フィギュアスケートポータルサイト『Golden Skate』に、ミライ・ナガス選手の新しい記事が上がっていました。
元記事はこちら→ http://www.goldenskate.com/articles/2007/082007.shtml
記事によれば、昨季の全米選手権、地方大会から勝ち上がっていった、ようするに全米選手権にシード権を持っていなかった、完全にダークホースであったナガス選手のここまでの成功は、彼女を教えるシャーリーン・ウォンコーチにとってしても、「Mirai's success was unexpected」、予想外のものだったそうです。
「彼女には独特のスタイルがあり、それを表現するために励まされる必要があった」と。
今シリーズJGPS初参戦するミライちゃんは、ひとつひとつの競技会をとても楽しみにしている、と語ります。
小さいころから活発だったミライちゃんは、よく親御さんとゴルフをプレイしていたそうです。親御さんのお店(お寿司屋さんなんですよね)の壁にボールをあてて、テニスの練習もよくやっていたらしい。だけど、ある雨の日、ゴルフには行けなかったのでスケート場に行ったところ「ゴルフよりずっと楽しい!」と思ったところから、彼女のスケート人生は始まります。5歳のときでした。
フィギュアスケート選手にとって、ダブルアクセルの習得は最初のハードルにして選手生活のマイルストーンだと聞いたことがありますが、ミライちゃんがダブルアクセルの習得に成功したのは、11歳のときだったそうです。ふつうの選手よりはずっと早いと思うけど、オリンピックを狙うような選手としてはすごく早いとは言えない……かな? すべてのトリプルジャンプが降りられるようになったのは、なんと14歳のときだというから、わりと最近ですね。昨シーズンに、はじめて全部のトリプルが揃ったということになります。これまた、オリンピックを目指す選手としては、けしてすごくは早くない。
ジャンプ習得にかかった長い時間(って言ってもふつうの選手よりはそんなに長くはかかってませんが)、ミライちゃんは「Natasha Kuchikiさんのお父さん」に助けてもらった、と語っています。Natasha Kuchikiさんは、10年ほどまえに世界選手権などにペアで出場し、現在もディズニー・オン・アイスなどで活躍しているプロスケーターさんのよう。父上のデニスさんは、おそらくコーチをなさってたんでしょうね。ミライちゃんはデニスさんを「ジャンプのお医者さん」と呼んでいるそうです。可愛いなあ~。
根気のいい練習のおかげで、ダブルアクセル、5種のトリプル、すべてを揃えられたナガス選手は、現在トリプルアクセルの練習を始めています。練習は「すっごく楽しい」そうです。
シニアで世界トップクラスに入るためには、いまや欠かせない3+3も、ミライちゃんはただいま練習中だそうです。
昨季のプログラムでも、3Lz+2T、3Lz+2T+2Tという構成で降りています。この構成でも、現状、全米シニアの表彰台に乗ることだけなら、可能かもしれませんが(いまアメリカナショナルチームでシニアで3+3を跳んでくるのは、キミー・マイズナー選手とサーシャ・コーエン選手だけ。サーシャはどうだろうSOIに入っちゃったけど復帰できるのかな…。エミリー・ヒューズ選手は3+3は跳んでいないです)、世界のトップを目指すなら3+3は必須。というか、ミライちゃんの場合は、3+3を獲得さえできれば、もういきなりバンクーバーメダル候補だと思います。
灰原の根拠の無い予想では、もう3T+3Tは練習では降りてるんじゃないかなー。ただ、世界トップに上がるためには、同じ3+3でもファーストがフリップかルッツじゃないと難しいんですよね。ミライちゃんはルッツが得意みたいなんで、目指しているのは3Lz+3Tだと思うな。
現在現役の世界のトリプルトリプルジャンパーのうち、ファーストでルッツを跳ぶのは、キミー・マイズナー選手、安藤美姫選手、浅田真央選手……くらいかな? キム・ヨナ選手、カロリーナ・コストネル選手、エレーネ・ゲデバニシビリ選手は、ファーストがフリップです。わずかにルッツのほうが得点が高いので、可能ならばルッツでコンボにできたほうが得点の上積みは期待できます。
現在のコーチ、シャーリーン・ウォン氏は、昨年の10月以来ミライちゃんを教えています。ミライちゃんは、週6日、1日2時間は氷上練習をしていますが、バレエレッスン以外のフィジカルトレーニングはなにひとつしていないそうです。最近の選手はいろいろなトレーニングをしていることが多いので、ミライちゃんのシンプルなトレーニングはかなり珍しいと思いますし、1日2時間というのは、あんまり多い練習時間じゃないと思うんですけど、ウォンコーチは「ミライは私が見た中でいちばんよく訓練されたアスリートです」と語ります。
ミライちゃんのご両親は、お嬢さんに伸び伸び、好きなことをさせたい、という教育方針みたい。ウォンコーチも「彼女にとって、エキサイティングなやり方を探して、練習させるようにしています」とコメントしています。ミライちゃんの訓練が厳しいものであるのは事実ですが、厳しいだけでなく、それが楽しみでもあるように、周囲の大人たちが心を砕いているようすがわかりますね。だから、ミライちゃんのスケートって、とっても楽しいのかもな。
昨季、個性に似合ったリズミカルなプログラムで生き生きと滑っていた彼女の今年のプログラムは、『I've Got Rhythm』と『コッペリア』。ローリー・ニコル振付です。新しいチャレンジもあるそうなんで、楽しみです。
充実した選手生活を送るミライちゃん、学園生活も充実しています。今年中学校を卒業したそうなのですが、数学が得意なんですってぇ~(数学苦手な灰原はそれだけでもう尊敬してしまう)。学内で行われた、ロボット設計のチームにも参加していたそうです。チームのロボットは、地方大会にも出場したとのこと。とうぜん、大学にも進学を希望しています。やっぱ理系か。理系なのか。
ミライちゃんのほかの趣味は、読書、編み物、お友だちとのお出かけ。読書は、理系なミライちゃんらしく「フィクションよりノンフィクションをたくさん読むの。スポーツドキュメンタリーもいっぱい読んだわ」とのこと。テレビも好きで、アメリカで放映している日本のテレビ番組も見るそうです。たしか『学校へ行こう』が好きだって聞いたことある。「日本はもうひとつのおうち」ってミライちゃんは言うけど、同じ日系でもクリスティ・ヤマグチさんとはあんまりそういう文化的つながりを感じなかったなあ。まあヤマグチさんは4世、ミライちゃんは2世、親御さんは1世ですから、当然かもですが。
ミライ・ナガス選手のスケーティングが灰原はとても好きです。なにしろ豪速好きなので(だからコストネルさんも好き)、あの速さには、ほんとに! ゾクゾクさせられます。
ほんとうにまだ若い選手だから、成長が見守れるのも、ファンとしては楽しいところですよね。ジャンプだけでなく、昨年の全米選手権のときは、ふつうのイナバウアーだったのに、THE ICEの演技では、レイバックイナバウアーを決めてきたり、ステップもものすごく上手くなってたし、なんかどんどん灰原の好きなタイプのスケーターに育ってきてくれるので、夢のようです!
バンクーバー五輪出場を目指す、と明言しているミライちゃん、今季はともかく来季には、いよいよ選手としての籍を日米どっちにおくか、という選択が現実に迫ってくると思います。国籍じたいは、22歳まで2重国籍OKですから、ソチのあと選んだっていいんですけど(若いなあ!)。
ミライちゃんがどちらの所属を選ぶのか、そこに興味がないといったらウソになるけど、でも、ミライちゃんが今後どこまで伸びるのか、のほうに、ずっとずっと興味がそそられます。
とりあえずは今季はジュニア残留ということで、試合の映像を見られる機会は少ないであろうのが残念なんですが、全米選手権で、成長した姿が見られるのを、ほんとうにほんとうに楽しみにしています。どんな道を通ったとしても、表彰台のてっぺんって場所はひとつしかないんだから。ミライ・ナガス/長洲未来ちゃん、将来の栄冠目指して、頑張れ!
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