ちょっと前になりますが、FSUにアレクセイ・ミーシンコーチのインタビューの有志英語翻訳版が上がっていました。
翻訳してくださったのは、昨日のモスカヴィナコーチインタビューも翻訳してくださってた、Trinityさん。原文はこちら→ http://www.kommersant.ru/doc.aspx?DocsID=827140&NodesID=9  ロシア語です。
今日は、このインタビューを抜粋して日本語に書き取ってみたいと思います。
ずーっと、これやろうかなあと思いつつ、ロシア語の三角読みに取り組むのが面倒で放置していました(ははは)。現在JGPFに出場中のガチ君の記事とどっちにしようか迷ったんですが、今日は比較的やる気があるので(へへっ)、長いミーシンコーチの記事にチャレンジ。
いつもの言い訳。灰原は語学力に乏しく、日本語書き取りは、機械翻訳の文章を日本語として読みやすく加工したものに過ぎません。わからないところは想像の翼を羽ばたかせて補っていたりするし、読み取り間違いも大いにありえます。ほんとにぜんぜんわかんないと飛ばしちゃったりするし。よろしければ、原文もお読みいただけると、うれしいです。
それでは、日本語書き取り本文にどうぞ~。



【アレクセイ・ミーシンコーチインタビュー】



アレクセイ・ミーシンコーチは、彼の最近の教え子たちの動向についてコメントします。

―この4月に、ロシアのベストコーチに選出されましたね。


「ええ。この4月、ナショナルトレジャー賞を受賞させてもらいました。
私はつねに、勝利のために戦ってきました。
もう若いとはいえませんが、今後も際立った成績を残したいと考えています」


―勝利にこだわるのは、あなたの生まれつきでしょうか? それとも性格?


「年々、私について来られる教え子たちは少なくなっています。
それは私の年齢のせいではありません。練習に怠惰な生徒は、ミーシンシステムを利用したジャンプを身に付けることができないんです。
ついてきてくれる教え子たちは、高い境地に到達しているのですが…。
私たちのチーム……子どもからチャンピオンクラスの選手まで教えていますが……は、ユーススポーツスクールで練習しています」


―最近のあなたの実績は、ユーススポーツスクールていどの環境で、あなたがコンスタントにチャンピオンを生み出せる証左だと思われます。


「タマラ・モスカヴィナは、アメリカで、ベレズナヤ&シハルリゼ組を指導しました。
タチアナ・タラソワとアレクセイ・ヤグディンもアメリカで活動しましたし、オレグ・ワシリエフも、トトミアニナ&マリニンをアメリカで訓練しました。私自身の教え子は、ユーススポーツスクールでハイレベルの訓練をしていたのですが。
私の名前、影響力、さらには私の資金を使って、彼らは外国で訓練することができたのです」


―あなた自身は、外国で教えたいと思われませんか?


「外国に行きたいとは思いませんね。
むしろ古い学校施設で教える私のもとに、トレーニングキャンプのために、海外から選手団が訪れてきます。
現在、ユーススポーツスクールで、全国から集まった生徒を教えるためには、登録だの、宿舎の手配だの、さまざまな雑事がともないます。古びた施設の改善とともに、旧弊な制度の改善についても、解決していかなければなりません」


―あなたは、やり遂げる方です。


「私は有望な子どもたちを組織して、2014年ソチ五輪のための強化に着手しました。
手始めとして、素晴らしい才能に恵まれた少女、Liza Tuktamyshevaをグラソフの町で見つけました。
彼女は10歳で、すでにすべてのトリプルジャンプを習得しています。彼女が月2回、サンクトペテルブルクに訓練に来るための費用を、私自身が彼女に支払っています。
じつは、私には、14歳のアメリカジュニアワールドチャンピオンからのコーチのオファーも届いていたのですがね」


―ロシアスケート界には、どのような改革が必要だと思われますか?


「多くのスケーターが、チャンピオンになる以前は、フィギュアスケート学校の学生に過ぎません。
優秀なスケーターのグループには、満足できる生活や、練習環境を、与える必要があると思います」


―セルゲイ・ドブリン選手が、グレモワコーチのもとからあなたの手元に移ったのはなぜですか? また、キセニア・ドロニナ選手は、なぜあなたの手元から去ったのでしょうか。


「ドブリンは、生来の才能よりもなお、学ぶ意欲にあふれた選手です。この意欲に動かされて、私は彼に教えることに決めました。
私がTuktamyshevaを教えることに強い興味を持ったものですから、ドロニナは去りました」


―Tuktamysheva選手は、あなたにとってはじめて、本格的な女子の教え子になりそうですね。


「残念ながら、リーザは、いま、骨折しています。
1ヶ月まえ、彼女はニースカップで勝ちました。彼女の演技はまったく子どもらしくはなかった。
彼女がジュニアで戦えるようになるためには、あと3年かかります。ほんとうにもったいないことです。
特例として、彼女がロシア国内の重要な試合に出場できるように、私は働きかけてみるつもりです。
アルトゥール・ガチンスキー選手も、同様の特例を得ていました。彼も私の教え子です。
いまは彼はジュニアに上がりました。初エントリーの年にファイナル進出。素晴らしい結果を出しています」


―ガチンスキー選手がシニアに上がったら、ロシアに大きな勝利をもたらしてくれると、保障できますか?


「保障をもとめるのは愚か者だけです。
アルトゥールは、彼がなしたことにふさわしいだけの賞賛を得るでょう。
彼については、私から連盟に働きかけたわけでなく、連盟のほうから、ジュニアナショナルへ出場の打診を受けました(灰原注:ガチンスキー選手は昨年までノービス年齢。しかしおととしくらいからジュニアカテゴリーにスキップ出場していたようです)。
今後、私たちは、10歳からでもロシアナショナルに出場できるよう、規定を考えなければなりません。それにふさわしい演技ができる全員がね。
人工の年齢制限はナンセンスです。
昨年、タチアナ・ミーシナ(ミーシンコーチの奥さん)と私は、ジュニア強化選手のひとり、カタリナ・ゲルボルトをコーチしました。ヨーロッパ選手権で5位に入ったアンドレイ・ルータイ、そして、キセニア・ドロニナも。
今年、ガチンスキーはジュニアになりました。彼のジュニアグランプリファイナル出場と、ニースカップでのTuktamyshevaの勝利は素晴らしいことです。
しかし、私たちは、いま、まさに「石を放り投げて」いるのであって、いま現在の成績が、我らの求める成果ということではありません」


―あなたの教え子のうち何人が、これからグランプリシリーズに出場しますか?


「アンドレイ・ルータイはロシア杯に。それから、セルゲイ・ドブリンがNHK杯に出場します。アルトゥール・ガチンスキーは、ジュニアグランプリファイナルに出場しますし、Liza Tutkamyshevaは、今後、国内ジュニア選手権に出場することになるでしょう。そして、まもなく、シニアの大会で。
どんどん面白いことになっていくと思いますよ」


―プルシェンコ選手の現状について教えていただけますか。


「彼の競技用SPについては、準備ができています。ですが、FSについては手付かずです。
今シーズン、訓練に戻る実際的な計画は、まだありません。
生半可なプログラムで選手権に出場するのは、いいことではありません。
プログラム作成や訓練計画を含めて、さまざまなことを考慮しながら、来年に入らなければならないと思います」


―プルシェンコ選手の気持ちを、競技のほうに向け替えることはできそうですか?


「スケートをしているプルシェンコは、コーチの私にとってもとても興味深い存在です。でも彼は、いまのところ、スポーツの英雄に戻る予定を組んでいません。
身近にいる私の判断からして、ジェーニャはとてつもなく突拍子もない決断をくだしはしないと思います。
しかし、彼の考え方は、いつでも生真面目で、それでいて予想外なのです。私は彼について、なんの約束もすることができません」




はい、書き取り終了です。お疲れさまでした!
いつもながらミーシンコーチのインタビューは読みにくいなあー。たんに、英語→日本語とロシア語→英語とロシア語→日本語との三角読みだからわかりにくいとかいうことじゃなくて、質問にたいして返事が、ちょっとずつズレてるんですよね。いっぺんに、聞かれていないことまで、たくさん答えるっていうか。もしかしてせっかちな方なのかな? と思わないでもない。
これが日本語だったら、さほど読みにくくもないんでしょうけどー……。
で、インタビュー内容ですが、うむ。なかなかいろいろ興味深かったです。
ドロニナちゃんは、もうミーシンチームにいないんだぁ……と思ったり。
ニースカップで勝ったLiza Tutkamyshevaちゃんは、やっぱり、「天才を発見した!」とミーシンコーチが、去年の2月くらいに話してた「リズちゃん」だったんだなぁ~とか。
Liza Tutkamysheva選手については、よほど思い入れがあるみたいで、スケ連に呼びかけてジュニアカテゴリー、あるいはシニアカテゴリーで競争させたい気持ちがあるみたいなんですが、ニースのプロトコルを見た限りでは、若干灰原は「?」かなあ。ジャンプはたしかに素晴らしいかもなんですが、スピンとかスパイラルとかステップが、ほとんどレベル2とか1だったんで。もちろん伸び盛りの年齢ですし、上げてこられるとは思いますが、最近の若年層は基本的にみんなスピンがめちゃくちゃ上手いんですよ。ノービスのころから。
それに、そもそもスケートの年齢制限も、わけもなく制限されているわけではないはずなので……。まあ、Tutkamysheva選手が健やかに育ってくれれば、それがいちばんです。
プルシェンコ選手の復帰については、ずいぶんトーンダウンしてますね。本人は、戻るってまだ言ってるみたいなんだけど。いま現在FSができてないってことは、ロシア国内選手権に出場は難しいってことで、だとすると、イエテボリに出場するのは難しいと、ミーシンコーチは考えているのかな。
あのー、ロシアのイエテボリの枠、男子シングルはひとつしかないんですが。
今後も動向を見守りたいと思います。
それにしても、Liza Tutkamysheva選手の練習費用は全部ミーシンコーチがまかなっているようで。
ロシア独特のコーチシステム、いまだ健在って感じだなあ……。





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