今日の記事はきのうの続き。世界ジュニア選手権、プロトコルとニュース記事時点の感想です。前の記事「紙の上のオーバースドルフ(http://ameblo.jp/haibaran/entry-10027158236.html )」もお読みいただけると、うれしいかも。
それでは感想にGO。
・男子シングル総合3位/セルゲイ・ヴォロノフ選手
今年のロシア国内選手権ジュニア1位のヴォロノフ選手。昨年の世界ジュニアで小塚崇彦選手に継ぐ2位に入った選手ですね。1987年生まれでいま19歳。来年からは完全にシニアエントリーのはず。ISUバイオを見るに、国内選手権も、去年はシニアにエントリーしていて、6位という成績。今年国内大会をジュニアでエントリーしたのは、なにか思うところがあったんですかね。
ロシアの東京ワールドサブ代表。正代表のグリアチェフ選手が、ヨーロッパ選手権以来本調子とは思いがたいので、今回の結果次第で正代表下克上アリでは? と思い、灰原、注目していたのですが……まえも書きましたが総合3位、成績的には立派なんですけど、昨年チャンピオンの小塚選手がいない中で去年より順位が下がってますし、下克上には正直、微妙なかんじかも。
ヴォロノフ選手のコーチのアレクセイ・ウルマノフ氏は、アレクセイ・ミーシン門下で、リレハンメル五輪金メダリスト。気さくな性格で、現役当時、金メダリストでありながらアシスタントコーチのように、ヤグディン選手やプルシェンコ選手ら、後輩少年たちによく教えていたといいます。
SP、コンボは無良選手と同じ作戦で3A+3T。アクセルはダブル。もうひとつのジャンプは3Fと、高得点エレメンツを揃えてきています。基礎点だけなら無良選手を越えていますが、SP5位に終わった(無良選手はSP3位)のは、ひとつひとつのワザにGEO減点があるからですね。とくにコンボは1.86も引かれており、減点はないので転倒はなかったものの、無理に降りた形跡がある。スピンはふたつレベル4もらって、ステップは両方レベル2。ジャンプが荒かったのかな、という印象ですね。
FSのプログラムは攻めてますね! 冒頭に単発の4T、回転不足で着氷もアレだったようですが、攻め気できたのは好印象。つづく3A、3Fからサーキュラーステップ、フライングシットときて後半突入。後半にジャンプコンボを固め打ちです。攻めるなあ。3A+2T、3Lo、フライングスピンときて、疲れたかなー、ストレートラインステップはレベル1、続くコンボは3T+2T。3S、3T+2T+2Loときて、フィニッシュはコンボスピンで締め。勝負にタラレバはないけど、冒頭の4Tを飛べれば、2位はあったかもですね。
しかし、SP、FS併せて、いっぺんも3Lzを跳んでないなあ。もしかして跳べないの? まさか。いや、ありえますけど。ちょっと気になりました。
・男子シングル総合9位/町田樹選手
今シーズンの全日本ジュニアチャンピオン町田樹選手。高橋大輔選手に憧れて、高橋選手の出身校に新幹線通学しているんですよね。ステップはさすがの出来栄えだったもよう。SP17位からフリーは怒濤の追い上げです。
SP冒頭、3Aからのコンボ、転倒したらしくセカンドが入らず。ステップはサーキュラー、ストレートともレベル3、加点もあって、見事だと思います。
FSでは、3A+3Tを成功させていて立派! 3Loでかなり減点があるんですが、たしか全日本選手権でも3Loで失敗しちゃってましたね。
SP、FS、どっちも、スピンのレベル付けが渋いかな。もうちょっとスピードに乗れると、レベルも上がってくると思うのですが。ステップで魅せられる、表現力のある町田選手ですから、魅せるスピンも、これからぜひ追及して欲しいように思います。
得意のステップは、こちらも2本ともレベル3をもぎ取っていて立派! 町田選手のプログラムですごいのは、バテる最後半にサーペンタインステップを持ってきていることですね。サーペンタインって、リンクをS字型に進むステップのことで、ステップシークエンスの中でいちばん長い距離を踏まなきゃいけないんで、ボロが出やすいはずなんですけど、ここでレベル3、加点も取っているのは、ほんとうに自信になると思います。
そうそう、町田選手と無良選手のインタビュー記事を見つけたので、リンクを貼っておきますね。こちら→ http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20070302mog00m050006000c.html
2年滑って、これで競技で滑るのは最後になる、この曲とプログラムを大事に滑ってあげようと思った、というコメントが素敵だと思いました。
放映で演技を見るが楽しみです。
・男子シングル総合22位/鳥居拓史選手
明治大学広報で、鳥居選手の記事を発見。こちらです。→ http://www.meiji.ac.jp/koho/meidaikouhou/20070201/0702_8_zoomup.html
来期シニア参戦の鳥居選手。SP23位から、順位をひとつ上げることができました。
全日本選手権のときは、ショートではジャンプが、フリップもルッツもダブルになってしまった鳥居選手ですが、今回世界ジュニアのSPでは3Lzも3Fもきっちり着氷。頑張りましたね! スピンやステップのレベル判定が、国内大会よりどうしても渋い中で、SP20位だった全日本のときより、7Pも高い得点を出しています。体調を崩しやすい海外遠征で、すごいと思います。
FSは、ちょっと後半疲れたかなあ。冒頭のジャンプコンボが決めきらずシークエンスに。このプログラムも、ボーナスのある後半にジャンプが比較的固まってる構成なのですが、後半冒頭の3Fで転倒があったもようで、ここからちょっと、立て直すのが大変だった感じですね……。それでも最後の3Tは綺麗に決めて、意地を見せました。来年からはシニアエントリーになると思いますが、頑張って欲しいです。
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