イタリアで先週行われた、フィギュアスケートのビッグショー『ゴールデンスケートアワード』に出演した選手たちのミニインタビュー集を、イタリアのフィギュアスケートポータルサイト「ArtOnIce」で発見しました。こちら→ http://www.artonice.it/?q=en/node/4098
原文は英語。イタリア語バージョンもあります。
インタビューを、ちょっと抜粋して日本語に書き取ってみますね。
昨季東京ワールド男子シングルチャンピオン
《ブライアン・ジュベール選手》
インタビュアー:
昨シーズン、あなたはすべての試合で勝利をおさめ、世界チャンピオンの座を獲得されました。
しかしヨーロッパ選手権、また世界選手権でのあなたの演技は、あなたのベストではなかったように思います。
ランビエール選手の『フラメンコ』をと比較して、東京でのあなたのフリーは「省エネルギーだった」と評価する声もありますが、どう思われますか?
ジュベール選手:
ヨーロッパ選手権での演技は、たしかに僕自身満足のいくものではありませんでした。でも、シーズン中に調子の浮き沈みというのは絶対にあるもので、乗り越えてベストを尽くしつづけてこそ望む結果を得ることもできると思います。
東京の世界選手権では、SPで僕のライバルたちがつぎつぎとミスをおかしたのに対して、僕自身は素晴らしい出来栄えでフィニッシュしました。FSに臨んで、僕はすでに充分なリードを握っていましたから、危険をおかすことはないと考えました。冒険するよりも、クリーンにプログラムを演じきることを選んだんです。
インタビュアー:
あなたの戦略は正しかったと思います。
ジュベール選手:
ありがとう。僕にたいして、みなさんがとても期待してくださっていることは知っています。GPS(おそらくFSでクワドを3回決めたロシア杯のこと)で、僕は生涯忘れられない演技をしました。いつもあのレベルの演技をするのは、かなり難しいです。
インタビュアー:
新しいSPを拝見しました。FSでは、あなたは昨年のプログラムを持ち越すというのは本当でしょうか?
ジュベール選手:
ええ。振付にはほんの少し変更を加えました。でも全体のプログラムは、昨季のものとほとんど同じです。
インタビュアー:
あなたは、競争が好きなようにお見受けします。
ジュベール選手:
そうですね。僕は競争をもとめています。氷に乗り、全身の神経を張り詰め、肩にプレッシャーを感じたいんです。でも、僕は最近アイスショーの楽しさについても「理解」できるようになりました。いまも楽しんでいますよ。
インタビュアー:
失礼ながら、あなたのジャンプとステップは爆発的に素晴らしいですけど、スピンがちょっと……。
ジュベール選手:
(笑)スピンねぇ……たしかにスピンはちょっと苦手ですね。あんまり体が柔らかいほうじゃない僕にとって、課題の多いエレメンツです。
スピンって、少なからず得点に影響するんですよね。
僕はキャメルスピンが得意ではありません。でもみんなには、僕がどれくらい、スピンのために消耗しているか、わからないでしょうね。
インタビュアー:
最後にこの質問を。すでに100万回訊かれたことがあると思いますが……どうしてあなたはフィギュアスケートをはじめたんですか?
ジュベール選手:
女きょうだいが先にやってたんですよ。彼女たちといっしょにやりたかったんです。
インタビュアー:
それで結局、きょうだいで一番上手くなったんですね?
ジュベール選手:
うん。そう思います(笑)。
昨季東京ワールドペアチャンピオン
《シェン&ツァオ組インタビュー》
※インタビュアーの但し書きで、「ふたりがリンクの外を手を繋いで歩いていたところをつかまえてインタビューした」とわざわざ書かれています。うわ~ラブラブですね~。
インタビュアー:
あなたがたが競技会に戻る可能性は、どのていどあるのでしょうか。
シェン&ツァオ組:
その問題について、いまの段階でお話でするのは早すぎますね。
でも、バンクーバー五輪に出場するのは、私たちの夢です。
もしバンクーバーに出られれば、私たちには4度目のオリンピックになります。フィジカルの状態が万全ならば、あらゆる手段を尽くして復帰にたいして臨むつもりです。
インタビュアー:
いままでの長いキャリアを通して、最高のパフォーマンスはなんですか?
シェン&ツァオ組:
疑いもなく、昨季東京ワールドのFS『タイス』です。あの場所で、あの演技は、じつに特別なものでした。
いつまでも私たちの心に、独特の位置を占めるパフォーマンスだと思います。
インタビュアー:
現在の中国フィギュアスケート界の状況について、どう思われますか?
シェン&ツァオ組:
いまは混乱期ですね。
最近、ふたつほどショッピングモールに併設してアイスリンクが作られて、すでに市民に一般公開されて、好評なようです。
中国の人々はスケートをするのが大好きで、試合のテレビ放映も喜んで見てくれます。
競技の先駆者として、中国でペアスケーティングにスポットライトをあてることができたという事実に、私たちは誇りを感じています。
ふだん私たち選手が練習しているのは、国家の最新設備である特別なリンクです。
インタビュアー:
好きなペアチームを教えてください。
シェン&ツァオ組
もちろん、まぎれもなくゴルデーワ&グリンコフです!
インタビュアー:
最近のチームでは?
シェン&ツァオ組:
チームメイトのパン&トン組とジャン&ジャン組。それにドイツのサフチェンコ&ソルコビー組ですね。
昨季東京ワールドアイスダンス銀メダリスト
《デブリュイユ&ロウゾン組》
インタビュアー:
今季の予定について教えてください。
デブリュイユ&ロウゾン組:
たくさんのショーに参加する予定です(デブリュイユ&ロウゾン組は今季競技を休養すると発表しています)。スターズ・オン・アイスに参加して、アメリカ、カナダ、日本で滑る予定があります。
インタビュアー:
バンクーバーで滑るために競技復帰する予定はありますか?
デブリュイユ&ロウゾン組:
もちろんです!
インタビュアー:
あなたがたが04-05シーズンからランキング的に躍進を遂げたのは、新採点法が影響していると思いますか?
デブリュイユ&ロウゾン組:
たしかに、影響していると思います。
新採点法への対応のため、私たちはMuriel Zazouiのサポートを得ることにしました。私たちはもはや若い選手ではありませんでしたけど、彼は、私たちが新しいスタイルを生み出すのを助けてくれました。彼と私たちが全力を尽くしたことが、成果に繋がったんです。
インタビュアー:
北米のアイスダンスとヨーロッパのアイスダンスには、やっぱり違うんでしょうか。
デブリュイユ&ロウゾン組:
そうですね、かなり違います。私たちは北米とヨーロッパと、両方で訓練を経験したので、双方の方向性がまったく違うと理解することができて、ラッキーでした。
どちらの訓練にも長所があります。カナダでは、テクニックについて強力なメソッドがあります。ストロークに集中して、膝で深く滑らせるんですね。一方、ヨーロッパでは、ダンスにおいて最優先されるのは優雅さです。古典的なラインを重視、北米で言われるよりエッジが細長く、軽いかんじです。
はい、書き取り終わり。お疲れさまでした!
記事には、もうひとり、バーバラ・フーザルポリさん(アイスダンスソルトレイク五輪銅メダリスト。トリノ五輪にも出場。パートナーはマウリツィオ・マルガリオさん。トリノOD終了後30秒のにらみ合いがある意味伝説…ですが、素晴らしいキャリアのアイスダンスチームです)のインタビューもあったんですが、ちょっと書き取り力尽きました。ごめんなさい!
カロリーナ・コストネル選手は、このイベントではヒロインで、とにかく忙しく走り回っているのでインタビューに捕まえることができなかった、と、記事に書かれています。残念!
10月なかばに開催されたイベントということで、スケアメにエントリーしてるスケーターはほとんど出場しなかったみたいですね。とはいえ、地元イタリアの選手たちは出場しているようですが。
シェン&ツァオ組が、復帰について、まだちょっと微妙な雰囲気なのは、ツァオ兄さんの故障の問題があるからかなーと思いました。あれだけキャリアが長いと、シェンちゃんもツァオ兄さんも、もうアキレス腱とかどことか言わず、わりと満身創痍だと思いますが…。
一方で、競技休養中も復帰が滅茶苦茶眼中に入っているのがデュブリュイユ&ロウゾン組。バンクーバーを見据えてリフレッシュ休暇ってかんじですね。
アイスショーで日本にもまた来てくれるんですね! 冬の日本は美味しいものいっぱいですよー。競技で来るわけじゃないから、のびのび楽しんで観光とかしてって欲しいですよね!
ブライアン・ジュベール選手は、FSは昨年のプログラムを持ち越しだそうです。昨年はSPを持ち越ししていたし、ジュベール陣営は、じっくりプログラムを滑る、という方針なのかな?
ご本人、キャメルスピンが苦手だっていうけど、わかんないですよね?
今年からスピンの規定がまた変わっちゃったので、男子はとくに苦しいと思われます。(女子は男子より基本的に柔軟性があるから、まだ新規定に対応できやすい気がする)
今年はいままでに見たこともないよーなポジションとか組み合わせのスピンが出てきそうな予感~。ジュベール選手の演技も、楽しみにしたいです。
さて、いよいよ、スケアメですよ!
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