今週、アメリカでは、マーシャルズＵＳショウケースと呼ばれるアイスショーが行われました。これは、全米スケート協会を後援しているマーシャル社の肝煎で、レギュラーシーズンの終わりをお祝いして毎年行われている、いわばフェアウェルパーティみたいなアイスショーで、全米選手権で上位に入った選手たちがつぎつぎ出場します。昨年のこのイベントには、トリノ女王になったばかりの荒川静香選手がゲストスケーターとして招待されました。今年のショーには、現在競技をお休みしているサーシャ・コーエン選手も出場しています。
マーシャル社っていうのは、比較的リーズナブルな家庭用衣料を提供しているアパレルブランド……のようですね、ホームページを見るかぎり。マーシャル社の冠をいただいたスケートイベントとしては、毎年１２月にマーシャルズＵＳチャレンジカップというのがありまして、同じく全米上位の選手たちが出場しますが、チャレンジカップでは、選手たちの演技をテレビ中継で見た視聴者たちの電話投票によって、優勝者が決められます。いちおう試合形式。ショウケースのほうには、順位とか優勝とかはないように見受けます。こちらはほんとにアイスショーのようです。
そんなマーシャルズＵＳショウケースの記事が、全米スケート協会のＨＰに上がっていました。こちら→ http://www.usfigureskating.org/event_story.asp?id=38154
マーシャルズのイベント記事っていうと、毎年毎年、これでもかってくらい晴れがましいかんじで記事は書かれていたものですけど、今年はアメリカ勢の東京ワールドでの成績があんまり思わしくなかったこともあり、若干筆致は抑えめなように思います。ちょっとね、しょんぼりしてる。
しょんぼりした記事の中でももっともしょんぼりした風情だったのが、エヴァン・ライサチェック選手で……なんと、彼はこの大イベントの日に、衣装のズボンを忘れてきちゃった（！）そうなんですね。困ったライサチェック選手はどうしたかというと……ジョニー・ウィアー選手のズボンを借りたらしい。ブラッドリー選手とかアゴスト選手のほうが体格は近い気がするんだけどなあ。ジョニーのズボンじゃ小さくない？
こちらのニュースサイト→ http://www.msnbc.msn.com/id/17995986/
にもズボン忘れ事件について、やや詳しく書かれています。
原文を引用します。
The showcase took on a bizarre twist when U.S. champion Evan Lysacek had to borrow a pair of pants from rival Johnny Weir. A while later, the zipper on Weir’s costume broke and he had to have it sewn.
“I forgot my pants for this program,” Lysacek said. “They’re Johnny’s pants, so they’re a little tight and short.”
Why did Lysacek forget the crucial part of his costume?
“I’m tired.”
ライサチェック選手は、ライバル、ジョニー・ウィアー選手から衣装のズボンを借りて演技したものの、小さくて短くてきつかったといいます。エヴァン君は177cmでジョニーは172cmですから、身長が5cm違うのか。あら、思ったより身長差ないかも。まあ、フィギュアスケートの衣装なんて、そもそもサイズに余裕があるつくりにはなってないでしょうし。オーダーメイドだし。きついですよね。着ようとしたときにか、演技のあとにか、ズボンのファスナーが壊れてしまって、繕わなきゃいけなくなっちゃったみたいです。あーあー。
「なぜ衣装の中の重要な部分を忘れたんですか？」
という質問にたいして
「疲れていたので」
と、端的にこたえるエヴァン君。き、気の毒……。東京ワールドから帰国して早々にショウケースの準備に入らなくちゃいけなくて、相当忙しかったんだろうなあ。誰か補助してくれる人はいなかったんでしょうか。
「もっとたくさん学んで練習して、2010年オリンピックの金メダルを目指したいと思う」と抱負を語るライサチェック選手。織田選手じゃないけど、温泉かなんかいって、いちどゆっくりしてもらいたいですね。シーズンお疲れさまでした。
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