ついに宿題を果たすときがやってきましたよドンドンドン!
昨年から、やるやると言って先送りにしつづけた、パトリック・チャン選手articleの日本語書き取りに、本日は取り組ませていただきます。
いやー、なにしろGPFを睨んでのarticleだけに、トリノが終わっちゃったら、いまさら感が激しくしちゃってー。GPFまでに間に合わなかったのがいけないんですけど、ついつい後回しに……すみません。
そろそろカナダ国内選手権が始まりますし、いくらなんでもそれまでにはエントリーしなきゃと思いまして。一念発起(大げさな)しました。
元記事はこちら→ http://slam.canoe.ca/Slam/FigureSkating/2007/11/29/4694834-sun.html
記事タイトルは『All Chan needs is a cape』。これ日本語にするの難しいなあ。cape(本来は岬という意味)の語意をとって「チャンはすべてにおいて最先端を必要としている」とかでしょうか。肩掛けケープって意味だとは思えない……ですよね(自信ない)。
そんなわけで、この記事を、例によってダイジェストして日本語に書き取りしていこうと思います。ここからいつもの言い訳です。
灰原は英語力に乏しく、これからお目にかける文章は、翻訳といえるほど精度のあるものではありません。機械翻訳を日本語らしく整えただけのもので、読み取り間違いはものすごくありえます。わからないところは想像の翼で補ってたりしますし、さらにわかんない箇所は飛ばしたりもします。よろしければ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
それでは、日本語書き取りにお進みください。




【チャンはすべてにおいて最先端を必要としている~フィギュアスケート界、次世代のスーパーマン~】


パトリック・チャン選手は、カナダフィギュアスケート界の次世代のスーパーマンだとの呼び声が高まっています。でも彼は、帰宅後ちょっとしたテレビゲームを楽しみもするし、学校の勉強でも平均してB以上の成績をおさめてもいるのです。
ドン・ローズ氏とともにチャンをコーチしている、エレン・ブルカ女史はこう語ります。
「あの子はふつうの16歳として、学校に通っています。みんなといっしょにいるのが好きで、よく笑うし、よくおどけます。とってもいい子だし、そのうえ、信じられないような生来の才能の持ち主です。わたしはいままでたくさんのスケーターを見てきましたけれども、あの子はその中でもいちばんね。わたしはあの子が8歳のときから教えてるんです。素晴らしい体験だったわ。カナダは、将来のチャンピオンを擁していることを、誇っていいと思いますよ」
カナダのフィギュアスケート界では、パトリック・チャン選手を、トラー・クランストン選手、カート・ブラウニング選手、また、ブライアン・オーサー選手やエルビス・ストイコ選手に続く、カナダの伝統の継承者とみなしています。
チャン選手本人も、自分の評判を知っています。
「偉大な先輩たちと並べて語られるのは、すごく名誉なことです。いずれ、実績によって、彼らをしのげたらいいなと思います」と、彼は言います。「一生懸命訓練に取り組んだすべての選手が、成功するチャンスをつかめるわけじゃありません。僕は自分の成功にほんとうに感謝しています。もっと頑張らなきゃと思います」
今シーズン開幕直前のインタビューで、カート・ブラウニング氏は、同年代においてはチャン選手は無敵だとコメントしました。あるいは、史上最強かもしれないと。
エレン・ブルカ女史は、パトリック・チャン選手こそがカナダフィギュアスケート界の未来であると、言ってはばかりません。「それはもう絶対です」と、彼女は言います。「たしかにカナダにはほかに優秀なスケーターも多くいます。でも、チャン選手にはすべてがあります。健康な身体、聡明な観察眼、競技に適した体格、そして素晴らしい個性。こんなに全部揃った子は滅多にいません」
ブルカ女史はスケートの質について熟知しています。女史は現在86歳、60年以上のコーチ歴があり、24回の世界選手権と、7回のオリンピックに、教え子を導いてきました。その女史が言います。
「あの子は生まれながらのジャンパーです。強靭な肉体を持ち、他の追随を許さない素晴らしいスピナーでもあります。そしてあの子は、生まれながら美しいエッジ捌きを知っています。それが彼のステップを際立たせるのです。あの子には世界一のコレオグラファー、ローリー・ニコル氏もついています。ローリーはあの子のために、それはそれは美しいプログラムを作り上げました。あの子は、揺るぎなく完璧なオールラウンドスケーターです」女史はさらに付け加えます。「そう。あの子は、わたしのいままでの人生で見た、最高の天才のひとりです」
手放しの大絶賛です。
パトリック・チャン選手6歳のとき、彼の両親、当時オタワに住んでいたルイスとカレンは、彼らの息子をリンクに連れて行きました。
チャン選手は、ほかのカナダの子どもがみんなそうするように「僕もホッケーがやりたかった」と言います。でも、母親にはべつの考えがありました。「最初にきちんとした滑り方を習わなきゃいけない。だからまずはフィギュアスケートをやんなきゃいけないって、母に言い聞かせられたんです」。そして、彼はホッケーには戻りませんでした。
習い始めてまもなく、パトリック・チャン選手はフィギュアスケートへの適性をしめしはじめました。そして父親の仕事の都合で、家族がトロントに引っ越したのを機に、伝説的な名コーチ、オズボーン・コルソン氏とエレン・ブルカ女史の指導を受けることになりました。
彼には、彼以前のどのカナディアンチャンピオンとも違う個性と才能があると、エレン・ブルカ女史は言います。
「わたしは5年間ストイコを教えましたけれど、あの子は、たしかにストイコ的ではありません。パトリックのスケーティングは力強いですけれど、音楽的でもあります。音楽の表現にたいするわたしの指示を、彼はたやすく吸収します。ですが華麗な演技が持ち味だった、トラー・クランストンのようでもありません。パトリックはストイコとクランストンのあいだのどこかに席を占めている……そう、ごく自然体の男の子として。あの子は、まさしくパトリック的なんです」
チャン選手の家族は、つねにスポーツに熱心でした。両親とも香港生まれ。母のカレンは留学のためオタワへ。父ルイスは移民として4歳のときにモントリオールに引っ越してきました。彼らは卓球のトーナメントで出会い、家族となってからも、スキーやテニス、格闘技やダンスに親しみました。
チャン選手は言います。
「フィギュアスケートを学びはじめて、円を描いて滑ったりとかの、めんどくさくてつまらないコンパルソリーばっかりやらされていたとき、僕はテニスとテコンドーも習っていました。ほかのスポーツを辞めたのは、ようやくスケートが上達して、競技会で勝てるようになってからです。怪我をしないために、僕はスキーも楽しまなくなりました。でも、気持ちのバランスをとるために、スケートに飽きたときの気晴らしはキープしてますよ」
チャン選手には、スケートの価値について、ときに懐疑的になるといいます。
「いままでに、気持ちが燃え尽きていた時期もありました。1年前にはそうだったし、たしか、3年前にもそういうときがあった。わけがわからなくって、練習もうまくいかなくなっちゃうんです。僕、基本的に根が暗いんですよね。ただ、落ち込むときはあっても、まえよりうまくしのげるようになってきてると思います。
気分は上々のときも最低のときもあります。週末にはゴルフかテニスをやって、スケートから離れてリラックスするようにしています。そこでは、僕は、自分がうまくできてるかとか、馬鹿みたいになってるかとか、考える必要がないですから」
チャン選手は、プレノービス、ノービスとジュニアでナショナルタイトルを獲得しています。そして、シニアデビュー2シーズンめにして、国際的な脚光を浴びることにもなりました。スケートアメリカで銅メダル獲得、エリック・ボンパールで優勝。パリでの勝利は、彼自身を含む多くの人を驚かせました。
「思ってたよりずっと早く、試合で結果が出せました。まさか僕がファイナルに残るなんて、誰も予想してなかったんじゃないかな。僕には守るものはなにもないし、ファイナルはボーナスみたいなものです。なにしろ、まだシニアサーキットに出て2年めだし。きっといい経験ができると思います。最高のスケーターたちと互角の戦いをしてきたいです」
最高のスケーターたちと、チャン選手が言う中には、トリノGPFには出場していない、フランスのブライアン・ジュベール選手が含まれています。
エレン・ブルカ女史は笑います。
「あの子はトリノでは勝てないでしょう。元ワールドチャンピオンと、ワールド銀メダリストも出場するんですから。ただ、ファイナルに出場することで、あの子はいままでにないスリルを味わうことができると思いますよ。ほかのみんなもね」
チャン選手は、イエテボリの世界選手権出場を望んでいます。そのためには、1月のカナダ国内選手権で、ジェフリー・バトル選手、クリス・メイビー選手、エマニュエル・サンデュ選手といった強力なライバルに伍して、2位までに入らなければなりません。
「パリは僕に自信をくれました。あそこではクリスとも勝負したんです。いま、僕は、自分がトップクラスの選手だって知っています。僕はもう敗者じゃない。そう思うのはいい感じです」
パトリック・チャン選手は、今シーズン、なんとかトリプルアクセルを仕上げることができるようになりました。
安定したトリプルアクセルが、男子スケーターを、ジュニアとシニアに隔てるなら、クワドルフルジャンプは、シニアスケーターを、トップスケーターとオリンピックチャンピオンとに隔てます。今年、チャン選手は、『ジャンピング・キング』ダグ・リーコーチの指南を受け、自分のジャンプの能力と可能性を発見しました。
「僕は今年のGPS大会で、一度もトリプルアクセルをしくじりませんでした。これって自分的には成果です。
僕、ブライアン・オーサーさんみたいになりたいんです。ほんとにほんとにめったにトリプルアクセルを失敗しないし、すごいと思います」
今年の夏、バンクーバー五輪出場を睨んでつぎのプログラムを作るとき、チャン選手は、その中にクワドルフルジャンプを加えるつもりです。
ブルカ女史は言います。
「あの子には1回、ないし2回のクワドが必要です。まあ、あの子の才能があれば、どんなクワドでもものにできるだろうってわたしは思っていますけど。つまり、空中でもう1回転するだけの話なんですから。あの子にとって、問題にならないハードルだと思いますよ」
チャン選手は、来年12学年を卒業したあと、大学に進学も希望しています。
「一生スケートを滑れるわけじゃありません。僕は、多文化、多言語の出自を利用して、国際的なビジネスに携わっていく可能性について考えています」
彼は英語を話します。そして、フランス語を。いずれは北京語を学びたいと願っているし、広東語にも磨きをかけたいと考えています。
「まあ、なんとなくそう考えてるだけなんですけど」
フィギュアスケート選手、パトリック・チャン選手。彼がなにを巻き起こすのか、目が離せません。




はい、本文終わりです。お疲れさまでした!
1990年12月31日生まれのパトリック君は、こないだの大晦日に、17歳になったんですよね。おめでとう! いやー、まだ17歳かって気もしますが。
パトリック・チャン選手、世間での評価が高いのもさることながら、8歳から育て上げたエレン・ブルカコーチの惚れ込みぶりは、ほんとうにすごいと思います。こんなに全部条件が揃った子はいないって。なんだか、山田満知子コーチが浅田真央ちゃんについてこう言ってたのを、つい思い出しちゃうなー。
パトリック君は浅田真央選手やキム・ヨナ選手と同い年の1990年生まれ。ゲデバニシビリ選手も1990年の生まれだし、1990年生まれはゴールデンエイジですね。
同世代においては無敵、とカート・ブラウニングさんに評されたそうですが、なにしろ、パトリック君の同世代って、まだほとんどみんなジュニアエントリーですからねー。男子で15歳からシニアに出るのってかなり珍しいんじゃないかなあ。高橋大輔選手も、わりと早くからシニアに出ましたが、シニアGPSを初制覇したのは19歳のときでした。今季のエリック杯にはジュベール選手の病気欠場があったとはいえ、16歳で初優勝を飾ったというのは、やはり、相当早熟です。
イエテボリワールドのカナダ男子シングルは2枠。パトリック・チャン選手は昨季カナダ国内選手権で5位でしたが、今年に入って、格段に3Aの確率を上げており、実績も上げており、伸び率が先輩たちよりも大きいので、昨年の数字はもはや参考にならないと思われます。はたして、2位までに入れるや、いなや。
ジェフ・バトル選手には、さすがに、まだ、よっぽどのことがないと勝てないんじゃないかと思うんですが、メイビー君とサンデュ先輩はどうでしょう。サンデュ先輩はなにしろ動向が読めないミステリーマンですから、むしろ恐ろしいかも。
さて、この記事最大のびっくりポイントは、パトリック・チャン選手のコーチのひとり、エレン・ブルカ女史のお年でしょう。
86歳って……えええええ!?
読み間違いかと思ってブルカ女史のプルフィールを調べてみたところ、1921年生まれって書いてある。うわあああ、ほんとに86歳だ。
おととし亡くなった、オジー・コルソンコーチが、たしか90歳でした。現在のコーチ、ドン・ローズ氏は、おいくつだかちょっとわかんなかったんですが、70より若いとは思えないんですよね。お顔などから拝察するに。
もしかして……パトリック君のコーチ陣……平均年齢が80過ぎてるんじゃ……!!
コルソンコーチの年齢は存じ上げてたんですが、ブルカコーチがそこまでご年配とは知らなかったもので、けっこうびっくり。パトリック君の、年齢らしからぬ老練なテクニックは、おじいさん先生だけでなく、おばあさん先生によっても育まれていたのですね。
シルバーパワーに支えられる、カナダのネクストジェネレーション。来季はクワドにチャレンジ予定だそうで、成長がますます楽しみです。頑張れ!





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