いつ見ても威風堂々。フィギュアスケート女子シングル、アメリカのエミリー・ヒューズ選手の記事を、久々に見つけました。こちら→ http://www.geocities.jp/couscous_suzu/index.html
掲載媒体は『Idaho Mountain Express』、アイダホ州のローカルメディアのようです。
国内選手権銀メダリストであり、トリノオリンピアンでもあり、かつ、国内最高峰のハーバード大学に進学も決めたエミリーは、アメリカでは最高のロールモデルと見なされているみたい。記事でもこんなふうに絶賛されています。
Emily Hughes is one of America's best figure skaters, the younger sister of 2002 Olympic gold medalist Sarah Hughes, and a self-avowed multi-tasking whiz kid who is planning to go where few if any elite figure skaters have ever gone before.
self-avowed multi-tasking whiz kid……自他ともに認める、万能の天才少女!
たしかにねー。お姉さんがオリンピックの金メダリストだとかいうのは、まあどうでもいいとして、強豪ぞろいのアメリカ女子の中から抜きん出てオリンピックに出場したことも、ハーバードのみならずアイヴィーリーグ有名校ほとんどから入学許可証を提示されたことも、すべて彼女自身の努力の成果ですから。いくら誉めても誉め過ぎってことはないですよ。うん。
学業に競技にと、多忙をきわめるエミリーにたいして「そんなに頑張って、大丈夫なの?」とインタビュアーは尋ねます。「もちろん!」とエミリーはこたえます。「たくさんの経験ができることはほんとにうれしいし、これからの寮生活にも、大学生活にも、ほんとにワクワクしているのよ!」
お母さんのエイミーさんと、子どものころからエミリーを見ているBonni Retzkinコーチによれば「エミリーはとてつもなく自制心に優れていて、しかも、忙しいのに慣れている」とのことです。グレートネック高校時代、エミリーは、学校が終わると迎えの車ですぐリンクに直行していたそうなんですが、移動のわずかのあいだも無駄にせず、勉強してたそうです。
どんなに忙しくても、ファンからサインを頼まれたら断らないし、慈善活動にも参加する。自らなすべきチェックリストを持っていて、自発的に着々と進行する。あらゆるレセプションで注目を集めるエミリーは「すべてのコーチの夢です」と、誇らしく語るRetzkinコーチ。
文武両道といえば、昨シーズンで競技からは引退した京都大学の神崎範之選手を灰原は思い出すのですが、たしか神崎選手も、コーチの濱田先生から「できると言ったことはかならずやり遂げる」と評価されていましたね。勉強と競技と、どっちか片方やり遂げるのも大変なことを、ふたつ全力でやり遂げられるのは、並外れた自制心と精神力の賜物だと思います。
エミリーは、9月のシーズン入り以降も、病気の子どものためのものなど、いくつかのアイスショーに出演を約束しているそうです。たしかエミリーって、スケアメとスケカナエントリーで、どっちかってーとシーズン始めのほうが忙しいんじゃなかったっけ。それでも出るんですね。……うわー、もうほんとすごいとしか言いようがないな。
高校を卒業してから大学入学までのあいだのこの夏休み、エミリーはお母さんといっしょに、アイスショー出演のあいまに、チェコのプラハまで、乳がん撲滅のシンポジウムに出席しにいっていたとか。一方そのころ、カナダのデヴィッド・ウィルソン氏のもとを訪れてSPとEXを作り、さらに一方そのころ、ボストンを訪れて、大学入学準備に入りつつ、9月から師事するマーク・ミッチェル氏にFSを振付けてもらい、その合間にバレエレッスンとピラティスとフィジカルトレーニングをしていたという。
……あの。
……あのー……。
何人いらっしゃるんですかエミリーさん!
もう絶対影武者がいるとしか思えない多忙ぶりです。
ちなみに、エミリーの来期のFSは『I Got Rhythm』、FSは『カルミナ・ブラーナ』だそうです。EXは『スタンド・バイ・ミー』。ウィルソンの『スタンド・バイ・ミー』かあ~。エキシビジョンがいちばん見たいかも…。
『I Got Rhythm』は、来シーズンのミライ・ナガスちゃんのSPがたしか同じ曲でしたよね。ジュニアとシニア、違いはありますけど、持ち味の違うふたりが、同じ曲を、かたやローリー・ニコル、かたやデヴィッド・ウィルソン、ふたりの天才コレオグラファーの振付でどんなふうに滑りこなすのか? 見比べるのも面白そうですね!
ソルトレイクチャンピオンであるお姉さん、サラは、大学進学とスケートを、両立はできませんでした。エミリーにとっても両立は大変に違いない。しかしエミリーは誇らしげにこう言うのです。
"I love to skate, but there are so many things I can take away from this experience other than the ability to skate," Emily said.
わたしはスケートが大好きです。でも、スケート以外のことにもいっぱい挑戦したいの!
……ああ、なんか、エミリーならなんとかやり遂げるような気がしましたよー。
さて、このように、ほとんどパーフェクト超人にしか見えないエミリー・ヒューズ選手ですが、おっちょこちょいな失敗もしたこともあるらしい。2007年全米選手権、試合当日。エミリーはなんと、衣装をホテルに忘れてきてしまったとか!
衣装がないことに気づいたRetzkinコーチは、大急ぎでホテルに取りに戻ります。死に物狂いで戻ってきて、ギリギリで衣装をエミリーの出番に間に合わせたコーチにたいして、エミリーはまったく動揺したようすを見せず、「人生最高の6分間練習をしてみせるわ」と請け負ったそうです。
そ、そんな出来事が、あの全米選手権のあいだにあったとは。競技見てたけど全然気がつかなかったよ! しっかりした演技してましたよね……。
(しかし、タイツ忘れたサーシャといい、ズボン忘れたエヴァン君といい、アメリカのAチームは衣装忘れすぎじゃないですか。キミーは、自分が忘れたわけじゃないけど、ロストバゲッジしてたし。ロッカールームに『忘れるな! 衣装!』って掛け軸かけといたらどうだろう。このでんでいくと、つぎに危ないのはジョニーの衣装か? ジョニー、くれぐれも衣装には気をつけて!)
そんなこんな、超人伝説の数々を見せ付けてくれながらも、素顔のエミリーは「すごくふつうっぽい」と記事は結びます。マウンテンバイクに乗ってはしゃぐ姿は、ほんとにごくごくふつうの、18歳の女の子のそれにしか見えないと。
……能ある鷹は……って言うけどねえ。
ふだんはふつうの女の子っぽい、というところを含めて、エミリー・ヒューズ選手はスーパーサイヤ人だと灰原は思いました。
女子大生になったエミリー・ヒューズ選手、新シーズンの演技が、楽しみです!
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