えーと、本日は、テッサ&スコットのネットインタビューについて書こうと思ってたんですが、例によって(ぎゃー)、予定内容と変更してブログをお送りしたいと思います。
だって本日、ようやく、先日のCOI静岡の映像を見られたんですもん! どーーしても! 感想を書きたくなってしまったのです。
というわけで、テッサ&スコットのインタビューについて書くのは、明日にまた延期します。ごめんなさーい!
そんで、まずは太田由希奈選手の演技の感想です。
東京ブロック大会のまえに、今季のSP、ウワサのマダム・バタフライが思いのほか早く見られて、うれしかったです。太田選手らしい、やわらかさのある、素敵な演技でした。
得意のレイバックイナバウアーもとても美しかったのですが、灰原がグッときたのは、スパイラルからキャメルスピンに入るシークエンスですねー。すごく面白い構成だと思いました。
レギュラーポジションから、Y字、キャッチフットポジションときて、キャメルスピンからキャッチフット、両手支持に変えてフリーレッグを下げて身体をそらす変形レイバックスピン(でいいのかな?)になるというシークエンス、姿勢変化が独創的で、太田選手の代名詞ともいえる、花開くような素晴らしいレイバックスピンからビールマンへのコンビネーションと同じくらい、印象が強かったです。
あっちこっちの情報見ると、なんだかわりと急に決まった出演だったみたいなんですが、衣装は競技用のものなんでしょうか? ノーブルな感じで、よく似合っていましたね。
SP用プログラムということで、短いのもあって、「えっもう終わっちゃったの」みたいな感じがしました。競技会での演技も楽しみです。
さらに今回、世界に先駆けて(!)日本で公開されたという、ステファン・ランビエール選手の新SPを見ました。
……これねえ。
ちょっと言葉がなくなりましたよ。どうなってんのこれ。すごい!!!
あーなんかステファン君、四季のころとはかなり人が変わっちゃったとゆーか。もともと相当実力があった人だけど、なんかもっとすごい進化を遂げてしまいましたね。
なにあのスピン! そしてステップ! 
ジャンプはエキシビということで、さすがに抑えめだったみたいですが…。これでFSはフラメンコ続行でしょ。どういう「濃さ」なんでしょうか。もしかして、今シーズンはサンデュ先輩がお休みのぶん、自分がフィギュアスケート界の濃度を上げようとでも志したのでしょうか(絶対違う)。
いやー、しかし驚いた。今季の新SPが、タンゴだ、ということは、灰原も知ってたんですけど(たしか公式サイトに情報上がってたような…)、もっとアルゼンチンタンゴみたいなヤツかと思ってたんですが、どっちかというとこれ、FSのフラメンコにも近しい感じ。ラテンダンスですね。とにかく筋肉の動き方が人間離れしていてすごい。
ランビエール選手はいったいどういう訓練してんだろ。氷上練習だけじゃなくて、きっとダンスの練習もかなりやってるんでしょうね。うーん、すごいとしか言いようがないなー……。
そんな、ただひたすら驚愕の、ランビエール選手SP『ひとりタンゴ』、もとい、『Carne Cruda』。手がけたコレオグラファーは、ずっとランビエール選手と組んでるSalome Brunnerさん。もとはスイスはチューリヒ出身のアイスダンサーだった方で、ランビエール選手が11歳のころに知り合って、振付を手がけることになったそうです。
Salome Brunnerさんの特集記事を、フィギュアスケートウェブジン『Absolute Skating』の中から見つけましたので、ここに貼っておきます。→ http://www.absoluteskating.com/articles/2005sb-1.htm
2年も前の、ちよっと古い記事ですが、この記事の中で、Brunnerさんはランビエール選手について、こんなコメントをしています。


He has picked out the music and has the feel of it. He knows where he wants to do what element, he has a vision. For certain parts of the music he has a certain idea. I don’t know how far those ideas have come yet, but once we get on the ice together we can work it out.


「ランビエール選手には、音楽を肌でとらえる才能があります。
どの旋律でどういうふうにエレメンツを入れ込むべきかとか、どう踊るべきかとか、彼にはわかってる。ビジョンを持ってるんです。
音楽に、演技に、彼にはこだわりとアイデアがあります。
わたしと彼は、いっしょに氷に乗って、アイデアを形にしていくんですよ。」


たしかに、ランビエール選手のリズム感は素晴らしいですよね。どのプログラムでも、音楽と動きが連動しているっていうか、音楽に踊らされてる感じじゃなくて、むしろ自分が音をリードするみたいな感じで、独特の世界を紡ぎ出していると思います。
Brunnerさんは、また、ランビエール選手について、こんなふうにも評しています。


I knew he was a very passionate and also impatient skater, which is good and bad.


「彼は、とても情熱的で、かつ、落ち着きのないスケーターです。良きにつけ、悪しきにつけ」


情熱的で……お、落ち着きがない。
なんというか、とても忌憚ないご意見ですね……。
いまはわかりませんが、2年前のランビエール選手は、こんな感じの人だったのかもしれません。まだ二十歳そこそこのころですよね。まあ、その年齢の男子なら、落ち着きないのはディフォルトっていうか! その年で落ち着き払ってたらむしろ不気味ですよ! ね!
さて、独創的な振付で、ランビエール選手をトップスケーターに押し上げたBrunnerさんには、当然ながらほかのスケーターからの振付依頼もやってきたそうです。しかし、Brunnerさんは、女子選手の仕事はそこそこ受けるものの、男子選手からの依頼はことごとく断っているとか。


I don’t want to make a program for someone who is a close competitor to Stephane;that would not feel right.
So on the same level I prefer to have only a few skaters so I don’t compete against myself.


「わたしはステファンに肉薄するライバル選手のために、振付はしたくありません。それが正しいこととは思えません。
手がけたスケーター同士が張り合わないように、わたしはほんの少しのスケーターだけと組みたいんです。」


ローリー・ニコル、ニコライ・モロゾフ、カート・ブラウニング、デヴィッド・ウィルソン、そのほかにもいろいろ。競技会で、人気コレオグラファーの作品どうしが戦うことは、珍しくないです。
アルバン・プレオベール選手と高橋大輔選手、ブライアン・ジュベール選手も昨季SPはモロゾフ振付だったし、ジェフ・バトル選手と織田信成選手はウィルソン振付。浅田真央選手とカロリーナ・コストネル選手はSP、FSともにローリー・ニコル振付だったし、キミー・マイズナー選手みたいに、SPはモロゾフでFSはローリー、みたいな、割り振りをしてる選手もたくさんいる。同じコレオグラファーの作品を滑って選手たちが戦うことについて、ファンとしては違和感を感じないんだけども、Brunnerさん的には、そういうのはなじまない、ってことなんでしょうね。
その気になれば、人気振付家にもなれたと思うんですが。欲がナイというか。ちょっともったいないというか。ランビエール選手の才能あればこそ、ここまで思い入れられるのかもしれないな。
ところで、東京ワールドで滑ったあとは、お蔵に入りそうなSP『ブラッドダイヤモンド』ですが、完全版、ぜひぜひ見たいなあ~! これもSalome Brunner印の力作なんだし、そのうちエキシビで演技を見られたらうれしいです!
なんか長くなっちゃったので、ほかの選手の感想については、またこんど。





ダイナバナ
女神幻想ダイナスティア は乙女のためのコミュニケーション重視のMMOオンラインゲーム。

争いのない世界にあなたも遊びに来てね。
今なら無料で遊べます!


お買い物バナ

※乙女なショッピングモール「乙女のおかいもの」でもうきうき情報紹介中!


ダイナ情報バナ

※メルマガ「ダイナスティア情報局」登録はこちらから!