さて、イエテボリ注目選手を勝手に語るシリーズ。今回は女子シングルです。
そう…エヴァン君欠場ショックで男子を後回しにすることにしたのです(はは…)。
えーと、いつもどおり、選手名のまえに、アナウンサーさんが言いそうなアオリ文句を、予想キャプションとして入れております。冗談ですので、怒らないでくださいねー。
ペアやアイスダンスみたく、概略の説明はナシでオッケーですよね。いきなり選手語りいっちゃいます。今日は日本選手編。




●トリプルアクセルが紡ぐ幻想の調べ。少女から大人へ、進化するミラクルプリンセス:浅田真央選手(日本)


ラファエル・アルトゥニアンコーチとのパートナーシップ留保(解消では、まだ、ないみたいですね)のニュースも耳に新しい浅田真央選手。四大陸で完璧な3Aを久々に降りて、とてもいい演技でしたね! 好調を維持して演技できれば、表彰台のてっぺんにも軽々上れるはずだと思います。
ただ、やはり世界選手権という場所には重みがあり、四大陸とは違います。アルトゥニアンコーチは帯同しないのでは……と言われていますが、精神的なケアをする人は絶対に必要だと思います。連盟の采配に期待したいです。
うちの母とか、よくルールがわかっていないので「真央ちゃんは、どーしてショートプログラムでトリプルアクセルを跳ばないの?」とか聞くんですが……うーんとね、女子がSPでトリプルアクセルを跳ぶのは、男子が跳ぶより大変なんですよ。なんとなれば、女子のSPの演技規定に、単発アクセルは2回転、と決まっているからです。男子の場合は、3回転ないし2回転。
真央ちゃんが、もしSPに3Aを入れたいならば、ステップからの単発ジャンプに組み込むか、コンビネーションジャンプにしなきゃいけません。真央ちゃんは、去年からフリーでステップからの3Aに挑戦してるけどまだ成功率は万全ではないし、コンボに組み込むのも、たしか2005年の全日本、フリーで3Aコンボを降りてるから、不可能ではないはずですが、リスクが高いでしょ? だからやってないんだと思う。
ステップからの3Aに自信ができたら、SPに入れるかもしれませんね。3F+3Lo、3A、2A、という、アクセルてんこもりプログラムも可能ではあるはず。そんな構成でSPを滑った日にゃー、つぎの年に女子にも男子と同じ規定が加えられること必至であろう。
ああ、真央ちゃんからハナシが遠ざかってしまった。ごめんなさい。
真央ちゃんの今季のプログラムでは、灰原はSPが好きです。スパイラルが、超難しいせいでレベルが取りにくい鬼構成なんですけど、全日本あたりからピタッとはまってきてほんとうに綺麗ですよね! ふつうの選手ならあの構成、あえてやらないと思うので……入りから終わりまで難しすぎる。あの構成を最後まで変えずにモノにしたのはすごいと思います。じつはシーズン途中では「変えればいいのになあ」と何度も呟いていた灰原、不明を恥じたい。今季はほんとうにステップもよくなったし、昨季はまだ見えにくかった「浅田真央という表現者の個性」の輪郭が、くっきり見えてきたシーズンだと思います。イエテボリでの演技にも期待しています。頑張って!



●セクシーってこういうことよ! 世界を魅了する美しい姫、いざ、誘惑の舞:安藤美姫選手(日本)


真央ちゃんの項に書いた「SPで3Aを跳ばないのはルール上の制約があるから」という文章ですが、美姫ちゃんのクワドにも当てはまります。クワドの場合は、3Aのような裏技的な跳び方も無理なんですよね。女子は3回転までしか跳んじゃダメだから。絶対にSPでクワドは跳べないのです。
さて、全日本選手権までは、今年のFS「カルメン」は、しっくり来てないみたいだけど大丈夫なのかな…とちょっと思えていた美姫ちゃんですが、全日本、四大陸、ときて、ずいぶんカルメンは掴んだみたい。演技に迫力が出てきました。その代わり、以前は「いいな」と思っていた「デリラ」が多少印象薄くなってきているというか。カルメンもデリラも妖艶・誘惑系の演技なので、印象がまとまりやすいかもしれませんね。来季は、SPとFSでカラーをガラッと変えてみても面白いかも。
灰原は美姫ちゃんのジャンプがほんとに好きで、すごく高く上がるんですよね。それでいて、軸が小さくて回転スピードが速い。両方そなえている選手ってわりと珍しくて、軸が小さいと高さがイマイチだったり、高さがあると軸が太かったりするものなんですけども。ダイナミックかつ端正な、素敵なジャンプだと思います。
シーズン序盤では、慣れないせいかぐらつきもあった、左手で持つキャッチフットのスパイラルなども、ずいぶん美しくなってきました。右肩に無理をさせないための苦肉の策だったと思う、この左手キャッチフットですが、結果的に、バンクーバーまでの大きな布石となったように思います。つまり彼女は、右肩が完治すれば、両手どっちでもキャッチフットができるようになったってことですからね!
当初は、4月に予定されていた手術ですが、まだ、ほんとにいつやるとかいう結論は出ていないみたいで……イエテボリでの結果によるのかな。アスリートが体にメスを入れるのってやっぱり勇気いりますよね。納得できる結論が出せますように。
「デリラ」のステップのバレエジャンプのところ、わりと好きなんですけど最近振付から外れたのかな? イエテボリで復活してくれるとうれしいかも。カルメンはストレートラインステップからオーラスのコンボスピンのあたり、いわゆる「モロプロ」らしい構成なんだけど、美姫ちゃんの湧き出る女王さまオーラが、ほかのプログラムと、「カルメン」を隔てているように思います。
ほんとうに楽しそうにスケートを滑っているいまの美姫ちゃんなら、きっとイエテボリでもいい演技ができるはず! 頑張れ!



●伊藤みどりさん以来、日本女子ではじめてトリプルアクセルを降りたのは私です! うるわしのドーナツスピンが語るスペインの情熱:中野友加里選手(日本)


4連覇がかかっていたインカレを、体調不良ということで欠場してから、非常に長い沈黙を保ってきた中野友加里選手。昨季は、年をまたいだあとも、インカレ、アジア大会、と出場していたので消息がわかりやすかったのですが。どんな秘密特訓をしてきたのか!? 気になるところです。
中野選手のトピックスといえば、なんといってもトリプルアクセル! 今季はじつは、浅田真央ちゃんよりも高い成功率を誇ります。筋力アップなど、地道な訓練に取り組んできた、成果が現れているのですねー。努力は裏切らない。美しいです。きっとイエテボリでもチャレンジしてくれることでしょう。
イエテボリで3A降りると……世界選手権で3A成功しているのって、伊藤みどり選手と、トーニャ・ハーディング選手と、浅田真央選手、3人だけですよね。4人目に名を連ねるのか? 期待したいです!
なにかの記事で、佐藤信夫先生に「あなたの演技からはスペインが伝わってこない」と言われて奮起した、というようなことが書かれていて、すごいなーと思いました。もはやスケートの助言というより表現にたいする抽象的な助言で、つまり、中野選手は、技術的なところはもう超えてきているということですよね。
芸術性ってどうしても主観だから、表現を深めるには、自分を掘っていくしかない…。
コーチが「これ!」って決めちゃうと、選手本人の表現って出てこないし、先生の助言でそのときうまくいったとしても、あとあと同じことがつづくと思うので……佐藤先生は、厳しく、先見の明をもって、選手を育てていらっしゃるのだな、と思います。
中野選手の今季のプログラム、SPもいいんですけど、やっぱりFSの「スペイン奇想曲」がいいですね。鮮やかなオレンジの衣装で演じられるドーナツスピンには、スペインの夏の太陽を思い起こさせられます。生真面目な中野選手のこと、試合に出なかったあいだに、演技について思いを深めていたのに違いない。きっとイエテボリでは、もっと素敵なスペインを感じさせてくれるでしょう。
頑張れ中野友加里選手。期待してます!



というわけで、本日は日本3人娘について語ってみました。女子シングルは注目選手が数多いので、外国選手編は明日書きますね。好きな選手が多すぎて困っちゃうんだよなー。




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