FSUで凄いと評判になっていた、男子ノービススケーター、宇野昌磨選手の演技の動画を見て、あまりのことに仰天してしまった灰原です。
なんだこの年齢でこの表現力は！ ステップうまーい！
ノービスでもＡじゃなくてＢ、まだ１０歳の選手ですよ！？ スピンやジャンプは申し分ないジュニアの選手でも、ステップシークエンスになるともてあまし気味というか、ちょっと盛り上がらんなーという感じがすることが多いのに、宇野選手はステップにものすごい魅力がある。エッジが深いし、上体の動きも決まってます。プロトコル見たら、ステップではコンスタントにレベル２出してる……すごい！！！
ジャンプはさすがにまだダブルまでのようですが、もう2Aも跳んでるし、ひととおりダブル降りてるみたいなんで、いまトリプルは練習中なんじゃないかな。
競技会で勝つためにはジャンプってもちろん大切なんですけど、ステップとかつなぎのスケーティングとかって、プログラムの魅力を左右するすごく大事な部分です。宇野選手は、ここの完成度が、いま時点にして素晴らしく、将来がとてもとても楽しみです。
公式ホームページに、2006/2007のSPとFSの動画がアップされていますので、ご覧になってみてくださいね。
公式ホームページのプロフィールらんを見ると、好きなスケーターとして高橋大輔選手のお名前が挙がっていました。たしか町田樹選手も高橋大輔選手に憧れていたんですよね…。高橋大輔選手を起点として、日本男子にステップの波が来るか。
宇野選手の所属はグランプリ東海。山田満知子先生のところですね。山田門下から初の男子オリンピアン誕生なるか！？ いやいやあまりに気が早すぎる。なにしろ１０歳。ジュニアツアーに参戦できるのでも、2010/2011の、バンクーバーオリンピックのつぎのシーズンからです。
バンクーバーのつぎの2014年冬季オリンピック（ソチorザルツブルクorピョンチャン）には、年齢的には参戦可能。そのときまでにどれほど伸びてくるのか。山田先生も期待していらっしゃるんだろうなあ。
テニス、天候不良で試合消化が心配されていた全仏オープンも、三回戦に突入。ヴィーナス・ウィリアムズがヤンコビッチに負けてしまいましたね～。
ヤンコビッチはいま、世界ランキング５位で、ヴィーナスは８位。三回戦でこのふたりが激突ってのは、なかなかハードなドローです。
ヤンコビッチは全豪以降調子がいいですね。次戦はフランスのバルトリ。ランキング２１位と、かなり格下の相手ですが、地元フランス出身のうえ、格上ディメンティエワを倒して勢いに乗っている。アウェイ状態は厳しいでしょうが、強気で頑張って欲しいです。
ジュスティーヌ・エナンは、イタリアのサンタンジェロに圧勝。次戦はランキング２５位、オーストリーのバンマー。ここに勝つと、いよいよそのつぎはセレーナ・ウィリアムズかロシアのディラナ・サフィーナ（ＷＴＡランキング１１位。男子シングルのマラト・サフィンの妹さんですが似てない。兄の顔はコワモテ系ですがディラナの顔はふわっと系）か、どっちか勝ったほうと対戦。ヴィーナスが敗れてしまったため、セレーナは、男女シングルスで唯一のアメリカ人になってしまったそうです。あらー。
最近、テニス界ではロシアの女子選手の台頭が目覚しいのですが、いったいなにがあったんだろう。国を挙げて強化しているとかいうウワサも聞かないし、だいたい所属はアメリカのテニススクールだったりするんですが。クルニコワやディメンティエワ、男子でもサフィンが出た「スパルタクラブ」ってのがモスクワにあるらしいんですが、シャラポワはここの出身じゃないですよね？
ロシアに限らず、旧共産圏の選手たちが最近目立つようになってきたのは、もしかして、ペレストロイカ後に共産圏の選手たちのツアー参加や留学がカンタンになったおかげもあるのかな？？？ 以前は国外に出るのも大変だったはずですもんね。幼い有望選手たちが国を出て国外に……主にアメリカにテニス留学した、成果がいま出てきているのかも。
それにしてもアメリカの凋落。アメリカのテニスファンは嘆いているんじゃないかなあ。クーリエ、アガシにサンプラス、カプリアティにダベンペートにウィリアムズ姉妹と、前の世代にはスターが数多かったですからね。
まあもともと全仏はラテン系のクレーコーターが強いとこだし。パワーヒッターが多いアメリカの選手には不利なサーフェスではあります。ウィンブルドンではアメリカ勢にも頑張って欲しいです！
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