いよいよGPSもラスト! NHK杯男子FSです!
ああ~、楽しかったGPSが今年も終わってしまうわ~。まだファイナルありますけど、ありますけどー。おなじみ強豪スケーター勢ぞろいのファイナルは、たしかに見ごたえあるんですけど、期待の若手とか、おなじみベテランとかのお顔がたくさん見られるシリーズ戦って、独特の魅力があるんですよねー。
さすがのNHKも、男子地上波放映は、女子とは違い、録画で1時間枠。しかし、きっちり6人放映してくれました。
まあ、民放の1時間枠って、コマーシャルもろもろで、実質放映時間は45分くらいしかありませんし。NHKの放映はすっきりしているので、民放の1時間半枠くらいのバリューはありますよね。
解説は本田武史さん。実況はNHKきっての名物スポーツアナウンサー刈屋富士夫さんです。番組冒頭、刈屋さんの声聞いただけで癒される~。
それでは、放映順に、演技の感想を書いていきたいと思います。
【男子シングルFS】
総合4位/ジェレミー・アボット選手
SP最下位と大きく出遅れたアボット選手。FSは、会心の演技とは言いがたいと思いますが、うまくまとめて4位。総合でも4位に大逆転しました。
冒頭の4Tは転倒しましたが回転が認められ、基礎点9から転倒によるGOE減点3で、6点は残しました。ディダクション引いても5点だから、悪いチャレンジじゃないですね。
4回転は、せめて回りきってから転倒すべしってことだなあー。
そのあとの3A+3Tは流れもよくてお見事でした。
音楽がワルツのパートは、ただリズムが取れているだけではなく、身体全体で、ワルツ独特の体が揺れる感じが表現できていて、アイスダンスの経験をほんとうに強みにしているなあと感じました。スピンも良かったです。
全体にちょっとスピードが足りなく感じたのが、残念だったかな。とくに後半、ストロークの伸びがなくなってきて、苦しそうでした。もうちょっと体力がつくと、一段上のグループにも入れるんじゃないかなあ。
お疲れさまでした。全米頑張ってください!
総合8位/中庭健介選手
「プレイブハート」。勇壮な曲に合わせて冒頭の4T、跳んだ! しかし転倒。
回転不足が心配でしたが、ジャッジに4回転と認められたため、アボット君と同じく、結果的に悪くないチャレンジとなりました。
今日は、ジャンプがいまいち、タイミングが合わなかったようで、コンボの抜けとかはあったものの、4Tの転倒以外は大きなミスもなく、まず素晴らしい演技だったと思います。とくに中盤のサーキュラーステップは、観客にもジャッジにもじゅうぶんアピールされた出来栄えだったと思います。動きが大きく男性的で素敵でした。
灰原は中庭選手のイーグルも好きです。かっこいい!
オーラスでは少しバテはしたものの、立派にFSを演じきった中庭選手。今季ベストスコアが出たそうで、喜ばしいです。
つぎに演技を見られるのは全日本選手権になるでしょうか。GPSでは回避したSPのクワドに挑戦してくるのか? 注目しちゃいます。頑張って!
総合10位/南里康晴選手
冒頭の3A+3Tはほんとうに素晴らしかった! 「やった! 今日も絶好調!」と思ったんですが、そのあとジャンプで崩れてしまいましたね。ご本人の試合後インタビューによれば「メダルが欲しくて、気持ちに焦りが出てしまった」とのこと。SPがいい内容だったからこその崩れだったですね……。
SPで上位を狙える位置につけられた、というの、ご本人的にもとても自信になった大会だと思います。
打楽器のリズムに合わせて踊る、サーキュラーステップぐカッコよかったです。
総合3位/ステファン・キャリエール選手
手を上げてのジャンプが復活! ほかにも、スピンの足替えのときジャンプぎみにしたりなど、ほかの選手とはちょっと違うやり方で、ポンイト増を狙ってくるキャリエール選手。明るい楽しい演技でした。
3Aコンビネーションのセカンドがすっぽ抜けた以外は、大きな失敗のない演技。後半に入ったあたり、ストロークの伸びがなくなってきて、頑張って漕いでる印象になってしまったのがちょっぴり残念だったかな。もうちょっとスピードが出ると、成功したエレメンツへの加点も大きくなるかもしれないと思います。
2大会連続表彰台で、GPFまであとちょっとでしたねー。惜しい。
1月の全米選手権に向けて、トレーニング頑張って! パーソナルベストおめでとうございました!
総合優勝/高橋大輔選手
FS「ロミオとジュリエット」。冒頭の4Tの転倒はあったものの、FSでは今季最高の演技を見せてくれました。
ジャンプは全体に高さがあって素晴らしく、着氷も流れがあってとってもきれい。ボーナス狙いで、半分以上のジャンプを後半に跳ばねばならず、うちふとつはコンボであるという鬼のようなこのプログラムを、危なげなくまとめてこられる力、技術的にも体力的にも、ほんとに素晴らしいと思います。
惜しかったのはスピンで、レベル4がひとつしかありませんでした。トリノGPFに向けて、スピンの修正、頑張りどころですねー。ここやれば確実に得点伸びるってわかってますし、練習もやりやすいかもしれません。
ステップはサーキュラーもストレートもレベル3。最後半のストレートラインステップは、今季の高橋選手のストレートラインステップの中では、最高の出来栄えだったと灰原は思います。とても気持ちがこもっていて迫力があり、若い恋人たちの情熱や悲劇を思わせて見事でした。
演技を終えて戻ってきた高橋大輔選手を、出迎えて抱きしめたモロゾフコーチの姿が、とても印象的でした。コーチとして労う、というよりも、戦友を称えるみたいな感じで。あんなモロゾフコーチの顔は見たことがない。
若いながら世界有数の手腕を誇るチャンピオンメーカー、ニコライ・モロゾフ氏から、あの顔を引き出したのは高橋大輔選手の演技ですよ。これってすごいことなんじゃないかなあ。
ご本人的には、やはり4Tが降りられなかったということで、反省の気持ちもあるみたい。今季、日米対抗、スケアメ、そしてNHK杯と、大会ごとに少しずつ着実に進化を見せてくれている高橋大輔選手、トリノでも新しい局面を見せてくれるのではないかと期待してしまいます。
試合まで間がありませんが、頑張って! 優勝おめでとうございました!
総合2位/トマシュ・ベルネル選手
衣装に、銀糸で、燦然と輝く『勇名トラ』の縫い取り……。
はじめて見ると誰でも驚く珍妙な衣装にこめられたベルネル選手の思いの詳細を、流麗に実況する刈屋アナ。テレ朝の実況では、あの刺繍、無かったことにされてスルーだったのに、そこ突っ込んじゃうんですか刈屋さん。ぐう、おかしい! テレビのまえで、灰原のた打ち回って爆笑してしまいました。
冒頭の4Tは高さも幅もあって見事! これぞクワドトゥループ! という迫力の出来栄え。つづく3+3もなんなくこなし、波に乗ります。
エリックのときは、いまひとつ演技のペースがつかめないようすだったベルネル選手ですが、NHK杯に入って、俄然絶好調ですね! ステップもいいし、スピンはすべてレベル4。3Aのすっぽ抜けがあったものの、直後のステップからの2Aを力業で3Aに変えてくるなど、ジャンプの強さを見せつけ、ほかのエレメンツもほぼ完璧。会心の演技に、フィニッシュ後に吼える姿が、まさしく虎みたいでした。
これだけの演技にもかかわらず、高橋大輔選手には及ばず、逆転を許してしまった原因は、ひとえにジャンプコンビネーションの位置だと思います。高橋選手は体力の切れてくる後半に難しいコンビネーションを固めるという構成ですが、ベルネル選手のプログラムでは前半にコンボを跳んでしまうんですね。
今日の結果って、今後、世界戦で表彰台を目指すならば、振り付けについてベルネル陣営が考えるきっかけにもなるかなと思いました。
昨日はコストネル選手、今日はベルネル選手と、教え子を連続表彰台に送り込んだフースコーチがうれしそう。エリックで乱調だったため、GPF進出はならなかったベルネル選手、つぎに試合が見られるとしたらヨロ戦かな? チェコ国内に敵はいないでしょー。ジュベール選手やランビエール選手との直接対決も見所ですね。頑張って!
男子シングルは録画放映ということで、地上波では演技を飛ばされちゃった選手もけっこういたんですけども、プロトコルを見るとわりと乱調というか、けっこう荒れたみたいですね。アボット選手の順位ジャンプアップにはびっくりでした。
エキシビジョン中継もビデオにとってあるんですけど、こちらの感想はまたこんど。
楽しい大会でした。NHK杯よ永遠なれ!
トリノGPFも楽しみです。
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