ジャパンオープンの感想ですが、もうちょっとお待ちください。ごめんなさい。
えーと、今日の更新は、アレクセイ・ウルマノフコーチのインタビューの日本語書き取りをしてみよーかと。
元URLはこちら→ http://sport.rambler.ru/news/figureskating/12490473.html
FSUの掲示板で、Trinityさんという、有志の方が、英語翻訳版をアップしてくださっています。掲示板のURLはこちら→ http://www.fsuniverse.net/forum/showthread.php?t=58124
元記事は、ロシアナショナル直後の2月4日にとられたインタビューです。
ウルマノフコーチは、1994年リレハンメル五輪で金メダルを獲得した、偉大なスケーターにして、現在は、先日のイエテボリ世界選手権で7位に入った、セルゲイ・ヴォロノフ選手のコーチとして活躍中。ノービス時代のアルトゥール・ガチンスキー選手の指導も担当なさってたはずです。
現役時代は、かの、アレクセイ・ミーシン門下であり、まだ20歳前の選手時代からミーシンコーチのアシスタントコーチ的役割を担って、当時ローティーンだったヤグディン選手、プルシェンコ選手の育成にも携わったと言われています。
現在まだ35歳と、たいへんお若いのですが、現役から一気に指導に入られたためコーチのキャリアも長いウルマノフコーチは、その指導の才能を嘱望されています。アレクサンドル・ズーリン氏が、「ウルマノフコーチこそ、ロシア次代の希望」と、語ってましたっけ。
ミーシンコーチの後継的な立ち位置……でしょうかね?
そんな、ウルマノフコーチのインタビューです。
いつもの言い訳ですが、灰原には語学力がなく、これからお読みいただく記事は、機械翻訳で読み取ったものを、日本語っぽく直しただけのものです。間違いはものすごーくありえますし、わからないところは飛ばしたりもしますので、ぜひ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
それでは本文にどうぞ~。



【アレクセイ・ウルマノフコーチインタビュー】



多くのロシアのスケートファンは、セルゲイ・ヴォロノフ選手の世界選手権での最新の演技を、まだ覚えているでしょう。彼はイエテボリで7位、ザグレブの欧州選手権では4位に入りました。そして、来季の世界選手権に、男子シングル2枠を獲得してきたのです。
彼の実績は、もちろん、アレクセイ・ヤグディン選手や、エフゲニー・プルシェンコ選手の栄光と見比べたとき、さして見栄えはしません。しかし、彼を現在教えているのは、1994年リレハンメル五輪チャンピオン、アレクセイ・ウルマノフ。このコーチの手腕の見事さが、ヴォロノフ選手が、ロシア男子の復権をなしうる可能性を開いています。
私たちは、ウルマノフコーチのお話を伺いました。



――良いスケーターは、良いコーチには滅多にならない、と言われてきました。けれどあなたの実績は、いままでの考えが間違っていると明らかにしました。


ウルマノフコーチ:
優れた指導者になれると、100パーセント自信を持って、コーチの道に入るなんてことは不可能です。だけど正直にいって、私は、はじめから凡庸なコーチにはなりたくありませんでした。
ゴールを定めなければ、達成もありえません。
とはいえ、まだ、私をそんなに褒めないでください。一流のコーチになるには、私自身、もっと努力が必要だってわかっているんです。


――イエテボリワールドのキスクラでは、心から満足そうでしたね。昨季ワールド19位のヴォロノフ選手が、あそこまでの成績をおさめるとわかってらっしゃいましたか。正直、周囲はそこまで期待してなかったと思うんですが。


ウルマノフコーチ:
ここまで、長い時間かけてトレーニングしてきたんですよ。練習はとてもうまくできてきたと思っています。今シーズン、セルゲイはすべての試合で、攻めていきました。シーズン通してキャリアを作ってこられたと考えています。
昨季ワールドのあと、私はセルゲイにこう話しました。
「たしかにおまえは世界選手権にいったよ。あそこで、途方にくれていた。自分がどこにいるか、理解するいとまもなく」
昨年のワールド出場は、そもそもアクシデント的なもので、我々の計画には入っておらず、セルゲイにとってはシーズン9試合めにあたりました。走りかけの電車に飛び乗るように、直前で代表に決まったんですよ(灰原:そうだったわー。グリアツェフ選手が直前で外されたんでした。直前まで代表いじるの、好きですよね、ピセーエフ会長って)。
セルゲイは足に故障を抱えていましたが、なんとか大役を果たしました。けれど故障はそのせいで悪化し、東京にいるあいだ、車椅子に乗っていなくてはならないほどになりました。


――ヴォロノフ選手の抱えている故障について、お聞かせください。


ウルマノフコーチ:
圧力骨折です。骨がいくつかの層に分かれてしまうんですよ。とくだん有効な治療方法がないのですが、若いうちは骨組織が育っていますから、自然治癒します。
とはいえ、セルゲイの故障は、いまでも完治とはいえない状況です。私は、どの医師を信じるべきか、なにを気をつけなければならないのか、まだわかりません。ロシアにいるかぎりの専門家と話をしたのですが……。
セルゲイは、この痛みと、数年にわたって戦っています。彼は、真に英雄です。ほかの誰かなら、誰でも、もっとむかしに競技をあきらめていたと思います。


――その故障が、ヴォロノフ選手のもっとも大きな問題なのですね。


ウルマノフコーチ:
ええ。フィジカルな問題が、彼のキャリアを狭めています。
セルゲイの最大の特徴は、ここぞというときに別格の集中力を発揮することです。この能力はきわめて貴重であり、誰にも教えることはできません。これは才能です。


――特別の集中力が、ほかのスケーターと、ロシアチャンピオンを隔てていると?


ウルマノフコーチ:
たぶん。
あらゆる演技で、彼は、不可能を可能にできると証明します。
ザグレブのヨーロッパ選手権、フリー演技で、ブライアン・ジュベール選手の得点を凌ぎ、総合4位に入賞できたことは、大きな前進でした。この成果を携えて、彼はイエテボリの舞台に立てます。ヴォロノフは、氷の上で強くなり、表現力においても向上しました。今後はプログラムの難易度を上げていく必要があります。彼ならものにするでしょう。


――男子フィギュアスケートは、なぜ進化を遂げていると思われますか?


ウルマノフコーチ:
なぜ男子フィギュアスケートが停滞しているのか、と尋ねられても、私は同じことをおこたえすると思うのですが…。
すべての選手がスケートを極めようとすればするほど、レベルが上がり、演技が難しくなっていくからです。私が現役だったころより、いまのほうがずっと大変です。多くのスケーターにとっては、膨大な必須エレメンツをし遂げることだけで難事業なのに、個性やプログラムのアイデアに秀でなければならなず、さらに4回転まで飛ばねばならないんですよ。


――新採点法の導入について、多くのコーチは反対意見を呈しました。いまおっしゃられたとおり、すべての必須エレメンツをまとめあげねばならないことは、さまざまなコーチの頭痛のタネです。
ところで、あなたの同世代のスケーターの多くは、指導者にならず、プロになりましたね。イエテボリでは、あなたはもっとも若いコーチのひとりでした。


ウルマノフコーチ:
指導者への道を選んだことについて、悔いはありません。
まだ選手時代から、私は、コーチになることについて考えていました。当時の環境にも恵まれていましたので、幼いスケーターになにを助言すればいいのか、はっきりとした考えも定まっていました。
コーチになったいま、何トンもの仕事に、毎日追いまくられています。製氷時間もとれないくらい、たくさんの子どもたちが、スケートを習いにきてるんですよ。


――ずっとリンクに立っているのは、大変じゃありませんか?


ウルマノフコーチ:
けっこうキツイですね。
自分自身が選手だったとき、もちろん私は、試合のときリンクの外で、コーチたちが自分を心配してくれていると知っていました。でも、自分よりコーチのほうが心配してるだなんて、夢にも思いませんでした。
試合のたび、毎回私は心配でたまりません。全身の細胞が、うちの子は今回大丈夫なのだろうか、と問いかけます。私は、日ごと新しいなにかを学んで、経験を積んでいると思います。でも、指導が簡単になってきたなんて、言うことはできませんね。



はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
ヤグディン選手の自伝「オーバーカム」に、10代のころから、面倒見のいいウルマノフ選手は、多忙なミーシンコーチを補佐するお兄ちゃん的存在として、小さい後輩たちを親切に指導していたと書かれています。自分自身がオリンピックの金メダリストでありながら、えらぶったところがなく気さくなウルマノフ選手のことを、後輩たちはみんな慕っていた、と。
最近のウルマノフコーチといえば、新採点法にも対応したロシア次代の指導者、という、どちらかといえば有能なイメージだったのですが、今回のインタビューを読んで、灰原の印象、変わりました。
足の圧迫骨折という、スケーターとしてはかなり大きな故障を抱えながら、懸命に競技に取り組むヴォロノフ選手。ただ勝たせたいだけだったら、もっと条件のいい選手はほかにいるはずだと思うんですよ。でも、ウルマノフコーチは、けして条件がいいとはいえないヴォロノフ選手を、故障ごと受け入れて「痛みに耐える彼は勇敢です。集中力で不可能を可能にするんです」と誇らしげに言い切る。選手にたいして、すごく愛情の深い方ですね。
ウルマノフコーチがいるから、ヴォロノフ選手もあそこまで伸びたのだろうし、頑張ってこれたのではないかなあ。
リンクにザンボかける時間もないほど、弟子がつめかけている、とうれしそうに語るウルマノフコーチ。遠からぬ将来、ヴォロノフ選手だけでなく、彼の手元から、世界的な選手が育っていくだろう、それはもう確定した未来みたいなものだな、と、ちょっと思いました。
じつはウルマノフコーチとヴォロノフ選手のインタビューっていくつかほかにもあるんですね。ほかのも、ぼちぼち書き取りしていきます!





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