前の記事からおめでたつながりということで、東京ワールド、優勝を決めた完璧な演技のあと、氷上でプロポーズし、大会にロマンチック旋風を巻き起こしたシェン＆ツァオ組の話題を。
ニュース元はこちら→ http://www.theglobeandmail.com/servlet/story/LAC.20070413.SKATE13/TPStory/Sports
東京ワールドのウェルカムパーティで、素敵過ぎるペールパープルの三つ揃いで、ＩＴ長者風にキメて登場していたホンボー・ツァオ選手。お国ではスポーツセレブリティとして、忙しい日々を送っておられるようです。
最近、中国のもとトップアスリートたちが、生活苦からメダルをオークションにかけたとかいうニュースなどが配信されたばかりなので、彼らが安心に暮らしているという事実は、喜ばしいばかり。
中国では絶大な人気を誇っている、シェン＆ツァオ組、結婚式にも、スポンサードの申し入れが引きもきらないとか。ゴージャスな式になりそうですね。
長い間、深い信頼で結ばれたパートナーどうしだったシェン＆ツァオ組が、恋に落ちたのは、おととし、トリノ五輪シーズンのホンボー・ツァオ選手のアキレス腱の怪我が原因だったそうです。シュー・シェン選手は、こまごまとツァオ選手の世話に気を配り、心理的にも支えたとか。つらい日々が、ふたりの距離を近づけたようです。
そういえば、いまやフィギュア界きってのラブラブカップル、デンコワ＆スタビスキー組が恋におちたのも、デンコワ選手が大怪我したときだそうです。カップル競技って、ひとりではできないものだから、難しさや、そのぶん気持ちが通じたときに弾けるパワーがある気がします。恋に落ちたときだけでなくてね。
ツァオ選手の、じつにロマンチックなコメントを、つぎに引用します。
"When I look in her eyes during this program, I expressed my real feeling," Zhao said. "In previous performances, I was thinking professionally, which means I was thinking about other things while I was looking at her. This year, only she was in my eye."
うわーもうロマンチック爆弾だ。炸裂中。回避不可能。タイスの瞑想曲が頭の中にぐるぐるしますよ。もうツァオ選手ったらほんとに幸せそう。
「このプログラムを演じるあいだ、彼女の目を見つめるとき、私は、真実を感じました。以前は、演技しているとき、専門的な目で演技の意味を考えていた。今年、彼女しか私の目には入っていませんでした」
大意。
野暮を承知で翻訳してみました。もうほんとに……ツァオさんたら臆面もなくのろけちゃってー。幸せなんですね。うん。幸せなんだな。ほんとによかった。
このコメントを読むと、もちろん、「専門的な目で」鍛えられた技術力もあってこそだと思うんですが、東京ワールドでの「タイスの瞑想曲」があんなに感動的だったのは、ふたりのにじみ出る想いのためだったんだなあと、改めて思いました。
今年、北米や日本や、世界中のアイスショーで滑ることになっているシェン＆ツァオ。世界中のファンが彼らに叫ぶでしょう。世界選手権優勝おめでとう。なにより婚約おめでとう。末永くお幸せに。
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