FSUのボードで、ジョニー・ウィアー選手のインタビュー記事のリンクを発見しました。
URLはこちら→ http://www.philly.com/inquirer/sports/20070406_A_skaters_work_is_never_done.html
取材媒体は、発表されているフィリードットコムというサイトです。ペンシルバニア州フィラデルフィアから発信されている、地方ニュースサイトかと思います。ジョニーはペンシルバニア州の出身(フィラデルフィアじゃなくて、チェスターカウンティという町ですが)なので、お国のニュースサイトからの取材をうけたということですね。
記事タイトル原文は「A skater's work is never done」、意味としては、「スケーターの仕事は終わっていない」とかかな。
さて、例によって、小学生にも劣る英語力の灰原が、機械翻訳を駆使して読み取った本文内容をもとに、記事の感想なんか書かせていただこうと思います。翻訳部分については、灰原が読み取れた範囲内での訳なので、間違ってたらごめんなさい! できたら原文もご覧くださいね。
それでは内容のほうに触れてまいりましょう。
「Ever since he won his third straight national figure skating championship in 2006, Johnny Weir's career has played out like one of those dark Russian novels he enjoys.」
2006年に全米三連覇を達成して以来、ジョニーのキャリアは、彼が好む陰鬱なロシア文学のような展開を見せた、という記事の書き出しは、ちょっぴり皮肉な感じ。インタビュアーが、先シーズンのジョニーの成績に対して若干思うところがあるようにも思え、読むのにちょっぴり身構えます。
記事は「ジョニーは、昨シーズンにはトリノ五輪のメダルを逃し、今シーズンは、全米選手権、世界選手権それぞれで、新しいプログラムにつまづいた。彼は疲れきってくすぶっているが、オフシーズンにニューヨークやサンクトペテルブルクにいって、五番街でショッピングしたり、ボリショイ劇場で夜の公演を楽しんだりという気晴らしをしにいかないでいる。(大意)」と続きます。どうやらアメリカのメディアでは、ジョニー・ウィアー選手という人は、アスリート的ストイシズムからはやや離れた、お買い物や芸術鑑賞などが大好きな、ちょっぴりスノッブなイメージでとらえられているようですね。記事はさらにこう続きます。
「気晴らしに出かける代わりに、世界中のトップスケート選手たちがそうしているように、彼は春から夏にかけてのアイスショーツアーに参加する。ツアー中は、次シーズンの準備期間でもある」
去年もジョニーはアイスショーツアーに参加してたと思ったけどな。日本に来てましたよね。ジョニーはこのようにコメントしているといいます。
「僕には5年間休暇がありません。オフタイムまったくなしに、毎日やる気をひねり出すのはすごく難しいです」
ふむふむ、なるほど。自分のふだんの生活は、リンクで長時間滑り込みしているか、そうでないときはシャワーを浴びているかごはん食べてるかトレーニングしてるかしていて、スケート以外のことにあてられる時間はほんのわずか。来る日も来る日も同じような日々が続いて、退屈な暮らしをしてるんですよ、というふうに、ジョニーは語っています。
このコメントって、自分についている、スノビッシュなイメージを知っていて、払拭しようとしているかのようにも取れるなあ。ジョニーはまたこうも言っています。
「"I haven't been skating that long," he said, "so every experience I have I'm still learning how to deal with something great or something bad. So I tend to be very hard on myself when things don't go well. I'm still learning how to be a real athlete and how to schedule my body."」
……僕のスケートのキャリアは、まだそんなに長くありません。僕はいま、思わしくない結果が出たときに、どういうふうに自分自身の面倒をみるかという方法を学んでいるところだと思う。そう……なにかうまくいってないと、僕は堅くなりがちだから。そしてまた、僕はいま、ほんとのアスリートとして、自分の身体を整える方法をも、学んでいるところです。……大意としては、こんな感じかな。
スケート開始年齢が12歳と遅かったジョニー、いま22歳のはずですが、自分のスケーターとしてのキャリアは「まだまだ浅い」と考えてるみたい。全米3連覇を果たした、押しも押されぬスタースケーターという周囲の評価と、ジョニーの自己評価に、ギャップがあるように見受けます。
芸術性に富んだ、観客を沸かせる演技をするジョニー。採点や勝負から解放されたエキシビジョンツアーは、プレッシャーもなく、ジョニー本来の実力を発揮できるチャンスであるのではないか? と取材者はいいます。対して、ジョニーはこうこたえます。
「エキシビジョンツアーは素晴らしいです。世界中のトップスケーターが集ってますし、審判もいないから、僕らも心から演技が楽しめる。もちろんお客さんすべてが審判なわけで、お客さんを楽しませるために全力を尽くさなきゃいけないわけですけど、でもやっぱり楽しい」
それほどに楽しいエキシビジョンツアーを終えたら、だけれど、神経をすり減らして戦う現役競技の現場に戻ってくるつもりであると、ジョニーはコメントしています。
トリノ五輪で、ショートプログラムでは3位だったにも関わらず、フリーでメダルを逃してしまったジョニー。くすぶる失意が、彼に現役生活を離れてショースケーターとなることを選ばせず、2010年バンクーバーを目指す気持ちにさせたのではないか、と記事には書かれていますね。ジョニーは言います。
「フィギュアスケートの要求するものはとてもハードで、僕の身体が、あと3年間それに耐えられるかどうかは、わかりません。4回転ジャンプは難しいし、僕は小柄でスタミナないしね。だけど、僕はつぎのオリンピックに出るつもりでいる。決心はあいまいじゃないです。僕は僕の身体が音を上げるまで、競技を続けるつもりです」
ジョニー・ウィアー選手の2006-7シーズンは、本人的にはあまり思わしいものではなかったかもしれません。グランプリファイナルには進出してますし、東京ワールドでも入賞圏内、ふつうのスケーターなら充分に「成果だった」といえるほどの結果を残していますが……彼は世界のトップを狙うスケーターのひとりだから。満足な成績ではなかったかもしれない。
そこでクサることなく「いまは、上手くいかないときの身の施しかたを覚える時期なんだ」と言えるようになったジョニーは、なんだかずいぶん大人になっちゃったなと思いました。言い訳がましいことはぜんぜんナシで、自分がプレッシャーに弱いことも、いったん不調になっちゃうとなかなか立て直せないことも、全部受け入れて、身体的な不利や技術的に不利なところも全部さらけ出して、虚勢でなく、「でもできるかぎり頑張る」と言えるようになっちゃったジョニーは、むしろ強いコメントばかり言っていたころよりも、強くなったように見えます。
べつのインタビュー記事では、来シーズン用にはSPもFSも作り直すつもりであると語っていたジョニー・ウィアー選手、どんなプログラムが出来てくるのか、ほんとうに楽しみですね。
でも……ジョニーにあんまり大人になられちゃっても、ちょっとつまんないな。たまにはヤンチャなコメントも、またして欲しいな、なんて思っちゃったりもする灰原です。駄目なファンですね。すみません。





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