『インターナショナルフィギュアスケーティング』のサイトに、カナダのパトリック・チャン選手の記事が上がっていました。
元記事はこちら→ http://www.ifsmagazine.com/forum/index.php?showtopic=444
パトリック・チャン選手は、昨シーズンの世界ジュニア選手権男子シングル銀メダリスト。1940年代からカナダスケート界で活躍する名コーチ、オジー・コルソン氏の最後の弟子であり、コルソン氏の逝去後は、日本の天野真氏をコーチに迎えています。
ステップ、スピンなどのテクニックや表現力は素晴らしい。3回転半が安定してくれば、シニアでも世界の上位が見えてくると思います。
昨シーズンから、GPSではすでにシニアにエントリーしています。個性豊かなカナダ男子シングル陣の中にあって(リズム感演技力抜群のバトル選手だのエキゾチシズム炸裂のサンデュ先輩だの男子ながらキャッチフットできるソーヤー選手だの)、沈み込まないだけの存在感を、16歳にしてすでに持つ、バンクーバー五輪を控えたカナダの期待の星です。
ほんと、パトリック君って、申し訳ないけど年齢詐称してるんないかと見るたび思っちゃう。演技が渋すぎる! そして上手すぎる! なのに、真央ちゃんよりヨナちゃんよりじつは年下!
これくらいの年齢って、ふつうは女子のほうが大人っぽいものだと思うんですが……なんだかパトリック君のが大人っぽく見えます。容姿が老けてるわけじゃないんだけどな。彼を育て上げたコルソンコーチはたいへんご年配だった(交通事故が原因で亡くなられたときは、90歳でした)ので、しぜんと彼も落ち着いちゃったのかもしれません。
さて、そんなパトリック・チャン選手ですが、アメリカはフィラデルフィアで行われたプレシーズンマッチ、"Liberty Summer Competition"の、男子シングル部門で優勝したそうです。
先般、スピン、ステップなどについて、ルール改定がありましたが、"Liberty Summer Competition"は、発表された新ルールで戦われる、アメリカでは初めての大会だったそうです。念のため、6点満点の旧方式も併用したらしいんですが、審判さんたち2種類のシステムに対応してジャッジしなきゃいけなかったんですかね。ちょっと大変そう。
"Liberty Summer Competition"には、プレシーズンマッチではありますが、アメリカナショナルチームのブランドン・モロズ選手、ジェレミー・アボット選手、ステファン・キャリエール選手も参戦していたとか。このメンバーにパトリック・チャン選手っていうと、けっこうハイレベルな戦いですよね。パトリック・チャン選手はこの記事で「ジェレミー・アボット選手とはシーズン中に同じ大会に出る予定があるので、彼とここで戦えたのはよかったです」と、コメントしています。
チャン選手は、今シーズンから、天野コーチに加えて、アメリカのドン・ローズコーチの教えを請うことにしたようです。
チャン選手にたいして、カナダスケ連からはプレシーズンマッチをカナダで行って欲しい要望があったようですが(カナダ国内ジャッジによって、チャン選手の新プログラムの得点を確認するためだと思われます)、フィラデルフィアの大会に出たのは、ローズコーチのいるアメリカからカナダへの移動は家庭の財政的に厳しいものがあり、フィラデルフィアの大会に出場するほうが楽だったから、ということのもよう。なぜローズコーチなのか、という理由については「オリンピックチャンピオンのスコット・ハミルトン選手らを育てた手腕を買った」と書いてあるのですが……ハミルトン選手ってサラエボ五輪のチャンピオンなんですね。非常に正直に言って……当時といまとでは採点基準も技術も違いすぎない? まあ、マイケル・ワイス選手も門下だったようですが。
もしどうしても実績で、というなら、ほかにも立派なコーチは、カナダにだっているはずだよね? と思って、ローズコーチのキャリアを調べてみて、なんとなく灰原の疑問、氷解しました。
ローズコーチも、コルソンコーチほどではありませんが、ご年配です。そして、ドン・ローズコーチは、もともとオジー・コルソンコーチの門下生だったんだそうです。
パトリック・チャン選手のコメント「ぼくにはコルソン先生に似ている誰かが必要だったんです。心の底から、必要だったんです」。そっかあ……。
パトリック・チャン選手が、テクニカルコーラーの資格を持ち、新採点法に猛烈に強い天野コーチと、指導歴の長いローズコーチと、ふたりの支援をガッチリ受けるのって、ほかの選手たちにしても結構脅威なんじゃないかなあ。
パトリック・チャン選手の今シーズンの新プロは、SPが中国映画『女帝 エンペラー』サウンドトラック、FSはビバルディの『四季』から冬と夏、だそうです。『女帝』はチャン・ツィイーが主役の宮廷モノでしたね。ゴージャスなプログラムになりそう。楽しみですね!
5月ごろ、アメリカに、カート・ブラウニング氏のもとに新プログラムを作りに来ていたブライアン・ジュベール選手と、パトリック・チャン選手は親しく話す機会があったそうです。パトリック君、フランス語も話せるらしいですね。さすがカナダ人。
パトリック・チャン選手は、今シーズン、スケアメとエリック杯にエントリーしています。エリック杯ではブライアン・ジュベール選手とも対戦することになります。「ワールドチャンピオンと対戦できることは、ぼくにとってまたとないチャンスです! 興奮して、楽しみにしています」と、パトリック君。スケアメでは高橋大輔選手やエヴァン・ライサチェック選手とも対戦することになりますね。
亡きコルソンコーチが遺してくれたものについて、パトリック・チャン選手はこんなふうに語っています。



“People are always telling me stories about Mr. Colson, about what sort of positive thing he gave to their lives. People come up to me and suddenly we have a great connection because we had the same coach. It is so great to meet all these new people because of him.”


コルソン先生に教わったいろんな先輩たちが、ぼくのところにやってきて、思い出話をしてくれます。先生が、自分たちの人生を、どんなに明るくしてくれたかを。同じ先生に教わったという絆で、ぼくたちは繋がっています。コルソン先生が、素晴らしい出会いをたくさんもたらしてくださったんです。(大意)



パトリック・チャン選手の心の中に、いまでも老コルソンコーチが生きているんですね。

バンクーバーを目指すチャン選手、亡き恩師のためにも、頑張れ!





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