ISUから、ルール改定が発表されたようです。
当該ファイルのリンクを貼っておきます。英文です。

http://www.isu.org/vsite/vfile/page/fileurl/0,11040,4844-183415-200633-121139-0-file,00.pdf



なにしろ苦手の英文なので、細かくは、まだよく見ないとわからないのですが、ざっと見て「おっ」と思ったのは、ダブルアクセルの点数増加。昨シーズンまでの3.3ポイントから、3.5ポイントになっています。ダブルアクセルを飛んでいい回数は3回まで、という制限は、もともとの規定にはあったのかなあわからんな。とにかく、3回までだそうです。
ブライアン・ジュベール選手などジャンパーたちが熱望していた、クワドジャンプのポイントアップはなされなかったもよう。ダブルアクセルの点数がアップしたということは、女子においては、トリプルアクセラーたちの優位性が、ほんのちょっと損なわれた、ということを意味します。
まあ、それでもダブルとトリプルじゃ4点差がありますけどね。ダブルアクセルの点数は、難易度のわりにはいままで低かったので、順当な設定になったとも言えます。
この決定のおかげで、トリプルアクセルへの挑戦を控える流れが女子に来るなら、それはそれでいいんじゃないでしょうか? 現在トリプルアクセルを習得している選手たちは、べつに跳ぶのやめないと思いますし。
もうひとつ、スケート系ファンボードで話題なのが、ルッツとフリップの峻別化への動きです。
そもそも、ルッツとフリップは、とてもよく似たジャンプです。
ルッツとは、左足バックアウトエッジ、つまり、左足で後方に滑り、靴の外側のエッジに体重をかけて踏み切り、右足バックアウトエッジ、つまり、右足の後方外側のエッジでランディングするジャンプです。
フリップとは、左足バックインエッジ、つまり、左足で後方に滑り、靴の内側のエッジに体重をかけて踏み切り、右足バックアウトエッジ、つまり、右足の後方外側のエッジでランディングするジャンプです。
体重移動を考えるとわかるんですけど、ルッツの場合、背中から見て\→/という体勢でジャンプしなければならない、つまり、空中で体勢を変えなければならないのに対して、フリップは/→/、であり空中姿勢の変化が少ない。ゆえに、ルッツのほうが難しい、とされています。
そもそも、スケートって、エッジがのってる方向に向かって弧を描いて滑るのです。つまり、ルッツの場合、ジャンプのインからアウトまでがS字型を描くのに対し、フリップはインからアウトまでがC字型を描きます。
なんだか面白くなってきたから、ぜんぶのジャンプ図説してみます。


トゥループ
右バックアウト/→右バックアウト/
※ジャンプするとき左足トゥをついて跳ぶ。トゥ系ジャンプ。軌跡はC字型。


ループ
右バックアウト/→右バックアウト/
※ジャンプするときトゥをつかず、ターンの勢いを使ってエッジで跳ぶ。エッジ系ジャンプ。軌跡はC字型。


サルコウ
左バックイン/→右バックアウト/
※ジャンプするときトゥをつかず、ターンの勢いを使って、かつ、右足を前に振り出した反動を利用し、エッジで跳ぶ。エッジ系ジャンプ。軌跡はC字型。


フリップ
左足バックイン/→右足バックアウト/
※ジャンプするとき右足トゥをついて跳ぶ。トゥ系ジャンプ。軌跡はC字型。


ルッツ
左足バックアウト\→右足バックアウト/
※ジャンプするとき右足トゥをついて跳ぶ。トゥ系ジャンプ。軌跡はS字型。


アクセルはLFO、つまり左足フロントアウトのエッジで跳んで右足バックアウトに降りる。エッジ系ジャンプの仲間です。
そんで、ハナシを戻すと、ルッツとフリップですが、左足を軸に右足でトゥをついて踏み切り、右足で降りる、という点では同じことがおわかりいただけるでしょうか。
インエッジとアウトエッジのあいだのミゾは、ほんの数ミリしか離れていなく、ちょっと体重移動失敗すると、すぐにインからアウトになってしまいます。しかも、降りた瞬間、右足バックアウト、つまり右傾して降りなければならないと頭で思っているために、テイクオフの寸前で、本来は左傾していなければならない体制が右傾し、エッジがフラットな状態でテイクオフ、というのは、いままでもよくあることだったみたいです。
文章で書くとややこしいのですが、いちど立ってやってみてください。ルッツがなぜ難しいか、すぐわかります。灰原もさっきスリッパはいてやってみました。
フリップともルッツともつかない、エッジがフラットの状態のジャンプのことを、俗語でフルッツとか、リップとか言います。灰原は瞬間的にはそこまでエッジちゃんと見分けられないので、使ったことないけど…。
テイクオフ寸前のターンの勢いをジャンプに組み入れるトゥループ、ループ、サルコウに比べて、ターンの勢いが使えないルッツとフリップは難易度が高く、難易度のためにテイクオフ寸前のエッジのフラット化については、いままで多少ジャッジは目こぼししていたそうです。しかし、この現状にISU技術委員が業をにやし、エッジが明確でないジャンプに対してはGOEで減点すると、ルールブックに入れさせた模様です。
いまのジュニア選手には、ワールドトップクラスにもルッツのエッジがあやしいと言われる選手がけっこうするんですよね…。だからこその今回の改訂か。今後、各国ともフリップ、ルッツ対策は強化されるかも。
そのほか、スパイラルシークエンスの難易度が、つぎから上がることになったようです。
スパイラルシークエンスは、新採点法への対応がどの選手もできてきていて、トップ選手ならレベル4あたりまえみたいな感じになっているので、このあたりでシメとこうということかな。
そのうち日本スケ連で翻訳が出ると思います。日本語になってから、もういちど熟読しようと思います。





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