昨日、ちょっと書きましたが、2007年のグランプリシリーズには、カナダのエマニュエル・サンデュ選手がアサインされていません。
サンデュ先輩は2006/2007シーズンのカナダ国内選手権で3位に入ってますし、ISUのランキングは現在7位。GPSに2枠を保障された選手のひとりだったはずが、なぜアサインされていないのか。
その理由について、北米メディアが報じた記事を見つけました。こちらです→ http://www.thestar.com/Sports/article/223257  記事のだいたいの内容について、機械翻訳の助けを借りて日本語に書き取ってみます。
記事タイトルは『Sandhu asks to be dropped, Skate Canada obliges』、日本語訳すると『サンデュ選手は、カナダスケート連盟に、義務からの解放を願い出た』みたいになるかな??
カナダスケ連のMike Slipchuk氏は、「サンデュ選手自身が、休息を願ったのです」と、語っているようです。「彼はグランプリシリーズには出場せず休養しますが、来年1月にバンクーバーで開催される国内選手権には出場する予定です」。
東京ワールド16位という成績は、サンデュ選手のいままでの実績に照らすと不本意なもので、この結果をもってサンデュ選手が引退するのでは、と、予想するむきもありましたが、サンデュ選手本人には競技引退の意思はなく、練習を続けていると記事は伝えます。
現在26歳の彼はバンクーバー五輪出場を目指すと語っています。このところ思わしい結果が出せていないサンデュ選手、それが肉体的な、あるいは精神的な疲れのせいなら、充電するのも悪くはないかもしれない。しかし今回、GPSをスキップして休養することは、リスクの高い賭けである、とも記事は伝えています。
サンデュ選手が休養しているあいだ、パトリック・チャン選手&ケヴィン・レイノルズ選手の16歳コンビが、シニアGPSで着々と経験を積んでいきます。ふたりともまだジュニアの年齢ですが、とくに表現力に優れたパトリック・チャン選手など、もはやサンデュ選手の堂々たるライバルです。
東京ワールドでの戦績により、カナダ男子シングルは、世界選手権の枠を3から2に減らしました。1月のカナダ国内選手権で2位までに入らなければ、イエテボリワールドには出場はできません。そして、イエテボリワールドに出場できなかった場合、2008/2009シーズンのGPSシード権を得ることは非常に難しい。またしてもGPSに出場できないかもしれず、2年も国際試合に出ない日々が続くほど、試合勘は鈍るでしょうし、さらに恐ろしいことには……ジャッジの印象もそれなりになることでしょう。
2004年のGPFでかのプルシェンコ選手に競り勝ち、2006年カルガリーワールドで5位に入賞したサンデュ選手へ、いまのISUジャッジの評価は、まだ比較的高いと思います。2006/2007シーズンは、一時的に不調だったと見なされていると思う。でも、2年も休養してしまったら、ジャッジの評価はよくて仕切りなおし、悪くするとマイナスのバイアスがかかる可能性もあります。
もちろん、サンデュ選手もベテランですし、このへんのリスクなどすべて含み置きで、それでもいまの自分には休養が必要なのだと願い出たのだと思います。いまのところ、マイスペースで書かれているご本人のブログにも、GPSスキップについてのコメントはありませんが、いずれ事情の説明があると思う。
ただ、ご本人からの発言がなにもない現在、スケート記者の目は厳しめです。この記事のラストは、こんな文章で締めくくられています。


Sandhu's ballet training ― he graduated from the National Ballet School at the end of high school ― and his East Indian/Italian heritage have given him a unique style and look, but his high level of artistry was rarely accompanied by the athletic determination needed to succeed in the biggest meets.


(灰原不正確訳)サンデュ選手のバレエ経験(彼は高校卒業と同時に、国立バレエ学校をも卒業している)と、パキスタン人とイタリア人の両親から受け継いだ血筋は、彼に余人に代えがたい個性的な見た目と、スタイルとを与えた。しかし、彼の芸術性へのハイレベルな探究心は、いまのところ、競技会での勝利に役立っていない。


うーん厳しいですね…。
ただ、サンデュ選手のプログラムって、ほんと余人に変えがたいというか、似たタイプのスケーターは誰ひとりいない、独特の世界で……芸術性は高く評価されていますし、ノーミスで滑れさえすれば、猛烈な爆発力はある選手ですし、たぶん記者の期待値がこの厳しい言葉を書かせているんだと思うんですね。
どちらにしても、もうGPSのアサインは出ちゃいましたから、いまからサンデュ選手をそこにつっこむというのは、相当難しいはずなんで、とにかくもう来年のお正月のカナダ国内選手権は頑張ってもらいたい。そこでダメならバンクーバーオリンピックが相当遠くなります。
エヴァン・ライサチェック選手以上の末脚爆発型というか、試合では驚天動地の追い上げを決めてくるサンデュ先輩、イエテボリには落選しといて、さいごのさいごで大逆転でオリンピック代表選出とか、ありえそうですけど……そういうタイプのドラマはこのさい求めませんから! ほんとにもうカナダ選手権頑張って~! 先輩のスケートをもっと世界に見せてください!!





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