※この記事は「グラディエーター世界へ・その1(http://ameblo.jp/haibaran/entry-10031455103.html )」の続きです。よろしければ、前の記事からお読みいただけると、うれしいです。※
さて、ジャパンオープン。去年のチームヨーロッパ、ヤグディン選手の男子のチームメイトはステファン・ランビエール選手でしたが、今年は世界チャンピオンなったブライアン・ジュベール選手とともに戦うことになります。ジュベール選手についてもインタビュアーは突っ込みます。
インタビュアー「(灰原不正確訳)JOではあなたの元教え子のブライアン・ジュベール選手といっしょに戦うことになりますね。実り多い長いシーズンを終えて世界チャンピオンとなったジュベール選手のことを、考えを聞かせてください」
ヤグディン選手「(灰原不正確訳)ひとつ前のシーズンの世界選手権で、彼はフリープログラムでふたつのクワドを成功させて、銀メダルを取りました。今回はクワドはひとつで、金メダルを取りました。そう考えると感慨深いものがあります。私もほんとうにうれしいですね。フランスが長い間世界チャンピオンを出していなかったのを知っていますし、それに、ひとりの人が重ねても勝ちつづけないほうがスポーツは面白いのではないでしょうか。たとえばテニスのロジャー・フェデラーに誰かが勝つのは、とてもエキサイティングでクールです。もちろんフェデラーは尊敬すべき偉大なプレイヤーですが、時々の敗北が競技を面白く保つと思います」
インタビュアー「(灰原不正確訳)2004年に世界選手権の2位に入たブライアンは、それまで数年間トップ選手でした。しかし2005年のモスクワ世界選手権、2006年のトリノ五輪では不本意な成績に終わりました。なにがジュベール選手にチャンピオンの座を掴ませたと思いますか?」
ヤグディン選手「(灰原不正確訳)選手の調子は上下するものです。彼は2~3年苦闘しましたが、もともと才能あるフィギュアスケーターでした。一生懸命に練習を続けたので、彼にいい時が来たのだと推測します。(中略)ジュベール選手は、今期すべての試合に勝ったので、今後の作戦を練らなければならないと思います。つぎの3年間を、オリンピックの金メダルを手に入れるためにベストな方向で過ごすためにね」
インタビュアー「(灰原不正確訳)ブライアン・ジュベール選手を世界チャンピオンに押し上げた才能を挙げてもらえるでしょうか」
ヤグディン選手「(灰原不正確訳)頑固さかな。彼はとても頑固な人ですよ。でも、戦わなければならない人間にとって、頑固さは欠点ではありません。戦う人間は強くなければならない。彼の頑固さは彼の強さを助けるでしょう」
かつて、アレクセイ・ヤグディンはブライアン・ジュベールの先生でした。ジュベール選手はうら若いころ(っていまも若いけども。10代のころです)ヤグディン選手に心底心酔していて、演技の方向性もとても似ていて、そのために「ヤグディンのコピー」なんて言われてしまったこともあった。
やがてジュベール選手はヤグディンコーチから離れ、自分のスケートを探しにいきますが、すぐに上手くいったわけじゃないんですよね。とても辛い時期もあって……トリノ五輪直後なんかもうほんとにバッシングすごかったみたいですものね。フランスのマスコミじゃ戦犯扱いで。それでもやけにならず、自分の力を信じて頑固に練習を続けたから、今年になって結果が出たということだと思います。
「今年はクワドが1回で優勝だった」というのは、もともと得意だったジャンプだけでなく、スピンやステップでのレベルをコツコツ上げてきたかつての教え子の成長を、地味ーに賞めてる発言だと思います。ジュベール選手の話題になると、やっぱりなんかセンセイ口調に思えてしまいますね。もっと大っぴらに「彼はよくやったよ!」と賞めてあげればいいのにぃ。北米の人なら、こっちが恥ずかしくなるくらい賞めまくるだろうと思いますけどね。ロシア風の含羞なのかな。
……それから……「競技ではひとりの人が勝ち続けるべきではない(つまらないから)」なんて、ヤグディン選手がいうと、眼をまん丸にして、腹式呼吸で「ホーッ」と言いたくなってしまいますね! 世界選手権4回優勝、グランプリファイナル3回優勝、ソルトレイクオリンピック金メダル! 選手時代のヤグディン選手は、まさに「勝ち続けるひとりの人」だったのに。
まあ、ヤグディン選手を猛追し、ついに世界選手権でいったんは打ち負かしたプルシェンコ選手の存在と、彼との一騎打ちが、ソルトレイクの男子フィギュアスケートを次元の違う面白さにしたとも言えるかな。ランビエール選手も、ジュベール選手も、あるいは安藤美姫選手も、選手生活ずっと勝ち続けるのは並み大抵ではない。たとえ1度や2度負けたとしても「面白くなるのはこれからさ」そう思っとけということかも。含蓄がありますね。
……と、ここまで語ったところで、インタビューはまだ半分にも来てません。わはははは。半端なく長い記事なんですよね。読み応えたっぷり。灰原が語りすぎという部分も多々ありますが。
また明日感想の続きを書きますね。というわけで、今日はここまで。
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