きのうから書いている、『International Figure Skating』公式HP掲載の高橋大輔選手カバーストーリー、日本語書き取り、後半です。
本文にいくまえに、また、いつもの言い訳。
灰原は英語力がほとんどなく、これからお目にかける本文は、機械翻訳を日本語らしくととのえただけのもので、翻訳と呼べる精度はありません。読み間違いは充分ありえますし、わからないところは想像で補っていたり、飛ばしていたりします。記事そのものもダイジェストしている箇所があります。よろしければ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
原文はこちら→ http://www.ifsmagazine.com/archive/2008/MARCH/INDEX.PHP
それでは、本文にお進みください。



【IFS:高橋大輔選手 イケてる才能、そして2010年へのまなざし 後半 】



高橋大輔選手が始めて全日本タイトルを獲得したのは2005年のことで、その結果には物議が醸されました。日本の若き奇才、織田信成選手が、はじめチャンピオンであると宣言されたにも関わらず、得点計算にミスが発見され、結果として、金メダルは高橋選手に与えられることになったのです。
日本スケート連盟は、シーズン終盤の大切な国際試合をふたりに割り振りました。織田選手は2006年カルガリーワールド代表に任ぜられ、高橋選手は、2006年トリノ五輪代表に選ばれたのです。
オリンピックのショートプログラムで、メダルも射程圏内の高橋選手は5位につけました。しかし彼はロングプログラムで動揺し、総合8位に終わりました。彼はフリースケーティングのときなにが起きたのか、詳細をおおやけに語りませんでしたが、今回の戦いが勝ちある経験であるとは感じていました。
「僕は、自分のリザルトから考えて、オリンピックに出場できるかどうか、危ぶんでさえいました」と、高橋選手はいいます。「僕は、オリンピックで演技する、大きな機会を与えられました。日本のフィギュアスケート、トップ選手として、僕はベストを尽くしました」
オリンピックでの経験から、トレーニングの重要性を再認識したと、彼はいいます。
「オリンピックでの経験が僕の考え方を変えてくれたと思います。絶えずゴールを見据えることが、僕にとっては重要です」
たとえそれが可能であっても、高橋選手は、彼の過去のなにも変えようとは思いません。
「僕のいままでの経験は、それが勝利であっても、敗北であっても、ひとつひとつが大切なものです。だから、なにも変えたいとは思わない。間違いからは多くのことが学べるし、修整のための訓練をすることだってできるんですから」



オリンピックの翌シーズンは、いままでで高橋選手がもっとも成功したシーズンでした。
高橋選手は、2006年GPS、スケートカナダで銀、NHK杯で金メダルを獲得し、ファイナルでも2位に入りました。12月には、国内タイトルを手堅く防衛し、2007年東京ワールドで母国の群集のまえで演技する機会を得ました。
ショートプログラムで3位につけたあと、ロングプログラムで勝つために、高橋大輔選手は、忘れがたくエモーショナルな演技を見せました。「オペラ座の怪人」。6500人のファンの声援を受け、彼は1つのクワドジャンプと8つのトリプルジャンプを降りました。フリーの得点は163.44ポイント、総合得点237.95ポイントで、2位に順位を上げました。
万雷の拍手がアリーナに響き渡ったとき、高橋選手はうれし泣きしてモロゾフコーチを抱きしめました。そのときの高橋選手のコメントです。
「へとへとにバテきった瞬間、猛烈に応援してくれるお客さんたちの声が聞こえました。僕は声にこたえて、プログラムを演じきろうとしました」
シーズン末に、高橋大輔選手はISUランキングのNO.1にランクされました。ワールド覇者、ブライアン・ジュベール選手は、そのシーズン、出場したすべての試合で無敗を誇りましたが、ランキングはNO.2にとどまりました。その順位付けは、幾分物議を醸しました。高橋選手は冬季ユニバーシアード(ジュベール選手は大学生でないため出場資格を持ちませんでした)で金メダルを獲得、価値ある順位点をも得たのです。



高橋選手の強みのひとつは、多種多様な音楽形式に対応して演技できる能力です。
「毎年、我々は違った試みをします」と、モロゾフ氏は言います。彼は、プログラム用の音楽を選んで、振り付けを施し、友人にコスチュームデザインを依頼するのです。
「2年前、彼はSPではタンゴを、FSではクラシックを滑りました。その翌年、新しいなにかに取り組みたいと考えて、私たちはFSの音楽に『オペラ座の怪人』を選びました。それは非常に変わったプログラムでした。今年、我々はまた違った境地を求めて、Hip Hopスタイルにトライしています。その試みは、彼自身のためにもなりました。
私は、高橋選手がどんなスタイルの音楽も演じられると考えていますし、じっさい、我々はどんなアイデアも実現できています」
教え子とコーチは、猛練習をもってHip Hopスタイルをマスターしました。
「我々は、いまはHip Hopに注力しています。そのほかにも、絶えず新しいスタイルを試してもいるんです。私たちは、多くの時間をともに学んで過ごします。演技のスタイルや、音楽、リズム、ビート、雰囲気……多くを検討しなければなりません。大仕事ですよ」
高橋選手は、異なるさまざまな音楽に合わせて演技するという挑戦を楽しみます。
「大輔がいろんなバリエーションの音楽にあわせて演じられると、私は、誰もに思って欲しいです」と、モロゾフ氏は語ります。
高橋大輔選手の今年のSPは『白鳥の湖』Hip Hopバージョンです。音楽は、彼のために特別にアレンジされたものです。
高橋大輔選手が言います。自分は、踊ることはできないと。けれど、この非常に痛快なプログラムの演技は、Hio Hopの真似事のようには見えません。世界中のオーディエンスが喜んで受け入れたそのプログラムを演じているとき、彼はファンクを体現します。
「すごくたくさんスタミナがいるし、バランスも難しいですけど、楽しいプログラムです」と、高橋選手は言います。「去年、僕はニューヨークでダンスレッスンを受けました。ニコライも、僕といっしょに学校に行って、レッスンを受けたんですよ。僕はなかなか上手に踊れなかったんで、このプログラムはすごい冒険でした。いまだにうまく踊れないんですよ」
今シーズン、このプログラムにたいするジャッジの評価は上々でした。高橋大輔選手は、今年の秋、スケートアメリカとNHK杯で優勝し、トリノGPFで2位に入りました。高橋選手はSPでは首位に立ったのですが、スイスのステファン・ランビエール選手は、僅差で日本の星を突破、タイトルを勝ち得たのです。
「僕は、ジャンプのミスで、メダルを失ったんだと思います。もちろん結果にはがっかりしましたけど、僕は、今回の大会から、情熱がいかに大切かを教えてもらいました」



この12月、高橋選手は国内選手権を3連覇しました。FSで、彼は2つの3Aと2つのクワドを降りました。高橋選手のジャンプは、彼の強さのひとつであるとモロゾフ氏は指摘します。
「彼のアクセルは最高のジャンプのひとつです。そして我々は、ランビエール選手が3Aに問題を抱えていることを知っています。大輔は、エモーショナルな、きわめてエモーショナルなスケーターです。彼は氷と、特別な絆を結んでいます。彼は非常にやさしく氷上を滑り、同時にエネルギーとスピードに満ちた演技をします。彼の肉体は非常に強靭です」
取材時点で、高橋選手のつぎの試合は、2008年の韓国四大陸選手権でした。さらにつぎの試合は、スウェーデンで行われる、2008年イエテボリワールドです。
モロゾフ氏は、高橋大輔選手のために、高い目標を掲げます。
「私は彼に世界選手権で優勝してもらいたいと考えています。できるはずです。彼は、試合ではクリーンな演技をしなければなりません。フィジカルも万全にしなければなりません。そして、練習に集中できる日々が必要です。彼は、手中にしているものすべてを、出し切って演技する必要があります。SPでも、FSでも。完璧に」
高橋大輔選手は、イエテボリだけでなく、2010年バンクーバー冬季五輪の金メダルを望んでいます。
「目標は、バンクーバーで勝つことです」
日本の男子フィギュアスケーターは、いままでオリンピックのメダルをひとつとして獲得していません。高橋大輔選手がオリンピックで表彰台に乗れたならば、史上初の快挙となります。
コーチは、それは到達しうるゴールであると見なしています。
「もちろん、私は高橋選手にオリンピックのメダルを取らせたいです」と、モロゾフ氏は語ります。「それから私は彼のために、もうひとつのゴールを考えています。歴史に残るスケーターになって欲しいのです。エフゲニー・プルシェンコや、アレクセイ・ヤグディン、ブライアン・オーサー、カート・ブラウニングとスコット・ハミルトンのように、フィギュアスケートの伝説になって欲しいのです。競技から退いたあとも、ファンは彼らの演技を望み、彼らは長くスケートをしつづけました。
それは、私のゴールでもあります。彼のゴールが、彼の勝利が、フィギュアスケートの、競技の範囲においてのみであって欲しくはありません。私は願っています。彼の名が、世界に轟くように、と」


はい、書き取り終了です。お疲れさまでした。
なんか、高橋大輔選手のカバーストーリーと言いながら、半分以上はモロゾフコーチのコメントのような気がするんですが。本誌のほうも、高橋大輔選手とモロゾフコーチ、ふたりの特集記事、と考えたほうがよさそうですね。
それにしても、いやはや、モロゾフコーチの情熱的な言葉の数々には、圧倒されてしまいました。もちろん、預かっている選手の才能を信じ、鼓舞することはコーチの大切な役目ではありますが、高橋大輔選手へのモロゾフコーチの思い入れは「コーチの大切な役目」のラインを、ちょっとばかり踏み越えているような気がします。なんだか、自慢の息子を語るような、あるいは戦友について語るような雰囲気ですよね。モロゾフコーチ、高橋大輔選手のお父さんになるには、ずいぶん若いですけどね。
今季、残すはあと1戦、イエテボリワールドのみ。スウェーデンのお客さまを虜にすべく、師弟ともども、頑張って!



ダイナバナ
女神幻想ダイナスティア は乙女のためのコミュニケーション重視のMMOオンラインゲーム。

争いのない世界にあなたも遊びに来てね。
今なら無料で遊べます!


お買い物バナ

※乙女なショッピングモール「乙女のおかいもの」でもうきうき情報紹介中!


ダイナ情報バナ

※メルマガ「ダイナスティア情報局」登録はこちらから!