・女子シングル総合1位/キャロライン・ジャン選手
今シーズン開始以前から「アメリカにスゴい子がいる」と、ウワサに高かったキャロライン・ジャン選手。出身はボストンらしい。ステファン・キャリエール選手もボストンですね。いまごろボストン駅(あるの?)には「優勝おめでとう・キャリエール選手・ジャン選手」とか垂れ幕下がってるのかなあ(アメリカにそんな習慣はないと思う)。JGPFではぶっちぎりの優勝でしたが、全米ジュニアでは、ダークホース、ミライ・ナガス選手にまさかの敗北。まあ、敗北……といったところで、悔し涙にくれるといった雰囲気ではなく、試合後のプレスルームでは同い年のミライ・ナガス選手と目交ぜしながら和気藹々だったのですが、同い年のオリエンタル系どうし、もともと仲がいいのかな。日本のスケーターたちも、ものすごい仲良しで見ていて微笑ましい(とくに男子。仲が良すぎるー)。これからふたりで仲良く伸びていってくれたら、ファンは楽しいですね。
SPは映画音楽"ラベンダーの咲く庭で"より"オルガ"。コンボは3Lz+2T、単発トリプルは3F、2A、すべて成功。コンボに少々の減点があるのと、レイバックスピンのレベル2というのは、キャロライン・ジャン選手にしては若干渋い気もしますけども、加点はもらっていますし、まずはクリアな出来栄えだったんじゃないでしょうか。
PCSの高さにも驚きます。13歳、ノービスから上がったばかりの年齢とはとても思えない……SSは6.32ですよ!
FSは、アーティストJules Massenetの"Thais" というアルバム?かな?から"メディテーション"という曲。ジャンプコンボは3Lz+2T+2Loから入り、2A、3F+2Tと決めてきます。この年齢でフリップもルッツもカンペキで、しかもコンボに入れられるなんてすごいなあ。フライングキャメルからループ、ルッツとトリプルを単発で決めて、スパイラルがレベル4。加点あり。アメリカの女子は、スパイラルが得意な選手が多いですね~。キャロライン・ジャン選手は、ことにスパイラルの評価が高く、サーシャ・コーエン選手と並べて語られることもあるほどだそうです。ひええ。
3Lo飛んで、ここから後半戦、3Lzは着氷ミスかな、ちょっと減点、3F単発、ストレートラインステップレベル2ときて、バテてきた最後半に3T+2Tを成功! レイバックスピンレベル3に足変えコンボスピンレベル4で締め。とくにラストの足変えコンボは、ジャッジ全員が2点以上の加点をつけていてスゴいの一言。フリーの演技時間が短いジュニアで、総合得点160点台だもんなあ……おそろしい……。彼女のフリーはテレビ放映、絶対にあると思いますので、楽しみです。
・女子シングル総合2位/ミライ・ナガス選手
彗星のごとく現れて、全米ジュニア選手権で、優勝大本命のキャロライン・ジャン選手を撃破。ご両親が日本人の二重国籍ということもあり、日本でも話題沸騰のミライ・ナガス選手。報道を見ると、今年急激に伸びたそうですね。そういうのがある年齢だよなあ……。
SPは"スウィングキッズ"。ジャンプの種類など、プログラム構成はキャロライン・ジャン選手とほぼ同じ。ふたりとも、まだ3+3はプログラムに入れてきていないんですね。来年あたり、すでに入れてきそうだけど。
驚異のビールマンで全米を制したナガス選手、このSPで、レイバックスピンレベル4を取ってます。しかも加点あり。たしか、スピンの中でも、レイバックはレベル認定厳しいですよねー。しかし、女子の場合はスパイラルとともに必須要素だから、プログラムに入れないわけにいかない。レイバックで点が取っていけるというのは、今後もほんとに心強いと思います。
FSはドヴォルザークの"新世界より"。日系アメリカ人であるミライちゃんが、全米を制した年のプログラムがこの曲だったというのは、ちょっと感慨深いですね……。この曲の原題は『America』というんです。
エレメンツは2Aから。きれいに決めて加点あり。つづく3Sも成功、フライングスピンレベル3で地道に加点とって、3Fにちょっと乱れが。つぎの2T+3T+3Loは、テレビでもちょっと放映されてましたけど、最後ふらついちゃったみたいですね。GEO減点あり。しかし、大きなミスはここだけです。
スパイラルシークエンスはレベル4。ほんとにアメリカの女子はスパイラル強い! 3Lz+2Tを決めて、つぎのコンボは3Lo+2Lo。この組み合わせ、わりと珍しいように思います。サルコウでも加点もらってるし、ナガス選手はエッジジャンプ得意なのかも。
つづくレイバックはまたしてもレベル4。すごいな。新たなスピンの女王誕生の予感……。ストレートラインステップはレベル2から、ラストジャンプは3Lz。オーラスの足変えコンボスピンはレベル4。加点アリ。立派!
SPでは5点台だったSSが、FSでは6点台に伸びているのは、印象のせいかな……と思ったり。来年は当然3+3入れてきますよね。3Aの練習しているというウワサもあるし。恐ろしい子がもうひとり新大陸に現れたなあ。演技の放映楽しみです。
・女子シングル総合5位/水津瑠美選手
ISUバイオの出身地に『ロンドン』と書いてある水津選手。アメリカ生まれだったら、彼女も二重国籍だったかも。男子シングルに出場した無良選手とは、幼稚園からいっしょの幼馴染だそうです。コーチは重松直樹氏。重松コーチは、無良選手と鳥居選手と水津選手と、今回教え子3人が世界ジュニア出場ですね。すごいなあ。
目力があり、立ち姿が美しい選手ですね。3Lzが完全ではない中で、全力のプログラムを決め、見事5位に入賞しました。
SP冒頭のコンボは3T+3T。勝負をかけてきましたね! 見事に成功し加点も獲得。続く2Aもクリアに成功。フライングスピンから、2Fは成功。得意のスパイラルでもレベル4、加点を獲得しています。
FSは冒頭に3F。ちょっと着氷が乱れたかな。しかし転倒はせず、つぎの大技、3T+2T+2Tの3連続コンボは成功させています。続けて3Lo+2Tを跳んで、つぎはレイバックスピン。スパイラルシークエンスはフリーでもレベル4に加点獲得。確実です。
3Lo、3S、とトリプルジャンプを着実に決め、フライングシットでレベル3とって、つぎのアクセルが……残念! 抜けてしまいました。得点になってないところを見ると、半回転になっちゃったかなあ。惜しかった。しかし、つぎ、最後の大技となるジャンプコンボでは3T+2Tをクリアに成功、体力のなくなる後半で加点も稼いでいます。頑張った!
そこからサーキュラーステップレベル2、足変えコンボスピンレベル4で締め! フリップとアクセルがちょっと惜しかったかな! しかし、世界大会の最終グループ、最終滑走という猛烈なプレッシャーの中で、ここまでの演技ができたのは素晴らしいと思います。
1990年生まれ、いま16歳ながら、眼差しに力があり、情感のある滑りをする水津選手。灰原、水津選手に滑って欲しい曲がたくさんあります。来シーズンも頑張って!
武田選手と、村元選手、あとほかの注目選手など、明日また書きますね。
女神幻想ダイナスティア は乙女のためのコミュニケーション重視のMMOオンラインゲーム。
争いのない世界にあなたも遊びに来てね。
今なら無料で遊べます!
※乙女なショッピングモール「乙女のおかいもの」でもうきうき情報紹介中!
※メルマガ「ダイナスティア情報局」登録はこちらから!

