&デビソン組が登場。昨季、川スミをかわしてワールド表彰台についに乗ったデュベデビ、独特の愛らしさと、若さの感じられる演技が特徴です。ツイストリフトやリフトの難易度じたいはそこまでまだ高くないと思うんですが、そこはむしろ伸びしろなんで、今後得点が上がっていくと予想されます。カナダらしくひとつひとつ技が堅実で、ふたりの距離が近いのも特徴の組です。地元カナダからは、ベテランのラングロワ&ヘイ組もスケカナ参戦。
対抗するは、ご存知、ロシアの川口&スミルノフ組。以前は、リフトやスロージャンプなどのアクロバットが先行しているイメージが若干ありましたが、昨季から、しっとりした表現力がどんどん上がってきました。プレオリンピックシーズンのスケカナ、なんとしても顔と名前を売りたいところ。大技スロークワドにも注目。楽しみです。
第3戦中国杯。ちょっとどうよと思うくらい豪華です。パン&トン組とジャンジャンズをいっしょに出すってあなた。あまりにももったいない。ポイントの食い合いになっちゃうと思うんですが……見るぶんにはとても豪華な回です。
繊細な表現力を誇るパン&トン組にたいして、投げ技のダイナミックさでは勝るものの、機械的でいまいち表現力が……と思われてきたジャンジャンズですが、昨季めきめき表現力をつけてきて、ユニゾンもたいへん美しくなりました。押しも押されぬバンクーバー金メダル候補の1組。たいしてパン&トン組は、女性のクィン・パン選手が腎臓に持病を持つこともあり、試合によって非常に波があるんですけど、その波が叙情性を生んでいるところもあって。どちらが来るか、考えても難しいですね。
中国ペアどうしが優勝争いするのはほぼ確実として、表彰台に絡みそうなのが、ウクライナのボロソジャー&モロゾフ組と、アメリカのキャスティル&オコルスキー組あたり。キャスティル&オコルスキー組は、2007-08シーズンは故障でGPS欠場していますが、2007年全米チャンピオン。レナジョンをくだした実績があります。リズム感がよく、踊りが上手なペアです。
ボロソジャー&モロゾフ組も、昨季はあまり思わしくありませんでしたが、東京ワールドでは4位。東欧系らしくユニゾンが綺麗。女性のタチアナ・ボロソジャー選手のポジションも綺麗です。今年はファイナル進出を狙って欲しいです。頑張れ!
第4戦、エリック・ボンパール杯。
王者サフソル、エリックにも登場。関係ありませんが、灰原は、サフソルのコーチ、インゴ・シュトイアー氏がかっこよくてファンです。日本からも誰か、男子シングル選手あたりシュトイアー門下に移らないかしら。そしたらテレビでもっとご尊顔を拝見できるのに(おいおい)。
ロシアのムホルトワ&トランコフ組、カナダのデュアメル&ブンタン組あたりが表彰台に絡んできそう。注目はアメリカのヴィセ&トレント組。昨季エリックで、史上初のスロークワドを成功させました。彼らが今年も大技に挑むかも見所のひとつ。中国が送り込んできている若手のできばえも気になりますねー。楽しみです。
第5戦、ロシア杯。ペアではここが剣が峰ですね。ジャンジャンズ、川口&スミルノフ組、ボロソジャー&モロゾフ組、キャスティル&オコルスキー組と、実力者が顔を揃えています。アクロバット技では世界一のジャンジャンズにどこまで川スミが迫れるか、見所です。
ロシアスケ連もさすがに頭を使って、ロシア杯にムホトラをぶつけるのはやめたみたいですね。川スミとポイント食い合いになりますから、もったいないですよね。しかしロシアはペアの育成がさかんなので、出てくる選手たちは、今後化けるかもしれず、注目しておきたいところです。
ところで、ニコライ・モロゾフ門下のボロソジャー&モロゾフ組、なんか今年のアサインは運が悪くないですか。よりによってサフソルだの中国2トップだのいるところだのに入らんでも。正直、厳しいは厳しいと思うんですが、頑張って欲しいです。
最終戦、NHK杯。わあ、豪華。カナダのデュベデビ、中国のパン&トンと、ファイナル優勝候補のチームが来てくれるうえに、レナジョンも参戦ですよ! 表彰台争いはこの3組になるかな?
カナダのラングロワ&ヘイ組もNHK杯に登場します。おそらくペアは、最終戦までファイナル進出がどこになるかわからないでしょう。今年はニューフェイスも多く登場するので、これまた楽しみです!
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