ぎゃー! フェデラーがまたカナスに負ーけーたーっっ!!
マイアミで開催されているテニス、ソニー・エリクソンオープンで、世界ランキングぶっちぎりの第1位、スイスのロジャー・フェデラーが、4回戦で、またしてもアルゼンチンのギジェルモ・カナスに負けてしまいました。なんてこった!
パシフィック・ライフ・オープンで、破竹の帝王ロジャー・フェデラーの練習記録をストップさせた伏兵ギジェルモ・カナス。パシフィック・ライト・オープンでは1回戦でフェデラーに勝利はしたものの、3回戦敗退。ソニー・エリクソン・オープンには本来予選落ちの予定でしたが、ひとり本選出場者に棄権が出たため、次点の彼が本選入りしました。なにしろもともと予選落ちの選手ですよ。1回戦突破でも上々と思われましたが、ダークホースパワーを発揮して3回戦を突破。ついに4回戦、ロジャー・フェデラーとの対戦に臨むことになります。
そして、ななななななんと!! 2ツアー連続でフェデラーに勝っちゃったという。
ロジャー・フェデラーがいかに破格の強さを誇っているかというのは、いままでこのブログでもさんざん語ってきてはいるのですが、文章よりもわかりやすく数字を今日は出してみようかと思います。
テニスには、各大会ごとにポイントランクが設定されていまして、大会の順位をすべてポイントに換算して加算していって、多ければ多いだけ世界ランキングが高いということになります。フィギュアスケートもおんなじシステムですよね。ISUランキングというのがあります。東京ワールド後、浅田真央選手とキム・ヨナ選手がランキング同点1位に輝いたと報道されたばかりですが、理屈は同じです。
スケートの場合、オフシーズンにポイントの上下があることって通常無いわけですが、テニスって基本的にオフシーズンがないんです。グランドスラム大会は、年明け早々の全豪、初夏の全仏、全英、秋の全米、とあって、春先とか大会ないみたいに見えるんですけど、大会自体は、1年中途切れなく世界中のあちこちで行われています。
テレビの実況とかだと単純に「世界ランキング●位」とか言いますけど、テニスの場合、男子と女子でとりまとめの団体が別立てでして、男子テニス選手のランキングをATPランキング、女子テニス選手のランキングをWTAランキングといいます。
さて、ATPランキングですよ。フェデラーと他の選手の順位とポイントを比較してみます。


1位  フェデラー  7715
2位  ナダル    4755
3位  ロディック  2980
4位  ダビデンコ  2865


2位のナダルも3位のロディックから1800ポイントくらい差がついててすごいんですけど、見てください。ナダルとフェデラー、3000ポイント近くも開いてます! ダビデンコひとりぶんくらいのポイント差があるということですよ。すごいでしょ。
ご参考までに、いま現在のWTAランキングとポイントも書き出してみますと


1位  エナン    3645
2位  シャラポワ  3564
3位  クズネツォワ 2947
4位  モレスモ   2933


ATPとWTAだととりまとめ団体が違ってて、必ずしもポイントを同一視はできないんですけど、大会ごとに順位点が加算されていってランキングをつける原理はおんなじです。1位のエナンと2位のシャラポワ、僅差ですよね? 倍近い差なんて、ついていないでしょ? ふつうこんなもんです。大会ごとに順位が上下して、世界ランキング1位が入れ替わる。全豪準優勝してエナンからランキング1位を奪取したシャラポワですが、東レパンパシ以来の不調でランキングを落とし、エナンが1位に返り咲いています。
じつはシャラポワもセレーナ・ウィリアムズにソニー・エリクソンで負けたんだよね……。ただ、現在WTAランキング18位のセレーナは、ランキング的には伏兵かもしれませんが、もともとの実績があるし全豪も優勝してるしで「調子が戻ってきた」という感じがするのに対して、このたび、2度もフェデラーに土をつけたギジェルモ・カナスは、本気で伏兵も伏兵。現在のATPランキングは55位、獲得ポイントは652点です。
652点! フェデラーの1/10以下だよ!
前回の試合では、どうもフェデラーに足の負傷があったらしいこととかがあとでわかって「ああ、だから負けたのか」と思ったものでしたけど、今回はいままでふつうに勝ちあがってきてますしね。なんというか……ふつうに負けたというか。ううーむ。
なにしろフェデラーと2位以下の点差は、上のとおり尋常でないので、ひとつやふたつの大会で敗退しようとも、ランキング1位は簡単には揺るぎませんが……。
しかしフェデラー。今年こそ全仏制覇するのが悲願だったはず。グランドスラム4大会中、唯一のクレー・サーフェスである全仏は、フェデラーにとっては鬼門であり、破竹の王者がいちども獲ったことがないタイトルなのです。
全仏を睨んで、4月からはトーナメントツアーもクレーシーズンに入ります。ハードコートが得意なフェデラーが、ハードコートのソニー・エリクソンで負けたのは若干やーな感じなんですよね……。しかも今回、2度めの負けを喫したギジェルモ・カナスは、アルゼンチン出身のクレー巧者だし。
南米系やスペイン系の選手って、伝統的にクレーが強い人が多いんですよ。クエルテンとかフェレーロとか。もちろん、ナダルも。
ええと、またしても説明になるけど、コートサーフェスというのは、コート面の種類の意味です。ハードコートというのは、いわゆる一般的な、クッション性のあるアスファルトでコーティングされたコートのことで、ボールが強く弾むのでパワーヒッター有利……かな。まあふつうのコートですね。ケミカルコートと呼ぶこともあります。
ローンコートというのは、芝のコートのことで、ウィンブルドンが代表。管理が難しいのであんまりコートじたいありません。バウンド時に芝がボールに摩擦を与えないため、スリップするみたいなカタチでボールが跳ね上がってくる。バウンドによってボールスピードが落ちないのが特徴で、ビックサーバーが有利と言われています。
クレーコートというのは、土のコートのことです。バウンド時に摩擦でボールスピードが落ちるため、スピードサーブしか武器が無いと不利。イレギュラーバウンドも多いので、臨機応変な展開に対応できる上手さが必要になります。ストローカー有利と言われています。また、走るとき靴が滑ったり、逆につっかかったりするので、フットワークが強くスタミナがないとダメ。スペインや南米にはクレーコートが多いため、選手たちはクレーコート独特の戦法に馴染んでおり、伝統的にクレー巧者を多く輩出しているもようです。
このクレーが、フェデラーには若干、鬼門なんですよね……。
いや、ふつうの選手よりはもちろんぜんぜん強いんですけど、クレーではとにかくナダルが強いんですよ! クレーは俺の庭だぜ! みたいなかんじで、生き生きとどんな球でも拾う拾う。無敵の帝王フェデラーも、クレーコート上ではナダルに一歩譲るかんじなんだなあ。これからはじまるクレーコートシーズン、もっとも心待ちにしていたのはきっとナダルのはずで、しかもパシフィック・ライフ・オープンで優勝してるしね。気分よくホームグラウンドに帰って、勢いで全仏も連覇しようと考えていると思うんです。
得意のハードコートで不本意な負けを繰り返してクレーシーズンに入るというのは、フェデラー的には好かない展開ではあろうかと思う。
そうはいっても、終わった試合を取り返すわけにはいかないわけで。なにしろ負けず嫌いのフェデラーですから、決勝まで残れずに余った時間をクレー研究にあてて、つぎのモンテカルロ・マスターズ(クレー)で優勝を狙ってくるかも。フェデラーが元気がないとテニス界はぜんぜん面白くないので、頑張って欲しいです!!





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