テニス全豪オープンでは、女子シングルで、昨年の覇者アメリ・モレスモが、世界ランク70位の19歳、チェコのサファロバに敗れる大波乱があり! うええええっ、これがあるからテニスは油断ならないな!
19歳、無名の選手が前回覇者を撃破、といえば、灰原が思い出すのはロジャー・フェデラーだなあ。2001年ウィンブルドン、フェデラーVSサンプラス。あれは歴史的な試合でした。
ピート・サンプラスは当時ウィンブルドン4連覇「芝の帝王」と呼ばれていた最強選手でした。一方フェデラーは、シード選手ながらまだ19歳。こりゃサンプラスの勝ちに決まってるなあ、と思いながら、のんびり観戦してたら大間違い。ローンコートのウィンブルドンでは、いままで誰も抗し得なかったサンプラスの豪速サーブを、完璧にリターンするフェデラーの姿に、ウィンブルドンの観客も、もちろん灰原も、呆然となりました。
時速200キロ超のサーブをクリーンに打ち返し、リターンエースを決める、恐ろしい選手が出現した。この年若い選手は、1980年代から長くテニス界を支配したビックサーバーたちの時代に幕を引くために現れた、ニュータイプの天才にちがいない。……あの日あの試合を観た世界中のテニスファンが、それを理解したのです。
サンプラスとの激戦に勝利した若きフェデラーは、続くヘンマン戦には惜敗します。ちなみにヘンマンはこの大会で準優勝した選手で、地元イギリスの出身。ヘンマンに敗れコートを去るフェデラーの後姿に、NHKの実況アナウンサー(たしか鳥海アナだと思いましたが違うかな)が放った名調子がいまでも忘れられない。
「芝の帝王サンプラスを破った若者が、いま、ウィンブルドンのコートを去ります。……みなさん、彼の顔を、名前を、覚えていてください! スイスのロジャー・フェデラー。19歳。彼は必ずウィンブルドンに帰ってきます!」
ウィンブルドンでフェデラーが初優勝を遂げるのは、その2年後、2003年のことです。
帝王サンプラスを打ち破って現れた、新世紀の帝王フェデラーが、追われる立場になって、もう3年が過ぎました。肉体を酷使し世界中転戦を続けるトップテニスプレイヤーの3年は、けして短くはありません。
いつか、フェデラーも、無名の若者に討ち果されるときがくるのかもしれない。若き王者に、王冠を譲り渡す日が、訪れるのかもしれない。
だけどまだもうちょっと、灰原は、この無敵の帝王が、破竹の快進撃を続けるのを、観ていたいなあと思います。それに、フェデラー自身、まだ若いしね。
ロジャー・フェデラーの名前は、いつか伝説のように語られることになるでしょう。モハメド・アリが伝説であるように。それほどの選手の全盛期のプレイを目に焼き付けられることを、テニスファンとしてとても光栄に思います。
モレスモを破った19歳、ルーシー・サファロバも、いつかはそんな、歴史を作る選手になれるのかな? なにもかもこれからですね。
……それにしても、メルボルンの映像って観るだに暑そう。向こうは夏だから当然なんだけど、日本は冬だから。南半球は北半球とは季節逆だって頭ではわかってても、なんだかピンときませんね。
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