アメリカ、コロラドスプリングスで開催されていた、四大陸選手権。SP6位から大逆転、全米女子チャンピオン、キミー・マイズナー選手が優勝を果たしました。
ライサチェック選手ともども、全米チャンピオンがフリーで大逆転、という展開ですね。2位はアメリカのエミリー・ヒューズ選手、3位はカナダのジョアニー・ロシェット選手。日本の澤田亜紀選手は、フリー5位で総合は4位。あとちょっとで表彰台でしたね! しかし、このメンバーで4位というのは、すごく立派な成績だと思いますし、本人も自信になったと思います! だって上位3人、全員北米のトリノ代表ですよー!
フリー4位に入った恩田美栄選手は、SP7位から順位を上げて総合6位。ちなみに総合5位は、アメリカの、アリッサ・シズニー選手でした。
競技会終了とともにプロトコルも出た男子のほうも、のちのち改めて感想を書かせていただこうと思いますが、とりあえずは女子、プロトコル段階での感想を書いてみますね。
1位のキミー・マイズナー選手は、冒頭の3Lz+3Tが成功。勢いづいて演技に入れたように思います。SPではルッツで転倒したのが悔しかったと、インタビューでもコメントしていますから、ここでルッツが入ったのはすごく大きかったのではないかと。続く2Aは加点1。これは気持ちが乗っただろうなあ。
3Fがすっぽ抜けてシングルになった以外は大きなミスもなかったようで、スパイラルやスピンの評価もレベル4連発。今回の四大陸って、男子も含めてPCSが比較的渋めだったんですけど、マイズナー選手はPCSでも比較的高い評価を受けて、総合得点は2位のエミリー・ヒューズ選手と約6点差をつけた172.75点。SP出遅れでこの点数なので、大きな失敗がなければ、東京では180点台を出してくるかも。もちろん、ノーミスでさえあれば、浅田真央選手のプログラムが基礎点最高なわけですけど。
全米に引き続きSPで出遅れたこと自体は望ましくないですが、シニアデビュー2シーズン目のマイズナー選手、全米に続いて四大陸もとったことは、自信に繋がってくると思います。東京までいいモチベーションを保って練習できるのではないでしょうか。
しかし、これだけのメンバーが揃っていて2位以下が170点台に届かないというのは、やはりみんな、高地ゆえのスタミナ切れですかね……。細いわりにスタミナがあると言われているキミーが、競り勝ったということかも。体力的に厳しい後半に、2A+2T+2Loの3連続コンボを成功させているあたりも、さすがだと思いました。
2位のエミリー・ヒューズ選手は、クリアに決まったジャンプコンボは3T+2Tだけですね。後半のレイバックスピンでレベル4をとっていますが、ほかのステップ、スピンのレベルづけは3。ただ、単発のジャンプはきれいに成功させていますし、飛びぬけて悪い要素もないので、結果として安定したTESが取れたように思います。
PCSが比較的高いんですけど、これは正直、ホームタウンディジョン有りな気がするなあ。演技を見ていないのでわからないのですが、3位のロシェット選手と比べて、かなり高いんですよ。まあ、ロシェット選手は、転倒はなかったにせよジャンプに失敗があったみたいなので、印象が悪くなったのかもしれないですが。エミリーもどこかでジャンプコンボのファースト着氷失敗してセカンドすっぽ抜けたっぽいんですよね。
試合後のインタビューを見ると、エミリーは「トリプルジャンプがたくさん成功して、パーソナルベストも出せて、あたし幸せ!」みたいなコメントであるのに対し、ロシェット選手は「ルッツが上手くいきませんでした……。でも、わたしにとって、今回の大会は、世界選手権のためのトレーニングですから」みたいなコメントで、このあたりのテンションの差が、微妙にPCSに影響しているんではないかと思いました。
エミリーっていつも、たとえ転倒があったとしても「どう? 今日もあたし、巧くできたでしょう!?」って顔でフィニッシュするんですよね。この押し出しの強さは、みんな真似したほうがいいですよ絶対。梵天丸もかくありたい。
おつぎはSP1位から逆転を許し、総合3位に下がった、カナダのジョアニー・ロシェット選手。先に書いた本人コメントでも語られていますが、ルッツが決まってません。3Lzが2回ともすっぽ抜けてシングル。しかも2回とも着氷に失敗したらしく減点があるので、ジャンプで合計10点以上の取りこぼしがあった。これはたしかに痛い。
ただ、3+3はないものの、ジャンプコンボは決めているし、スピンでも手堅くレベル4をもらっているので、正直、PCSが伸び悩みすぎな気がします。やはり、フィニッシュからキスクラまでの表情じゃないかなあ。勝ち誇った笑顔で、キスクラから泰然と手を振ってれば、エミリーに勝てたのではないか……などと、ちょっと思ってしまいます。
予定通りノーミス演技ができれば、TES的には、優勝争いに噛んでくることに不足はないので、あとはPCS勝負! 勝ち誇りオーラの会得も、頑張れ!
フリーで4位に入り、総合で6位に順位を上げた恩田美栄選手。フリーのTES高いなあ! TESだけなら、キミーに次いで2位じゃないですか。それに比べてPCSが低いのが、少し残念かも……。3コケの上、降りたジャンプに回転不足もあったシズニー選手より、15点も低いっていうのは、ちょっと……。やっぱり、アメリカ勢にホームタウンディシジョン、あった気がするなあ。
まあ、東京ワールドでは日本勢にホームタウンディシジョンがあるんでしょうし、どうしても「地の利」というのはある中で、選手は各国転戦するわけですから、広い目で見れば差異はない……ということなんだろうけど。
恩田選手の演技は、テレビ放映もきっとあると思うので、観戦を楽しみにしたいと思います。入賞おめでとうございました。
フリー5位で、総合4位に入った澤田亜紀選手は、パーソナルベストおめでとう!
おまじないの『デコピン』エピソードとともに、笑顔全開のフィニッシュポーズが北米メディアで報道されて、すっかり今大会のラッキーガールですね!
ほとんどクリーンに演じた選手がいなかった中で、最終滑走をほぼノーミスで終えてSPを3位で折り返し、フリー5位というのは、このメンバーの中で大健闘だと思います。
プロトコルを見ると、フライングシットスピンでミスがあったらしいのと、澤田選手については全体にスピンのレベル付けが渋いんですけど、きっぱり「課題はスピン」とわかっているのは、むしろ改善しやすいのではないでしょうか。コロラドの高地で、体力的に厳しい後半に、3T+2Tがちゃんと入っていて、クリーンな着氷とはいかなかったようですが転倒せずに踏みとどまったようですし、立派な出来栄えだったと思います。
澤田選手もPCSが低いのですが、シニアデビューの年なので、これはしかたないかなと。今回4位の成績が、今後のPCSを底上げしてくれると信じます。
年末年始のイベントラッシュからインターハイ、アジア大会、四大陸と、信じがたい連戦を終えた澤田亜紀選手。今期大きな大会はこれで終わりだと思うので、高校の卒業式までしばらくのあいだ、京都のおうちで寛いで欲しいです。テレビ放映楽しみです。
四大陸ペア競技中の事故で、途中棄権となったカナダのジェシカ・デュベ選手ですが、発表によれば、目に怪我はなかったとのこと。鼻と頬の傷については手当は終了し、回復するまでコロラドの病院に留まるそうです。
デュベ選手が、どうか、一日も早く元気になれますように!
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