先日、『インターナショナルフィギュアスケート』公式HPにヤグディン選手の新しい記事が上がりました。
けっこう長い記事なんですが、頑張って日本語書き取り、今日からでも始めようかなーと思っていたところ、FSUで、タチアナ・タラソワ女史の最新インタビューのリンクが紹介されているのを発見!
原語はロシア語。ヤグディン選手の記事よりは相当短いので、先にこっちのタラソワ女史のインタビューについて、日本語書き取り&感想文を書いていきたいと思います。
元記事はこちらです→ http://www.newizv.ru/news/2007-08-20/74678/
あらかじめ申し上げておきますと、灰原の語学力は貧弱、というよりなきに等しいものでして、書き取り文も、自動翻訳文を日本語に整えた…くらいのもので、翻訳と呼べるほど立派なものではありません。わかんないところは相当想像の翼で補っておりますし、絶対間違い多いです。間違いが多いであろうことは間違いない(威張ってどうする!)。
正確な内容については、よろしければ、原文にもあたっていただけるとうれしいです。
それでは、書き取りにGO!




フィギュアスケートコーチ/タチアナ・タラソワ氏
『ヤグディンは必ず帰ってくる』



股関節の手術が成功したあと、ソルトレイクオリンピックチャンピオンにして、世界選手権を4度制覇した伝説的男子シングル選手、アレクセイ・ヤグディン選手は、競技に戻ることを決定した。
ヤグディン選手は、現在はロシアスケート連盟顧問であるタチアナ・タラソワ氏に、ふたたび彼のコーチとなって欲しいと申し出た。タラソワ氏はそれを「即座に」受諾したという。
高名な指導者であるタラソワ氏が、なぜヤグディン選手を受け入れることにしたのか……この謎について、迫っていきたい。


インタビュアー:
ロシアフィギュアスケート界にとって、昨年の成果は、非常に厳しいものでした。現在のような状況は、ここ40年来はじめてのことではありませんか。この結果は予測していましたか。


タラソワ氏:
予測できていました。
わたしたちコーチは、他からの助力も受けながら、才能ある子どもを探します。才能とは、あきらかに煌いて転がっているものではありません。でも、才能と出会ったときには、心になにかが触れます。出会った才能を、必ずしも私が手がけられるとは限らないわけですが…。
才能の育成には長期的な計画が必要になります。昨シーズンは、わたしたちが準備に必要としたタイミングとまったく合っていませんでした。東京ワールドで惨敗するだろうということは、あらかじめわかりきっていました。


インタビュアー:
敗戦の原因を教えていただけますか。指導に問題があったのか、あるいはもはや、ロシアに才能は枯渇しているのでしょうか。


タラソワ氏:
なぜそんなふうに思うんです? オレグ・ワシリエフのもとにも、タマラ・モスカヴィナのもとにも、素晴らしいペアが育っています。有能なシングル選手たちも育ちつつある。とくに2人の選手が、素晴らしい成長を見せました。
アメリカやドイツ、ウクライナからも、ロシアのコーチに教わるためにスケーターたちはやってきています。
彼らは大金を払って、ロシアの技術を得るのですよ。


インタビュアー:
にも関わらず、昨季の結果です。
あなたの目から見て、昨季のヨーロッパ選手権や世界選手権で、満足できる成績を残せた、といえる選手はいますか?


タラソワコーチ:
昨季の成績ということでいえば、満足できるレベルなのは、ドムニナ&シャバリン組と、ホフロワ&ノビツキー組の2組でしょうか。彼らは、世界的エリートスケーターの中にすでに入っていると思います。ここから上に行くのがまた厳しいのは事実ですが、世界選手権でトップ争いをするに足る実力はすでにあると考えます。
ジュニアにも有力な才能の持ち主たちはすでに存在していますが、彼らがこれから伸びるかどうかは、指導者の手腕にかかっています。いかに彼らの良いものを引き出してあげられるか……正しい訓練はゆたかな果実を結ばせますが、不十分な訓練をすればせっかくの才能は凍ってしまいます。
子どもたちの訓練状況についてはモスクワでも問題がないわけではありません。


インタビュアー:
アイスホッケーチームとの兼ね合いでフィギュアスケートの訓練が損なわれるようなことはありますか。


タラソワコーチ:
ありますね。
わたしたちはホッケーチームとリンクを共有します。どこでも同じ状態です。そのために、若い選手たちの基本的な訓練に充分なだけも、リンクを確保できないでいます。
リンクの割り当ては悩みどころですね。


インタビュアー:
かつてはこんなことはなかったんでしょうか。


タラソワコーチ:
そうね。なかったと言っていいでしょうね。
どうしていまみたいなことになっているのか考えるに、最近はどこのリンクでもホッケーの教室を開いているんですね。ホッケーは人気があり、教室はリンクに大きな利益をもたらす。そういう事情は、わたしにも理解できます。
かつては国家のフィギュアスケート連盟が、選手に必要なリンクを割り当ててくれました。栄光の体育学校には付属のリンクもありました! そこからどれだけ多くのメダリストが巣立っていったことか!
でもいまは、時代が変わったのね。選手たちに必要なさまざまなもの、リンクや活動資金といったものを、誰も用意してくれない……。
トトミアニナ&マリニン組は、競技復帰しようとしていましたが、スポンサーが見つからず、断念しました。オリンピックチャンピオンすらスポンサーを獲得できないなら、いったいどんな選手がスポンサーを得られるっていうんです?
ロシアの人たちは、現実的な手段では誰もわたしたちを助けてはくれません。そんなに大変なことでもないと思うんですけどね。返ってくるのはNOという答えばかり。


インタビュアー:
アレクセイ・ヤグディンは、なぜ競技に復帰するのでしょうか。


タラソワコーチ:
厳しく激しい競争の世界を愛する魂はあるものよ。
天才の挑戦に限界はありません。
アレクセイは2002年に、ふたたび競争の世界に出発する気持ちになりませんでした。オリンピック以前から足に故障を抱えていましたしね。
彼の復帰について、わたしたちが説得したのではないか、という憶測もありますが、事実ではありません。
ヤグディンは、彼の欲しい場所を誰かが……たとえばプルシェンコ選手が独占するだろう、と考えたなら、けして復帰など言い出さなかったことでしょうね。


インタビュアー:
復帰について、助言はもとめられましたか?


タラソワコーチ:
手術の2ヵ月まえに、打診はありました。彼はこう言ったの。
「僕を生徒にして欲しいって、以前頼んだときのこと、覚えていますか。いま、もういちど僕はあなたに頼みたいと思う。受けてくれますか」
わたしはすぐさま「いいわよ」って言ったの。どうして彼の手をとってはいけないの? わたしに助けをもとめるアスリートがいて、わたし自身の準備が整ってさえいるなら、心から喜んでわたしは働きにいくでしょう。スポーツの世界は、わたしのような指導者によって保たれているんですよ。
リョーシャ(ヤグディン選手の愛称です)は、競技生活から去って数年たっています。彼をもとの競技選手の身体に戻すのは、とても興味深い仕事ですね。
リョーシャは昔風の育ちで、こういうことで冗談を言う人ではありません。故障から回復できれば、彼はバンクーバー五輪にいくためにあらゆることをするでしょう。


インタビュアー:
年内の復帰はありえるでしょうか。


タラソワコーチ:
今年の復帰については、わたしたちは考えていません。どういうふうに訓練するか、具体的なことも決まっていません。
かつてわたしたちはアメリカで訓練したのだけれど、じつに快適でしたね。リンクから4分の家に住んで、好きなだけリンクを使うことができたわ。


インタビュアー:
かつてのチャンピオンが戻ってくることは、正しいと思いますか?


タラソワコーチ:
なぜいけないはずがあるのですか?


インタビュアー:
イエテボリワールドの来期の1枠は、おそらくプルシェンコ選手のものでしょう。彼がロサンゼルスの2枠をとってきて、そこにヤグディン選手が入ってしまえば、若い選手たちの活躍の場がなくなります。


タラソワコーチ:
チャンピオンたちの復帰は、どちらかというと若手スケーターのためだけに有意義なことでしょうね。プルシェンコ選手が2枠確保し、プルシェンコ選手とヤグディン選手がバンクーバーの3枠を確保する。3つ目の場所に誰かは座ることになります。
3枠を確保可能なのは誰と誰かしらね? もしイエテボリに、ロサンゼルスに、若手を派遣したらどういうことになると思いますか?


インタビュアー:
ヤグディン選手はかつて、フィギュアスケート競技会には飽きたと語っていました。彼が態度を変えるにたるなにが起きたのでしょうか。


タラソワコーチ:
リョーシャのフィギュアスケートにたいする愛に変わりはありません。わたしはよくそのことを知っています。彼はフィギュアスケートの芸術的側面を深く愛しています。そしていまでも、チャンピオンの魂の持ち主でもあります。彼は、戦うためのプロセスをも非常に愛することのできる人です。
かつて、彼は競技のための日々に退屈しました。すべてのタイトルを手に入れて、欲しいタイトルがなくなってしまったからです。競技を続けるモチベーションを、彼は失ってしまった。……あのときの、それが本当のお話。


インタビュアー:
これほど長い競技人生の中断のあとで、競技に戻るなんて。そんなことが実際に起きたら奇跡ですよ。


タラソワコーチ:
奇跡は起きるのよ。素晴らしいことにね。


インタビュアー:
アレクセイ・ヤグディンは、まだ戻ってきていません。


タラソワコーチ:
身体が回復すれば、すぐにも戻ってきます。




以上、書き取り終了。お疲れさまでした!!!
たいして長いインタビューじゃないしー楽勝ー、と書き取り始めたのですが、あれ、日本語にしてみたらなんか長い……ロシア語の自動翻訳って、原文睨んでもなんにもわかんないし。やっぱ英語有志翻訳が上がるの待てばよかった…かも…。ちょっと後悔。
そんな、かなりあやしい日本語書き取りですが、内容について感想を書きますと……タラソワコーチ、カッコイイですね! なんか月影先生みたい!
ヤグディン選手の復帰について、ロシア国内では、スケート連盟、あるいはタラソワコーチなどが、説得にあたったのではないか、と見るむきがあるようですが、タラソワコーチはきっぱり否定なさってますね。
ヤグディン選手が、なぜ復帰を思い立ったのか…納得できる理由を、誰もが探しているように見えます。じっさいのところは本人しかわからないわけですが、灰原的には、去年と今年のジャパンオープン、とくに今年、トリプルアクセルに再チャレンジしたことが、競技復帰を思い立つ一因になったのではないか? と思います。
進行する股関節の故障によって、しだいにトリプルジャンプもすべては跳べなくなっていく身体。遠からず大好きな氷上を去る日が来ると自覚したとき、その日を後悔なく迎えるために、出来うるすべての手段を尽くしたいと考えるのは、人間としてすごく当然のことのような気がするんだけどどうでしょう。
ヤグディン選手がインプラントを身体に入れた状態で、スケート競技に復帰するのは生易しいことでは当然なく、身体への負担も多大なことでしょう。もしかしたら、競技復帰はダメって決断になるかも。どんな結果になるとしても、ヤグディン選手が全身全霊で出した結論を、ファンとして、心から応援したいな、と、灰原は思っています。
ヤグディン選手は、現在、ロシアに拠点を移していて、とはいえアメリカにも拠点は残しており、復帰に向けての練習はどちらで行うのか? わからない感じです。モロゾフコーチが携わるとするとハッケンサックでやるのかなー。ロシアのリンク事情は悪いみたいだし。
プルシェンコ選手いわく「事態は議論する段階に達していない」ヤグディン選手の復帰話ですが、やっぱりいろいろ気になっちゃうわ。いまからIFSの記事を読み込んでみまーす!





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