うーむ、昨シーズン、派遣選手選考をめぐって最後まで大荒れだった北のフィギュアスケート大国ロシアですが、なんかシーズン前からまた揉めてる予感~。
トリノ五輪ペア金メダリスト、トトミアニナ&マリニン組、2007/2008シーズンに復帰することを、本人たちは望んでいるが、金銭的な問題からなかなか難しい、と、報道されてきましたが、『Golden Skate』フォーラムに、トトミアニナ&マリニン組の真意を報じたとされる新しいニュースの有志英語翻訳が上がっていました。元記事はこちら→ http://glavred.info/archive/2007/06/01/152821-12.html  ロシア語です。
『Golden Skate』フォーラムの英語翻訳と、ロシア語機械翻訳とをためつすがめつしながら内容を書き取ってみます。毎度書いてますが灰原の語学力は非常に乏しので、間違って書いてしまうかもしれませんが、恐れ入りますがそのへんお含み置きつつお読みいただけるとうれしいかと。見苦しく言い訳したところで、さあ、不正確訳にGO。




記事の原文タイトルは『Олимпийские чемпионы отказались возвращаться в спорт』、日本語訳すると『オリンピックチャンピオンは競技復帰を断った』というかんじ。うむむ、ストレートなタイトルだ。中身行きます。短い記事なので全文日本語にしてみます。


トリノオリンピックロシア代表、フィギュアスケートペア金メダリストであるタチアナ・トトミアニナ&マキシム・マリニン組は、競技会には戻らない。
マリニン選手によると、彼と、彼のパートナーには、競技に戻る意思がまったくないわけではない。ただし、「戻るつもりはあまりない」という。
「私たちにはそれぞれ家族がいて、お金を必要としています。私たちはいま、仕事と契約をもっています。私たちにメダルが期待されたのはいつのことだったでしょうか? 私たちはかつて、国じゅうから期待されるスポーツ選手として全力を尽くしました」マリニン選手は言った。「いずれにしても、いつかアスリートのキャリアには終わりが来るものです。私たちはいまも練習しつづけていますが、競技会用のプログラムの作成はしていません」
マリニン選手は、今回の復帰問題について、ロシアスケート連盟会長Piseev氏は、彼らと認識をひとつにしていると付け加えた。Piseev氏は、トトミアニナ&マリニン組の立場を理解しているという。
5月中旬時点では、Piseev氏は、2008年1月4日~8日に開催される、ロシア国内選手権にトトミアニナ&マリニン組が参加するだろうという見解を表明した。しかしいま現在、トリノオリンピックメダリストスーターたちの中から、競技復帰を明言しているのはエフゲニー・プルシェンコ選手だけである。彼は2007年11月22日~25日のグランプリシリーズロシア杯にエントリーの予定で、1月の国内選手権にも参加する。(不正確訳終了)




うーむ、たしか、5月にネットに上がったロシアスケ連会長の談話でも、トトミアニナ&マリニン組の復帰は微妙みたいなニュアンスはたしかにあったんだよなー(詳しくは5/21のブログhttp://ameblo.jp/haibaran/entry-10034218576.html をどうぞ)。そもそも今回の復帰話って、選手サイドから起こった話ではなく、どうもワシリエフコーチが先に乗り気になってるように思えるのですがどうなんだろう。
若手の実力が不安定なあいだだけ、もうちょっとベテランに支えてもらいたい気持ちはわかるんですけど、でも、東京ワールドの川口&スミルノフ組の演技、悪くなかったじゃないですか。ジャンプの点数計算ミスがなければ、もっと上位に食い込んだ演技だったし、東京ワールドでは故障の影響で映えなかったけれど、ムホルトワ&トランコフ組だって伸びていますよね。もちろん、トトミアニナ&マリニン組が戻ってきたら、それはそれで素晴らしいですけど、もし戻らなくても、若手成長の機会ということで、なにしろまだオリンピックの枠獲りまでには2年あるんですから、焦らずに育成に注力して欲しいなあ~と思います。ロシアンペアの、繊細かつシンクロ性に富んだ演技は、後代に継承していってもらえたらうれしいなあ~と思うので。
ペアがらみで海の向こうの記事をもうひとつ。現在アメリカでチャンピオンズ・オン・アイスのツアー中の荒川静香選手と、井上玲奈選手に取材した記事がネットに上がってました。こっちもリンクしときますね。こちら→ http://www.nwasianweekly.com/200726023/skate20072623.htm  記事タイトルは『Cool as ice』。クールビューティ荒川静香さんと、氷のクールさをかけてるんですね……って、駄洒落ですか!
記事は英語。英語ですよあーうれしい。ゼントラーディ語じゃないのよー! 学校時代、英語の授業中はたっぷり睡眠学習派だった灰原ですが、それでもゼントラーディ語に比べれば英語は原文の意味が多少わかるもんねえ。ビバ睡眠学習(こら!)。
睡眠学習への喜びをこめて、質疑応答部分だけ、かいつまんで日本語に書き取ってみます。ふたたび不正確訳にGO。まずは荒川静香さんのところから。




インタビュアー「オリンピックと世界選手権で金メダルを得られた荒川さんですが、競技生活について、なにか思い残しはありますか」


荒川さん「アマチュアキャリアについては、もう完璧に満足しています。ブロスケーターとしては、私はまだ勉強中です。お客さまとうまく気持ちが繋げられていないような気がする。私はプロとして、観客のみなさんに、気持ちを届けるスケーティングに、もっと取り組んでいきたいと思っています。お客さまに喜びを感じて欲しいんです」


インタビュアー「競技生活から引退して、生活はなにか変わりましたか」


荒川さん「シーズンオフがなくなりましたね。1年中練習しなければいけなくなりました。プロスケーターになってからは、アマチュアのとき以上の責任を感じています」


インタビュアー「いま、プロで滑ることを楽しんでいますか」


荒川さん「楽しみは別のところで。スケートはお仕事なので。スケートのほかにも、私はいろいろなお仕事をたくさんさせていただいていています。いまは、プライベートとお仕事はしっかりわけて、生活は規則正しくするようになりましたね。プロになったことで生活はすごく変わりましたけど、いまの新しい生活を心底エンジョイしています」




「スケートはいまはお仕事なので」というのは、スケートはお仕事だからエンジョイしていない、ということではなくて、エンジョイはしているんだろうけども、責任もある、という意味なんだろうと思います。
とても折り目正しいコメントで、人の目に見えないところで、倦まず、たゆまず、努力を続けている荒川静香さんの姿が目に浮かぶようです。トリノ以降も進化を続けている荒川さんを見てると、「いまの荒川さんが競技会に出たらどうなるんだろう」と、思ってしまうことがあることも事実なんですけど、長年の夢だったプロスケートの世界に入って、心から喜びながら努力しているからこそのいまの輝きなんですよね…。
記事はここからは井上玲奈選手の質疑応答になります。また不正確訳いきます。




インタビュアー「いまでは井上選手はアメリカの市民です。日本はなく、アメリカのために戦うことにする決断に、悩みましたか」


井上選手「オリンピックのためにアメリカ国籍を取るのは、難しい選択でした。私の母国、日本は二重国籍を許していないので。とてもつらかったし、家族がどんなふうに考えるかな、ということも、悩みました。でも、私とジョンはロサンゼルスで訓練され、育ったペアでしたから、アメリカのために戦うのは意義があるとも思いました。
国際大会に出るようになって、チームジャパンの友だちに会ったときには、少し哀しくなりました。『私もそこにいるのがあたりまえなのに』と思っちゃったんです。いまはもうそんなことはないんですけどね」


インタビュアー「あなたは1998年に肺がんと診断されました。そのことは、あなたの家族やあなたのスケート人生に、どんな影響を与えたでしょうか」


井上選手「前年に、父を肺がんで亡くしたばかりのときでしたから、とてもショックでした。とくに母はひどくショックを受けていたと思います。早期発見だったので、私の場合は命の危険は大きくなかったけど、とても怖かったです。でも、いいお医者さんや看護婦さんにめぐり合えて、とてもよい治療をしていただいたおかげで、私は助かりました。
病気がスケーターとしてのキャリアを傷つけたとは、私は思っていないんです。1年間スケートを離れて療養した経験も、私の人生に起こったことすべてが素晴らしいと、私は思っています。




井上玲奈さんて、なんというかほんとうに、すさまじいと言ってもいいような険しい人生を超えてトップスケーターになった方だと思います。お若いころも、もちろん素敵な選手でしたけど、ボールドウィン選手と組んで以来の演技は、海のような包容力がにじみ出る、独特の雰囲気がほんとうに素晴らしかった。滑っている姿を見ていると、癒されました。
……しかし井上選手、インタビュー内に競技生活の今後についてまったく出てこないのですが、競技は引退なのか、続行なのか、どっちなのでしょうか。なんだかボールドウィン選手は競技に未練アリみたいだったし、アメリカスケ連のナショナルチームにはまだ名前が残ってるみたいなんだけどな。
インタビューの最後に「世界中を旅したあなたがたおふたりですが、とくに好きな場所はどこですか?」と、インタビュアーは尋ねます。
荒川静香さんのこたえは「イタリア」。私の唯一のときが訪れたところだから、だそうです。いつかはスケート関係なく、イタリア旅行を楽しみたいとか。
井上玲奈選手のこたえは「アメリカなら、ボストン。世界なら、イタリア」だそうです。歴史的建造物がお好きだから、というのが、その理由。また、イタリアでは大きな経験ができたから、と。これもオリンピックのことなんだろうな。
記事の最後にチャンピオンズ・オン・アイスのチケットの告知。チケット代は40ドル~96ドルだそうです。日本円にして4900円~12000円くらい。日本公演とあんまり変わらないですね。
荒川静香さんの公式HPでは、ご本人のチャンピオンズ・オン・アイスツアー日記が更新されていますね。生き生きした文章で、面白いんだな、これが。豪華出演者たちのこぼれ話もあったりして。アメリカツアー中だけじゃなくて、もっとずっとツアーブログを続けてくださるとうれしいなあ。





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