イエテボリワールドでアイスダンス銀メダルを獲得した、ヴァーチュー&モイア組のコーチにして、先日までベルビン&アゴスト組をも手がけてきた、イゴール・シュピルパンド氏とマリナ・ズエワ氏の記事、それの有志英語翻訳が、Golden Skate Forumに上がっていました。
翻訳してくださったのはPtichkaさん。Ptichkaさんご自身のブログサイトでも、内容を見ることができます。
Ptichkaさんのサイトはこちら→ http://ptichkafs.livejournal.com/31853.html
翻訳されたものの原文はこちら→ http://www.velena.ru/skating/comp/2008/WCH2008_ZSH.html
元の文章はロシア語です。
シュピルパンド氏&ズエワ氏は、ほかに、デイビス&ホワイト組なども手がけています。
インタビューはイエテボリワールドの会期中に行われ、まだベルアゴは彼らの手元にありました。
この記事を日本語に書き取ってみますね。長い記事なので、今日できるところまで。
いつもの言い訳です。灰原は英語ができません。これからお目にかける文章は、機械翻訳を日本語らしく整えただけのもので、読み取り間違いは当然非常にありえます。わからない箇所を飛ばしていることもあります。よろしければ、原文もお読みくださいね。
それでは、本文にお進みください。
【イゴール・シュピルパンド氏 インタビュー その1:
「ありえない!」】
インタビュアー:
通常、アイスダンスコーチたちはいままで、同時期にワールドクラスのチームを手がけてきませんでした。
しかしあなたの門下では、ベルビン&アゴスト組と、ヴァーチュー&モイア組のあいだに、直接の競争があります。
このことについて、どうお考えですか?
シュピルパンドコーチ:
じつのところ、ほかにも有名カップルたちからのコーチのオファーは、何度かありました。
けれど私は、まさに、いまあなたがおっしゃった理由から、断ってきたんです。
彼らを私が教え始めたとき、それぞれのレベルはぜんぜん違っていました。だから、門下生同士がライバルとなってしまうことは、予想外だったんです。
競争は、2組のあいだにあるだけではありません。メリル・デイビス&チャーリー・ホワイト組は、全米選手権のコンパルソリー、ヤンキーポルカで、タニス・ベルビン&ベン・アゴスト組より高い技術点を獲得すらしたんです。
インタビュアー:
ヴァーチュー&モイア組の、猛スピードでの劇的な成長に比べて、もう一方のチームは、足踏みして見えませんか?
シュピルパンドコーチ:
アスリートたちはそれぞれ、違ったふうに育つものです。成長速度に基準はありません。私は、ベルビン&アゴスト組がピークに達したとは思っていません。
たしかに彼らはいまは足踏みしているかもしれません。しかし彼らの中に、まだまだ大きな可能性があるのが、私にはわかっています。
インタビュアー:
互いがライバルである門下のスケーターたちに、どれくらいハードな訓練を積ませていらっしゃるのでしょうか。
シュピルパンドコーチ:
すべての門下生たちが、互いに仲良くやっています。私は幸運だと思います。マリーナと私は、等しく彼ら全員を愛していて、等しく彼らに熱中するので、我々のチームに嫉妬のきっかけはありません。ときどき、「こんなのはありえない」と、私自身でも思います。でも、現実にそうなんですから。
インタビュアー:
ベルビン&アゴスト組が国際デビューを飾ったとき、フィギュアスケートシーンは彼らに席巻されました。現在、ヴァーチュー&モイア組がそうなっているのと同じように。
門下生たちの名を広めるにあたって、コーチとしてなにか特別なことをしていらっしゃるのでしょうか。
シュピルパンドコーチ:
とくになにもしていません。
個性的なチームが現れたら、注目を集めるのは当然でしょう。
インタビュアー:
練習に、マスコミなどを招待するとか……
シュピルパンドコーチ:
我々のレッスンはすべて公開されていますが、知らない人をわざわざ招待したりはしません。
アメリカのジャーナリストは、全米選手権をシーズンのピークと見なしているから、その前後に取材にくることは多いですね。
競技会のほかにも、選手たちはたくさんのショーに出演しています。でも、ショーの出演にさいして、必ずしも金銭は発生しません。たとえば、ハートフォードでは、毎年、難病支援のためのチャリティアイスショーが行われています。
インタビュアー:
チャリティショーへの出演は、名誉でしょうか。責任でしょうか。
シュピルパンドコーチ:
私たち、スポーツに携わる人間たちは、もっとも助けを必要としている人々に手を差し伸べられ得るイベントへの参加について、よく検討しています。
明らかに、そのようなイベントに招かれるためには、アスリートに若干の知名度がなければなりません。
私たちコーチサイドからは、チャリティショーへの出演依頼は、教え子たちが「有名アスリート」のカテゴリーに入っていることの証しと見えますね。
はい、今日はここまでです。お疲れさまでした。
インタビュアーさんは、同時期に有力チームを抱えたアイスダンスコーチはいままでいない、とされていますが、まあちょっと、これについては異論もあろうかな、と思います。一時期のデュボワ門下とか、大変なことがあったはずですもんね、ええ…。
たくさんの門下生たちを、自分とズエワコーチは「等しく愛し、等しく熱心に指導している」と、シュピルパンド氏は語っていますが、いろんなゲームレポートを読むに、ズエワさんは、若干チャーリー・ホワイト君がお気に入りに感じられるのですがいかがでしょうか(ははは)。もちろん指導とは関係がないと思いますけども。
チャーリーは、あの王子さまっぽい容姿のせいもあるとは思うんですけども、コーチ陣とか解説陣とかに独特の人気がありますよね。
シュピルパンド門下生たちは仲がいい、というのは、たぶんほんとうにそうなんだと思うんですね。選手のインタビューにお互いの話題が出てきたりもしますし、楽しく遊んでいるようすがわかったりもします。お互いに、ほんとうに小さい、子どもみたいなときから、一緒に訓練を積んできていますし、きょうだいみたいなものなのかもしれません。
しかし、仲がいいから、目の前に強力なライバルがいても苦しくないか、というと、それとこれとは別だという気がします。
お互いに調子がいいときはいいと思うんですが、人間ですからどうしても波があるし、シュピルパンド氏ご自身でおっしゃるとおり、人によって成長曲線も違います。自分が足踏みしているときに、そばにいる誰かが絶好調だったら? ふつうに兄弟だったとしても、苦しいと思うんですよ。
テッサやスコットより、タニスとベンは年が上だったから、よけいに厳しかったかもしれないなあ、というのは、これは灰原の勝手な考えです。弟分妹分に追いつかれるのと、同い年のもともとライバルとの抜きつ抜かれつでは、衝撃度が違う気がする。
テッスコとメリチャリは同世代だから、今後彼らがどんな成長曲線を描くんだとしても、けっこううまくやれるんじゃないかな?
それにしても、アイスショーへの出演は、名誉か義務か、という質問には、ちょっとドッキリしました。北米ではアスリートのチャリティへの参加が基本的にあたりまえで、それについて異論を挟むむきはないと思うんですね。ロシアメディアの取材だからこその質問だなと思いました。たいしてシュピルパンド先生のコメントも非常に正直で、感心しました。
インタビュー、つぎの項では、振付師のズエワさんのコメントが拾われています。つづきはまた明日にでも。
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