おわっ。ちょっとFSUのチェック漏れてるあいだにまた事件が。
フィギュアスケート男子シングル、アメリカのジョニー・ウィアー選手が、ほとんどスケート靴履きはじめのころからずっと師事していたプリシラ・ヒルコーチのもと、離れることになったようです。FSUのボードで情報知ってびっくりしました。
スケーターがコーチを変えるのは普通といえば普通のことで、たとえば安藤美姫選手とかも、モロゾフコーチやジェンキンスコーチだけでなく、日本国内でも門奈裕子コーチのほか、小塚嗣彦コーチや佐藤信夫コーチに師事していたことがあるし、浅田姉妹も門奈コーチのもとから山田満知子コーチのもとに移ったり。中野友加里選手は、山田満知子コーチのもとから佐藤信夫コーチのもとに移っていますよね。むしろずーっとコーチを変えない、伊藤みどり選手やイリーナ・スルツカヤ選手みたいなタイプが珍しいんですけど、ジョニーとプリシラコーチの結びつきって、伊藤みどり選手&山田満知子コーチの関係にさも似たりというか、ジョニーを見出して育て上げたのはプリシラコーチだし、ほんと、親子みたいな感じだったんですよ。
新しいコーチは、Nina PetrenkaさんとGalina Zmievskayaさん。アメリカスケ連のジョニーのバイオに名前が載っています。こちら→ http://www.usfigureskating.org/AthleteBio.asp?id=2282
お名前にピンときた方はオールドファンですね(灰原は修行が足らないから検索してようやく「おおっ」と来た)。ガリーナ・ズミエフスカヤさんは、リレハンメル五輪金メダリストのオクサナ・バイウル選手を育て上げたコーチ。日本の本田武史選手も一時師事していたことがあります。ニーナ・ペトレンカさんは、アルベールビル五輪金メダリストのヴィクトール・ペトレンコ選手の奥さんです。ズミエフスカヤコーチって、ペトレンコ選手を教えていたこともあり、コーチのお嬢さんとペトレンコ選手が結婚したって聞いたことある~。ペトレンコ一家挙げてジョニーをバックアップ体勢ってことかな…。
ズミエフスカヤコーチは、現在、グルジアからアメリカに拠点を移したエレーネ・ゲデバニシビリ選手を教えています。一気にワールドクラススケーターをふたり抱えることになりますね。とはいえ、オクサナ・バイウル選手とヴィクトール・ペトレンコ選手を教えていた方ですから、心配はなさそうだけど。
タチアナ・タラソワコーチと師弟関係を解消して以来、マリナ・アニシナ氏をコーチに迎えたり、わりとみんなをびっくりさせてくれていたジョニーでしたが、まさかプリシラ・ヒルコーチと師弟関係解消するとは思わなかった。
ジョニーはそもそも、オクサナ・バイウル選手に憧れてスケートを始めたと公言しています。全米タイトルを失い、勝負のかかる2007/2008シーズン、原点回帰を目指して、かつてオクサナ・バイウルを育て上げたズミエフスカヤコーチのもとに身を寄せる決心をした…のかもしれません。本人のコメントがいまだないので、憶測になっちゃいますが。
サンデュ先輩に続いて、ジョニーもマイスペースの日記更新待ちですね。むむむ。
ただ、プリシラコーチのもとを手離れするとしても、完全に「バイバイ」にはならないんじゃないかな、ジョニーの場合。タラソワコーチとも、いまだにお付き合いがあるみたいだし(お誕生パーティには、アメリカスケ連の反対で出られなかったみたいだけど)。プリシラコーチとは、フランク・キャロルコーチとミシェル・クワン選手みたいな「決裂」なお別れでは、ない……ような気がします。
1ヶ月ほどまえ、シカゴで採られたインタビューでは、ジョニーは「いままでスケートを続けてこられたのは、自分を理解してくれるコーチに恵まれたおかげ」と語っています。「年をとって、競技をやめたあと『ああ彼女は僕のコーチだったよね』と思い出すような関係ではなくて、いつまでも友だちとして、側にいて、支えあいたい」とも。
1ヶ月まえというと、コーチ変更について、水面下ではすでに動きがあった時期だと思うので、このあたりのインタビューをいま読むと、感慨深いです。
ちょっと不安定なところがあるジョニーを、プリシラコーチはお母さんみたいにずっと護っていましたよね。ジョニーはたまに舌禍事件があるんですけど(わはは。歯に衣着せない人だから。オリンピックの公開練習でソ連のジャージ着てたりねえ)、そのたびにプリシラコーチが表にガンッと出てきて「ジョニーはちゃんと練習しているわ! 文句があるの!」みたいなコメント出したりしてて……そうですね、もしかしたら、大好きで、甘えられる人だからこそ、離れるのかもしれません。親離れみたいなものなのかも。
プリシラ・ヒルコーチは、ご自身がかつて『天才少女』だったと聞いたことがあります。
たった11歳で全米選手権シニアデビューしたというから、キャロライン・ジャン選手もびっくりですよね! オリンピック出場経験はないみたいですが、1981年の世界選手権で7位に入ったことがあるとか。ウィキペディアで見たところ、1981年のワールドはアメリカ・ハートフォードで開催、そのときの金メダリストは、かのデニス・ビールマンだったようです。
その後、コーチに転身、初心者クラスで、12歳でスケートを始めたばかりのジョニー・ウィアー選手に出会います。ジョニーの身体能力はかなりのものでしたが、12歳というのは、一流選手を目指すためには正直遅すぎるスタートだとほかのコーチたちは考えていました。しかし、プリシラさんだけは、この子にはただならぬ才能があると見抜き、育成しようとするのです。
当時のことをプリシラさんが語った記事、以前読んだことあるんですけど、いま検索しても出てこないなあ。記憶で書いて申し訳ありませんが、たしかプリシラさんは「ジョニーは、私が『こうやってみなさい』言うことを、私が言ったとおりに、はじめから全部すっとやってくれた、ただひとりの子どもでした。ほかの子どもをコーチしているときは、教えたことの意味がわかってないなと感じることも多かったんですけど、ジョニーには伝わらないことがなにひとつなかった。だからこの子を教えようと思いました」と語っていたように思います。
以心伝心で、目指すところも似ている。プリシラ・ヒルコーチが導けるもっとも高いところまでは、もう、ジョニーは到達してしまったのかもしれません……。
彼を見出し、導き、送り出したプリシラコーチのためにも、ジョニーには来期、いままで以上に頑張って欲しいです。





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