NHK杯で、美声の刈屋アナにとうとうと来歴を語られた、トマシュ・ベルネル選手のFS『グリーンディスティニー』の微妙衣装。
勇名トラ、という縫い取りについて、ベルネル選手自身が語っている記事がスポナビに上がってましたね~。こちら→ http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/column/200712/at00015501.html
「最後の文字が日本語で虎と書いてあるはず。僕はトラ年なので、そういう意味でも意味があるかなと思って使いました」
だそうです。
干支とは盲点だった。
ベルネル君の日本語認識は、微妙に微妙な気がします。
まあ、なにしろチェコなんて遠い国の方が、日本の文字を衣装に使ってくれたっていうのは、うれしいですよね。
東京ワールドエキシビの「本日」ハチマキ、そして、この「トラ」衣装によって、ベルネル君は日本のフィギュアスケートファンダムで長らく語り継がれる伝説のスケーターとなったと思います。ええ、生きながらにして伝説に。
さて、今日の記事はきのうに引き続き、全日本ジュニア選手権の感想。
今日は男子シングルです。
【男子シングルFS】
総合7位/町田樹選手
FS『白鳥の湖』。奇しくも、尊敬する先輩、高橋大輔選手のSPと同じ曲(アレンジは相当違いますが)で滑ることになった町田選手。
冒頭の3Aの着氷失敗、つぎの3Aコンボのセカンド抜け、と大きなミスが冒頭に続いて、焦ってしまったのかもしれません。解説の八木沼さんが「跳び急いでいる」とおっしゃってましたように、正直、ジャンプはあんまりよくありませんでした。
とはいえ、転倒そのものは1回だけで、調子が崩れたなりにまとめてきた印象ではあります。
スピンは全体にスピードがあり、ステップも、サーキュラーでレベル3、ストレートラインでレベル2と、ジュニア男子としては合格点レベルの評価をもらえていたと思います。まあ、町田選手にとって、ストレートラインレベル2というのは合格点ではないのかもですけど。
失敗とともに、表現にきらりと光る部分も見えたりして、町田選手の演技って振り幅が大きいというか。小さくまとまっておらず、かなり荒削りなので、今後の成長にかえって期待が持てる気がします。
惜しくもジュニアワールド代表枠から洩れ、全日本選手権にも出場を逃した町田選手。今後の目標はインターハイと国体ですね。インターハイは今年で最後になりますし、無良選手との高校最後の一騎打ち、楽しみにしたいと思います。
来期はシニアエントリーかな? あと1年ジュニアに出られるはずですが。
来年はリンクのある関西大学に入学ということで、練習環境は向上するはず。またしても高橋大輔選手の後輩となる町田選手。幸いなことに、男子は女子よりも結果が求められる年齢が遅いですし(っていうか女子が若い選手に結果を求めすぎ)、あせらずじっくり、自分のスケートを目指して欲しいなあーと思いました。頑張れ!
総合3位/羽生結弦選手
なんと! 全日本ノービスチャンプとして特別にジュニアナショナルにエントリーしていた羽生選手が、FS1位で総合でも3位に食い込みました! すごい!
プロトコルを見て、結果だけは知っていた灰原。はたして羽生選手の演技はいかなるものか、と、興味しんしんで観戦していたのですが、しだいにテレビに向かって身を乗り出していっちゃった。いやあ、すごい演技でした!
曲は「ファイアーバード」。勇壮で速いリズムの曲に乗せて、長い手足をうまく使った猛烈な速さのスピンと、安定したジャンプをつぎつぎと決めていきます。
羽生選手は身体がとても柔らかいんですよね。男子にしては珍しい、綺麗なレイバックイナバウアーを見せてくれました。イナバウアーのあとの3Tの着氷も素晴らしい!
3Fがロング取られましたが、転倒はなし。減点はそこだけ。パーフェクト。おみごとです。
そもそも、まだノービスだってのに、5種類のトリプルが全部入ってるこのプログラム、攻撃的すぎる。5種類のトリプルを跳べるからこそ、とは思いますけど、わりと最後のほうの体力厳しいあたりに3Loが入ってたりして、よくこれを滑りこなしたな、と思います。
柔軟性をいかした、ドーナツスピンやビールマンスピンも演技に取り入れられていて、もうほんと、ノービス男子がやるような難度の演技じゃないです。すごすぎ。
羽生選手はこの1年で、ほんと、背が伸びましたねー。手足もほんと長い。スケートに有利な体型だと思います。
ジュニアナショナルの表彰台に上がっていながらも、じっさいのクラスはノービスということで、規定により、全日本選手権の出場権が与えられなかった羽生選手。
ノービスは全日本に出られないなんて、いつから決まったことなんでしょうね? 浅田真央選手は、たしかノービスチャンピオンとして全日本に出場してきたはずです。
この柔軟性、このスピン、灰原はロシアのガチンスキー選手をとても思い出しちゃったのですが、ジャンプでは、現在のところ3Aを完璧に跳ぶガチ君に軍配が上がるものの、スピンと表現力では羽生選手の勝ちかと。来年から正式にジュニアに上がってくるはず。きっとJGPSにも派遣されると思いますし、気が早いことこのうえありませんが、いまから楽しみです。
頑張って!
総合1位/無良崇人選手
冒頭の3A+2T、3Aでバランス崩したのを膝で吸収して、セカンドに繋げたのはえらかったと思います。
無良選手の3Aは高くて幅があって、ほんとうに美しいですよね。全日本をこれから戦っていくのにも、アクセルは大きな武器でしょう。2度目の3A転倒しちゃったのは残念でした。
無良選手はこの1年で、ずいぶん体つきがしっかりしてきましたね。身体を使った表現も、華やかになってきて、どんどん伸びてきているのを見ていられるのは楽しいです。
大会後、幼馴染の水津瑠美選手と、お互いに健闘を称えあい、喜んでいたのが可愛かったです。全日本進出、ジュニアワールド代表選出おめでとうございます。ブルガリアでも頑張って!
男子シングル総合2位は、JGPS緒戦、レイクプラシッド大会で、ロボットダンスで観客を沸かせていた、佐々木彰生選手でしたが、演技の放映はありませんでした。残念!
今回の全日本ジュニアや、いままでGPSなどの試合を見てきて灰原が改めて思ったことは、シニアで戦うためには5種類トリプルジャンプを揃えて、男子なら3Aと4回転は必須、みたいないままでの常識が、通用しなくなってきているなあということでした。
ジャンプが揃っているから勝てるってわけではなくなってきている。
もしかしたら、今年のルール改正のおかげで、ジャンプがそれほどでもない選手にも、勝利への道筋が開かれたのかな? ちょっとわからないけど。
それにしても羽生選手のスピンすごかった。とにかく速くてコマみたいでした。
やっぱ、全日本にも出て欲しかったなあ。いまからでもなんとかならんのですかね?
女神幻想ダイナスティア は乙女のためのコミュニケーション重視のMMOオンラインゲーム。
争いのない世界にあなたも遊びに来てね。
今なら無料で遊べます!
※乙女なショッピングモール「乙女のおかいもの」でもうきうき情報紹介中!
※メルマガ「ダイナスティア情報局」登録はこちらから!

