ロシア杯男子の演技も見ました!
全員分感想書くと、また大変なことになっちゃうんで、上位選手の演技の感想だけ、演技順に書いていきますね。
総合1位/ジョニー・ウィアー選手
SP『ユノナ&アヴォス』は、ジョニーのおととしまでのイメージに沿って繊細に、FS『ラブ・イズ・ウォー』は、いままでの路線を踏襲しつつも、昨年の『キング・オブ・チェス』路線の力強さがミックスされたかんじ。ほんとうにいいプログラムですよね。
両方ともとてもよく仕上がっていて、ジョニーの表情にも自信が見えます。
FSの中盤、ループターンからループジャンプ! のところだけ、ちょっと心配になっちゃいましたけど、あとは安心して見ていることができました。
今年のジョニーの演技は、以前のような美しさ、繊細さだけでなく、男性的な力強さが、おそらく意図されていないにもかかわらず、伝わってくる気がします。
いまのストレートラインステップは、おそらくパーフェクトに滑ってもレベル4は無理な構成だと思うんですけど、4回転なしで全米選手権に挑むなら、ここは改良してくるかも。まだ加点を伸ばしうるところですし。
キスクラの、ズミエフスカヤコーチの迫力もさることながら、ペトレンコさんの水際立った男ぶりにうっとりしてしまいました。さすが現役プロスケーター、華があるわあ~。オーキッドパープルの艶のあるシャツに、深いワインカラーのタイ、スーツ自体は地味めのダークグレー、といういでたちが、金髪によく映えます。ジョニーも美青年だし、たいへんうるわしいキスクラでした。
FSの振り付けを手伝った、デニス・ペチュコフ選手が、ロシア杯に来られなかったのはほんとうに残念でした…。
有名なジョニーファンクラブ『ジョニーズエンジェル』のロシア支部のみなさんが、翼を模したバナーを振っていましたね。ほかにもバナーがたくさん。ジョニーはほんとにロシアでも人気があるなあ。
総合2位/ステファン・ランビエール選手
苦手の3Aを回避。アクセルは2Aにして、その代わりジャンプコンボのファーストをクワドにするという荒業で、SPトップに立ったランビエール選手。親知らずの具合はいかがなものか。そして体調は。
不安を抱きつつ見た、FS『フラメンコ』。中国杯より、はるかに歯切れのいい演技で安心しました。ただやっぱりジャンプはいまいち、調子が戻らないみたいですね。FSでも3A回避作戦で、クワドを2本、うち1本はコンボで跳ぶ構成になってましたが、2度目の4Tで惜しくも転倒。ちょっと回転が足らなかったかなあ。FSはジョニーと10点近い点差があるんですが、ジャンプの不調のせいだと思います。いくら3Aが苦手とはいえ、8回しか跳べないジャンプのうち2回を単発2Aにしちゃうのはどうかなー。どっちかコンビネーションにしたほうが、リスクヘッジになると思いました。
演技最終盤のストレートラインステップはほんとに盛り上がる。しかしレベルは出ない…うーむ…。
下手に手直ししてステップを挿入すると、せっかくのいまのバランスが損なわれるように思うし、美を取るか得点を取るか、難しいところです。
中国杯に比べれば、はるかにいい内容でしたし、調子が上がってきているみたいですので、進出決定したトリノGPFではいい演技を見せてくれるのではないかと期待してしまいます。頑張って!
総合2位/アンドレイ・グリアツェフ選手
ミーシン門下→タラソワ門下と、ヤグディン選手と同ルートの育ち方をしているグリアツェフ選手。昨季のロシアナショナルチャンプです。
しかし、ロシアナショナルのあと、調子を崩しちゃったんですよね。東京ワールド代表に一時選ばれるも、直前で涙の落選。気になってたんですが、今回、みごとに復活してくれて、うれしいです。
以前に見たときは、もうちょっと王子系というか、線の細いスケートをするイメージがあったんですが、キャリアを重ねたせいか、ずいぶん大人っぽくなりましたね。FS『ゴッドファーザー』は、なんだか微妙な衣装。SPの衣装はシルバー調でまあまあカッコよかったのに。ロシアンスケーターは不思議な衣装が多いですね。サーシャ・ウスペンスキー選手のものすごいレースのついた襟にもビビリましたが…まあウスペン兄君は似合ってたからいいけども。
いままであんまり思わなかったんだけど、グリアツェフ選手って、高橋大輔選手に身のこなしが似てるように思いました。ステップのときの「くっくっくっ」ていう膝の動かし方とか、姿勢とか、スピンが終わって体を開くところとか、よく似てる。高橋大輔選手はニコライ・モロゾフ門下、タラソワコーチの孫弟子と言えないこともなく(というか、タラソワコーチの教授を直接受けたこともあるはずですが)、そのせいでタラソワ門下のグリアツェフ選手と似てるのかもしれない。リー・バーケル門下も、みんななんとなく似てるもんね(バーケル門下はアクセルジャンプの予備動作がわりとみんなそっくり)。
で、似てるからこそ気になっちゃったんだけど、エレメンツの繋ぎの演技が、高橋大輔選手とかと比べると、ちょっとまだ密度が薄いかなと思いました。ふつうに滑っちゃってるところが結構あるっていうか。まあ、世界選手権で金メダルを目指そうというプログラムと比べちゃうのも酷な話なんですが。
ただ、地力はとてもありそうですし、なにしろタラソワコーチもついていますので、今後ガーンと伸びてくる可能性はアリ。TEBで表彰台に乗ったヴォロノフ選手はミーシン系なんで、タラソワ系のグリアツェフ選手がこれで調子を戻すと、ロシア国内も面白いことになりそうで、期待したいです。
グリアツェフ選手は、NHK杯にも出場予定。GPF進出の可能性は充分あります。頑張って欲しいですね!
キスクラにはいなかったけど、関係者席で、タラソワ女史が大はしゃぎしていたのがかわいかったです。
総合4位/ジェフリー・バトル選手
SP『道化師』。演技冒頭の3A、テイクオフも空中姿勢もいいと思ったのに、ランディングでバランスを崩してしまいましたね。ちょっともったいない。中盤のルッツも、すっぽ抜けてダブルになったうえ、大量にGOE減点されていました。厳しい。
SP5位と出遅れ。FSで追い上げるも、表彰台には届きませんでした。
バトル選手の誤算はスピンでは。スケカナのときは、スピンはおおむねレベル4取れてたはずなんですが、ロシア杯では、SP、FSあわせてレベル4がふたつ。スケカナは地元、ということを考えると、スピンは改良の余地があるのかも。あと、全体にアクセルジャンプのフィーリングがいまいち、だったような。
滑り込みの差か、SPよりFSのほうが印象も強くて、よく踊れてたと思うのですが、バトル選手にしてはスピード感がなかったかな。ロシアの氷のせいかもしれません。とはいえ、スケーティングは充分に美しかったんだけど。
灰原の素人考えだと、SP『道化師』は、どうもあんまり点数出ない気がします。曲調がゆったりしすぎて、バトル選手の強みである、弾むようなリズム感が有利に表現できてない気がする。『アディオス・ノニーノ』に戻すわけにはいかないんでしょうかね…。『アララト』がかなり安定してきたし、いまなら『アディオス・ノニーノ』のほうが絶対勝てると思うんだけどなあー。
これで勝ち点は20、残念ながら、GPF出場はかなり難しくなっちゃったと思います。イエテボリでぜひお目にかかれるように、カナダ国内選手権、頑張って欲しいです。
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