Golden Skateのフォーラムに、ナフカ&コストマロフのコーチであり、村主章枝選手の振り付けも担当しているアレクサンドル・ズーリン氏のインタビューのリンクが紹介されていました。
もとHPはこちら→ http://www.sport-express.ru/art.shtml?142177  原文はロシア語です。
フォーラムには英語への有志翻訳も上がってます。フォーラムは登録制ですが登録じたいは無料です。英語翻訳はこちら→ http://www.goldenskate.com/forum/showthread.php?t=17065
インタビューによると、アメリカを引き払い、現在ロシアでコーチ業についているズーリン氏の現状は、あまりよくないようです。アメリカでは1日12時間リンクが使えたけれども、ロシアではだいたい6時間しかリンクに立てないとか。リンクが足りないのかな?
アメリカとロシアではコーチにたいする謝礼が違うことも、ズーリン氏を悩ませているもよう。ロシアのレッスン料ってすごい安いらしいんですね。今後は選手を訓練するだけでなくて、テレビやアイスショーの仕事をしていきたいと語っています。
現在ズーリン一家の稼ぎ頭は、奥方のタチアナ・ナフカさんだそうです。大人気スケーターですものね!
ふたりめの子どもが欲しい、という希望があるため、ナフカさんが忙しいのはいいことなんだけど、ちょっと悩ましいと。自分のほうがずっと年上だし、もっと頑張らなきゃなーと思うそうです。
現在教えているロシア人の生徒たちの中に、すぐにも世界のトップで戦えるほどのレベルの選手は、残念ながらいないそうなんですが、ソチを目指して頑張りたい、と語るズーリン氏。自分が教えている中で、もっとも練習熱心なひとりとして、村主章枝選手の名前を挙げています。
日本の練習環境はあんまり良くないので、モスクワの練習環境は彼女にとって快適なようだと。生き生きと練習している、ということです。アメリカに劣るロシアの練習環境も、日本に比べればはなはだマシ、ということみたいですね。日本の選手たち、みんなほんと苦労してますね…。
昨年の「ファンタジア」作成時は、ズーリンさんはまだアメリカにいて、そちらでプログラムは作られたもよう。組むのは2度目だけど、ロシアの環境そのものは村主選手には初めてである、とズーリンさんのコメント。村主選手といっしょに仕事をすることになったのは日本スケ連のブッキングではなく、「個人的な考え」からだと明かしています。
ロシア人選手の競争相手である外国人選手に協力することについて、どう思うかとのコメントを求められて、ズーリンさんはこのように答えています。


「ロシア国内でのコーチ業で充分な収入が得られるなら、とくに外国人を教えたいとは思わないと思います。ただ、ロシアでは、アスリートからお金を得ることは、不名誉だという考えが一般的です。西側(なつかしい言い回しー!!)では、すべてのレッスンにたいして料金が発生し、それがふつうの方法なんですが。
トップスケーターは勘がいいので、経験豊かな指導者の、2言、3言のアドバイスで、劇的に運命を変えることができます。ステファン・ランビエール選手が、昨シーズン、アレクセイ・ミーシンコーチのアドバイスを受けなかったら、彼はおそらくいまほどの滑りはできなかったことでしょう。
たしかにランビエール選手は、ロシア人選手のライバルです。しかし、彼を援助したミーシン氏の立場を、私は充分に理解します」


ロシアのフィギュアスケートニュースを見ると、ものすごく経済的なことがらへの言及が多いのですが、たぶんワールドスタンダードとロシアのシステムに、けっこう隔たりがあるからだと思うんですね。ロシアの現行システムって、ようするにソビエト時代のそれをなんとかアレンジしたものだから。
ロシアのコーチは多く『西側』に流出し、ロシアの人々は不満を感じているようなんですが、選手からレッスン代を得にくい、という現行のシステムのために、頭脳流出が続いているように思います。
アメリカにいる同胞のコーチたちに、ロシアに戻るよう呼びかけはしないのですか? という質問について「彼らの生活が快適なのはわかっているから、説得するつもりはない」と、ズーリン氏。
うーん、ソチ五輪を目指して強化をするならば、ただ愛国心に頼るだけでなくて、経済的な部分も含めて対策をしないといけないと灰原は思うんですが。ズーリン氏に、同胞の説得まで望んだり、外国人は教えるなとかいうのは酷なハナシじゃない?
経済的に苦しいのがわかっていながら、アメリカからロシアに戻ったズーリン氏とかタラソワ女史とかモスカヴィナ女史とかは、ロシアを愛する気持ちが強いんだと、灰原は思うんですよ。だからこそ、彼らの善意に頼りきるんじゃなくて、連盟やお国がフォローして欲しいなーと思う。せっかく五輪の開催権を獲得したんだし。
翻って日本でも、もっと評価されるべき貴重なコーチたちはいると思うんで……。報われて欲しいですね。ほんとに報われて欲しい。フィギュアスケートに限らず、日本のスポーツ指導者で苦労なさってる方も少なくないと思うんで、ちょっとこのあたりの文面を見て、灰原、しみじみと考えてしまいました。
べつの質問。復帰が決定したプルシェンコ選手の可能性について問われて、ズーリン氏はこんなふうにこたえています。


「もちろん、プルシェンコ選手にはチャンピオンになる可能性がまだまだあると思います。彼は44歳ではなく、まだ24歳なんですから。
いったんスケートを離れて、ビジネスを試みて、自分が競技を離れたのはあまりにも早かった、戻りたい、と感じたというのは、すごくよくわかる話です。
プルシェンコ選手はまだ若く、彼のスケートは魅力的なままです。
よしんば、戻ってきた彼が、以前ほど勝てなかったとしても、なんの問題があるんですか?」


ズーリンさんは、明言はしていませんが、プルシェンコ選手が以前のプルシェンコ選手ほど勝てなくても、現在の代表選手たちよりははるかに勝ち星を稼ぐだろう、というようなことを、言外に語っているような気が、灰原はします。
復帰してくるプルシェンコ選手以上に勝ちが見込める選手はほかにいるの? いないよね? だったら復帰をなんで問題視するの? と、問いかけているような。……たしかに、なにも問題はないですよね。
復帰しても前ほどは勝てないんじゃないか、ダメなんじゃないか、心配だ、という雰囲気のロシアの報道って……ちょっと贅沢な気が、灰原はしました。もっとも、ファンなんてどこの国でも贅沢で心配性なものなんでしょうけどね!
大変なことも多いけど、コーチ業が3度の食事より大好きだ、と語るズーリン氏。ナフカ&コストマロフを継ぐ、派手でドラマティックなアイスダンスカップルを、ソチに送り込んできてくれるとうれしいな! 村主章枝選手の新プログラムも、楽しみです。





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