さて、それでは、International Figure skating公式サイトにアップされた、ジョニー・ウィアー選手インタビュー日本語書き取り、きのうお約束した後半です。
前半記事のURLはこちら→ 『IFS:ジョニー・ウィアー選手インタビュー その1(http://ameblo.jp/haibaran/entry-10064731638.html
)』原文はこちらです→ http://www.ifsmagazine.com/forum/index.php?s=50a37a333de047c68baf6ebdec124500&showtopic=501
よろしければ、原文、前回記事ともに、ごらんいただけると幸いです。
さて、いつもの言い訳です。
灰原は英語力がなく、これからお目にかけるインタビューは、機械翻訳を日本語らしく整えたくらいのもので、翻訳といえるほどの精度はありません。勘違い、読み間違いはありえますし、わからないところは飛ばしていたり、想像で補っていたりします。記事そのものもダイジェストします。
それでは、日本語書き取りにお進みください。
……と。
そうそう、本文をお読みいただくまえに、ひとつ、書いておきたいことがあったんだった。
昨日、インタビュー記事のサブタイトルを、すごく長かったんで
~元全米選手権3連覇ジョニー・ウィアー選手は、タイトル奪取のために戻ってきた~
という感じで、語意を縮めて日本語にしたんですが、なんぼなんでもこれだとダイジェストしすぎでした。
原語の語意に近い感じにしてみると、
~昨年、ジョニー・ウィアー選手は、戦う以前に、全米タイトル防衛をあきらめました。しかし今年、過去3度にわたって全米を制したチャンピオンは、彼のタイトルを取り戻したくてうずうずしています~
みたいな感じになります。
というわけで、今度こそ、日本語書き取り本文にお進みください。
【IFS:ジョニー・ウィアー選手インタビュー 後半】
~昨年、ジョニー・ウィアー選手は、戦う以前に、全米タイトル防衛をあきらめました。しかし今年、過去3度にわたって全米を制したチャンピオンは、彼のタイトルを取り戻したくてうずうずしています~
IFS:
今シーズン、メジャーな新聞各社は、フィギュアスケート人気が低下の一途をたどっていると書き立てました。強力なスター選手もおらず、今後の見通しも暗いと。
なぜ、マスメディアは、その貴重な紙面を使って、新しいスターを生み出す手助けをしたりなどして、フィギュアスケートの現状を変える試みをしてくれないのでしょうか?
ジョニー・ウィアー選手:
フィギュアスケートは、社会的に、ハイスクールの女王とか、プロムの女王的なものとイメージされています。ぼくは、フィギュアスケートというのは、けっこう荒っぽいスポーツだと思ってるんですけどね。プロテクターとかヘッドギアとか、タイマーとか、時計とかとは無縁ですけど。それに、審美競技なので、一般の人には明白な勝者がわかりにくいかもしれません。
特定の誰かが、なぜ勝ったか、理由をしっかり理解できないとき、社会はそのスポーツを尊重しない傾向があります。
いちスケーターとして言わせてもらうと、ぼくの演技の目的は、100パーセントスポーツ的なものかといったら、そうじゃありません。そして、フィギュアスケートの勝敗は、氷の上の演技でだけすべてが決するわけじゃありません。ぼくは、特定の好みの人たちに愛されたために成功したこともあるし、特定の嫌悪感を持つ人たちのためにワリを食ったこともあります。
業界の一部では、サーシャ・コーエンがトリノで金メダルを獲得できたならば、フィギュアスケートはまだビッグスポーツだったろうと冗談みたいにしていう人たちがいます。
そういう期待は、つねに女の子たちに掛けられるようです。一部のファンは、ぼくとエヴァン・ライサチェックの戦いが刺激的だと感じてくれています。でも、ぼくらには女子スケーターたちと同じレベルでの動員力はありません。一般的にはね。ぼくらは、ぼくらがしていることがなんにも重大じゃないみたいな雰囲気のなかで「女の子のスポーツ」で戦うわけです。
アメリカには、タニス・ベルビンとベンジャミン・アゴストという優れたアイスダンスチームがあります。でも、アイスダンサーは、ジャンプやスロージャンプ、頭上高々と持ち上げるリフトといったことをしません。一般の観客にとって、アイスダンスは社交ダンスに近しく見え、エンターテイメントであってもスポーツではないと映るようです。
現在、アメリカには、一般の観客でも世界的トップ選手と知っている女子シニアスケーターと、やがてはそうなるであろう、将来有望な女の子たちがいます。まだとても若くて、大人の女性とは言いがたいけど、彼女たちはヤバいくらいすごいです。アメリカスケート界にはスターが不在なのではなく、「平均的な視聴者」が見たいスターがいなくなってしまった、ということだと思います。
ただ、結果を出せば、人気はついてくると思います。
IFS:
サブカルチャーや非・主流メディアは、あなたをスポーツの枠を越えたユニークな存在と見なしているようです。セレブウォッチャーや多くのブロガーは、あなたの人気を支えています。どうしてこういうことになったのでしょうか。
ジョニー・ウィアー選手:
ぼくはパソコンやインターネットが得意じゃありません。ぼく自身のマイスペースのサイトを管理するために、人に頼らなきゃいけませんでした。キータッチは2本指です。
多くの世界はネットで繋がっていて、オンラインで楽しむことができます。昨年、ぼくとメリッサとグレゴリーの『Fallen Angels』の動画を、ぼくのマイスペースにアップしました。巨大なインターネットの中で、誰かから支持されているとはっきりと見て取れて、とてもいい感じでした。ほかにもいろいろ、インターネットのおかげで面白い経験ができました。
一般の人たちがぼくの名を知るとき、それはたいがいスケートを介してのことです。ぼくはただ、フィギュアスケートだけをやってる人間じゃないので、ひとりの人間として、フィギュアスケートを越えたパーソナリティを認めてもらえたことに、大きなものを感じます。
IFS:
「ただフィギュアスケートをやってる人間じゃない」といういまの言葉は、フィギュアスケートがもはや人生でなくなる日の訪れについて、覚悟ができている、という意味ですか?
ジョニー・ウィアー選手:
いまのところ、ぼくの人生はスケートのキャリアを中心にして回っています。
スケートをやめたあと、どんなふうに生きていくとか、いまお話するのは難しいです。大学に行くかもしれないし、実業の世界に入るかもしれない。できれば芸術分野にとどまりたいと思っています。ファッション業界に行きたい。もちろん過酷な世界です。だけど、フィギュアスケートは、人生の過酷さについて、ぼくにいい経験を与えてくれました。まじめな話、ぼく自身のコレクションをデザインしたいです。
競技を引退したあとも、ショーには出るつもりです。でも、ぼくは、スケートだけに未来を賭けられません。
ファッションはふわふわしたもののように思われます。でも、そこには、成功につながるなにかがあります。成功のためには、営業的な才能も持ち合わせなければならないし、芸術的な能力も必要ですが。それに、巧みな縫製の技術もね。
ぼくは音楽をたくさん知っていて、振り付けもできるし、ダンスもできます。芸術的な職業のための基礎トレーニングはできていると思っています。
IFS:
コーチを変えて、もっと厳しいトレーニングに取り組む決心をしたのは、東京ワールドのあとですか?
ジョニー・ウィアー選手:
東京での経験が、ぼくに決心させました。自分にはいままでとは違うなにかが必要だとわかったんです。
ずっと教えてもらっていたプリシラ・ヒルコーチには、なにひとつ間違ったところはなかった。だけどぼくらは、しっくりいかなくなっていました。彼女はぼくを練習させることができなくなっていたし、ぼくは集中できなくなっていました。ぼくらは互いに相手に腹を立てていて、会話もなくなっていました。おかしな状態でした。
ぼくのスケートは悪くなっていたけど、それは少しもプリシラのせいではありません。昨季ずーっと、ぼくはスケートをしていて満足感がありませんでした。ぼくは穴の中にいました。プリシラはぼくを引き上げられませんでした。ぼくはスケートへの愛情を取り戻したいと願いました。チャンピオンにも戻りたかったけど、毎日の練習に嫌気がさしていました。
ぼくとプリシラとの神聖な絆は、まだ残っています。長いあいだ、彼女は、ぼくの生きる力の源泉でした。
東京ワールドのエキシビジョンには出られなかったので、ぼくは4日間、コーチをだれに切り替えたらいいと思うか、あちこちに徹底的に意見を聞いてまわりました。多くの人が、ロシア人のコーチに訓練を受けたほうがいいと忠告してくれました。それがぼくのスタイルに合っているからです。
ぼくは、プリシラ・ヒルは、まだアメリカで最高のコーチだと思っています。
IFS:
全米タイトル奪還は、あなたにとって重要ですか? それともそうではありませんか?
ジョニー・ウィアー選手:
去年、ぼくには勝つ準備ができていなかったので、負けました。今年のぼくは、競技人生で一番よく仕上がっています。いままででいちばん練習してきましたし、もういちど全米チャンピオンになる準備ができています。
ぼくもエヴァンも、多くの声援をうけることになると思います。
ぼくにとって恨み重なるライバルではありますけど、エヴァン・ライサチェックはいいスケーターです。信じられないほど一生懸命に練習する人です。そして、プルシェンコがそうだったみたいに、大切な瞬間に実力が発揮できます。そしてぼくは、彼より自分のほうがより良いと信じています。
ぼくらはライバルです。ぼくらはふたりとも全米タイトルを望んでいます。ぼくらは友だちではありません。ぼくは彼のファンでもありません。ぼくらの個性はまったく異なります。彼は悪人ではありませんが、彼が友人として魅力的な男かどうか、ぼくは知りません。
去年、ぼくには彼を負かす力がありませんでした。彼が強かったのです。ぼくらの関係は公平です。ぼくらはちょっとした知人です。同じ仕事につき、同じく全米タイトルを争って戦うちょっとした知人なんです。
今年、ぼくは全米タイトルを取り戻します。成果のために、いい演技をする必要と気持ちが自分にあることを、ぼくは知っています。
IFS:
あなたのほかの誰かが、タイトルを獲る可能性についてはどう思われますか。たとえば、昨年銀メダリストのライアン・ブラッドリー選手などが。
ジョニー・ウィアー選手:
ぼくが2番で、ほかの誰かが全米チャンピオンになるならば、その誰かはエヴァンのはずです。ぼくはエヴァンのファンじゃありませんが、彼は最高のスケーターだと評価しているんで。自分ら、プルシェンコとヤグディンみたいだなって、ぼく、思うんです。
エヴァンとぼくは、トップ2の領土をなんとしても防衛しなきゃいけません。……たちの悪い(笑)小さな軍隊みたいにね。
はい、書き取り終了です。お疲れさまでした!
前文でも触れていますが、このインタビュー、かーなーりダイジェストしています。じつは、この書き取り終了のあとも、すごーく長くまだインタビューは続いていて、いまのジョニーの生活についてとか、語られているんですけども、もうとにかく長いので灰原の書き取りはごめんなさいここで精一杯です。い、息切れしてきた。
ジョニーって、言葉の使い方が独特なので、彼のインタビューを読むのは、わりと大変です。むしろ、英語圏じゃない人のインタビュー記事のほうが、言葉が整理されててわかりやすかったりするんですよね…。
本日、日本語に書き取ったあたりで、灰原がいちばん「おおおお」と思ったのは、やはり、エヴァン・ライサチェック選手を論じたくだりでしょう。
友だちではない。彼が友人として魅力的な男か知らない、彼のファンではない、と言いながら「彼は最高のスケーターだ」と評価するジョニー。自分が1番なら2番は彼、万一2番であった場合でも、1番は彼でなければならない。
ジョニー本人も言ってますけど、プルシェンコ選手とヤグディン選手の戦いを、やはり、思い出しますねー。ソルトレイク直前でしたか、ヤグディン選手に取材したインタビューで、プルシェンコ選手について聞かれたヤグディン選手が、たしか『He is my enemy』って言うんですよね。友人であったことはない、と。それでも相手のことはとても高く評価しているわけです。
なんというか、誰もついていけない世界というか、ちょっとそういうの憧れるなというか。星飛雄馬と花形満的とでも言おうか。まあ、左門豊作も混ぜてやれとは思うんですけども(ねえ)。
それにしても、あれだけ優れた男子選手やアイスダンサーを輩出しているアメリカでも、フィギュアスケート人気は女子シングルにどっこいしょだというのは、驚きです。ボイタノさんとかゲーブルさんとか、アメリカには偉大な選手がいっぱいいたじゃない!!
女子シングルももちろん素敵ですけど、男子シングルもアイスダンスも、めちゃくちゃ面白いですけどねー。ジョニーとエヴァン君に、アメリカの一般大衆を男子シングルに目覚めさせて欲しいです。頑張れ!
さて、カナダ国内選手権&全米選手権間近ということで、明日もそれ関係のarticleに取り組もうと思うんですけど…。
これまたずーっと棚上げしてたキミーのarticleでもやるかなあ。しかしまたあれも長いんだよなあ…。
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