海外スケートサイトを見てまわっていたら、なんだかジョニーの記事を発見。
読んでみてびっくりしました。近々に迫った全米選手権について特集したあるテレビ番組で、とあるコメンテーターさんがジョニーに厳しい評価をし、全米を巻き込む論戦になっているというのです。
記事からは問題のテレビ番組の映像にも飛べるようになっていまして、灰原も頑張って見てみたんですが、番組の内容よりなにより、まず、番組のホステスとして、アルベールビル五輪銅&リレハンメル五輪銀メダリストのナンシー・ケリガン選手が出演していたのに驚きました。ナンシー・ケリガン! な、なつかしー!
思い起こせばリレハンメル五輪の女子フィギュアスケートは、競技内容より場外戦が注目されてしまった大会でしたね……選手たちにとっては気の毒だけど。
リレハンメル五輪代表選考会でもあった全米選手権直前に、襲撃をうけて膝を怪我し、大会を欠場せざるを得なくなったケリガン選手、調査によって、彼女を怪我させた男たちは、ケリガン選手とは長らくライバル関係にあったトーニャ・ハーディング選手の離婚した元夫の依頼をうけて襲撃を行ったと判明、全米スケート協会は特例として、選考会に出場しなかったケリガン選手をリレハンメル代表に選出したのでした。ケリガン選手が欠場した全米選手権で優勝していた因縁のハーディング選手も、元夫の企てとの関係性が立証されなかったため、リレハンメル代表に選出されました。
ちなみに、このとき全米選手権で2位に入り、一度はオリンピック代表に選出されながら、ケリガン選手の特例によって補欠に回ったのが、若きミシェル・クワン選手です。若きも若きで、リレハンメル時点でクワン選手はなんと13歳! いまの規定だとそもそも代表にはなれませんね。
トリノ五輪代表選考においては、故障のため全米選手権に出場できなかったクワン選手が、特例で代表に選出され、全米選手権3位で、一時はオリンピック代表に選出されたエミリー・ヒューズ選手が、補欠に回ることになりました。故障が再発したクワン選手は結局トリノには出場せず、エミリー・ヒューズ選手が五輪初出場を果たしたわけですが……クワン選手に特例が適用されるのにあたって、全米スケート協会的には、リレハンメルの過去が意味を持ったのかもしれないなあ。
話がものすごーく遠くに来てしまいましたが、その、ケリガンさんがホステスをつとめている全米ネットワークのテレビ番組で、ジョニー・ウィアー選手の特集コーナーがあった、みたいなんですね。ジョニーは全米3連覇のスタースケーターですから、そりゃ特集も組まれようってものです。で、VTRからスタジオに戻ってきて、コメンテーターたちがいろいろ感想を述べるところで、ゲストのひとりが「ジョニー・ウィアー選手のスケーティングは好きじゃない」みたいなことを、言ってしまった、もよう。
灰原が乏しい英語力をかき集めて理解したところでは、「好きじゃない」と言った方も、ジョニーのスケーティングが美しいこと、表現力が並外れていることは、認めているんですよね。ただ、彼的には「氷上のプリマバレリーナを見たいわけじゃない」、力強いスケーターの演技のほうが好みである、ということのようです。ジョニーのライバル、エヴァン・ライサチェック選手の演技に言及して「自分的には彼のほうが好みなので、全米では優勝して欲しい」というようなコメントをします。だと思う。
まあ、灰原、英検4級しか持ってないくらいしか英語はダメなので、読むほうもアレですがヒヤリングはあやしいどころか壊滅的なため、ニュアンス間違ってるかもー。間違ってたらごめんなさい。
この番組が全米ネットで放映されたあと、番組に抗議が殺到し、アメリカでは、ジョニー派、エヴァン派に別れて論戦が始まってしまったもよう。大切な選手権をまえにして、集中力を削がれる事態で、選手は大変かもしれませんね。
ジョニーとエヴァンって、本人同志はべつに仲が悪くもなんともないんじゃないかなあ。よくわからないけど、リンクサイドで楽しそうにしゃべってるところの写真を、何度か灰原は見たことがあります。
思うに、国内選手権連覇を誇るジョニーが、世界選手権やオリンピックではいまだメダルを獲得していないことに、焦れているスケートファンがいるのかもしれません。スケートが文化としてとても根付いている国だけに、自分たちのチャンピオンに、天下をとって欲しいという気持ちが強いファンもいるかもしれない。「自分たちのチャンピオンがまだ勝てない理由」を探した結果、ジョニーの「アメリカ的でないと評されている部分」……ヨーロッパ選手的であるといわれる、柔らかな演技や繊細な表現力に行き着いてしまったのかも。
でも、ジョニー・ウィアー選手は22歳で、たしかに、シングルスケーターとして、とても若すぎるという年齢ではなくなってきているけれど、今年からいままでとは違う雰囲気のプログラムにもチャレンジしたり、全米王者の地位と人気に安住せず、攻める気まんまんじゃないですか。ジョニーって、トップ選手の中ではスケート開始年齢が驚異的に遅くて、12歳から始めたんですよね。それで、19歳で全米チャンプになっちゃうんだから、並々ならない天才であることは間違いないと思うし、まだまだ伸びしろがいっぱいあると思うんですよ!
もちろんライサチェック選手も素晴らしいスケーターだから、頑張って欲しい、今年こそ王座を奪って欲しいという気持ちは、よくわかります。ライサチェック選手とジョニー・ウィアー選手って、ほんとうに持ち味が正反対くらいに違いますもの。長身と浅黒い肌、精悍で端整な面立ちを持つ(だけどちょっぴり純朴ムードもあってそれがまたたまらない! ミーハーですみません!)ライサチェック選手と、少女のように繊細な美少年ジョニー・ウィアー選手が並んでいるさまを見ると、じつに眼福というか、このライバル同士が、王座を獲ったり獲られたりしながら伸びていったら、どんなにフィギュアスケート界が華やかになるだろうかと、どんどん夢が膨らみますからねー。……とはいえ、なんとかハナシを穏当な方向に持っていこうとするケリガンさんが若干お気の毒でした。
今回の騒動は、インタビューなどではいつもくったくない笑顔を見せるジョニーが、背負っている期待とプレッシャーの大きさを、かいま見せてくれたかな? 「フィギュアスケート王国アメリカ」の誇りを支えて欲しいという、アメリカ国民3億人の切なる希望が「全米チャンピオン」というタイトルには付属してるわけですよね。根性ナシの灰原は、考えるだけで卒倒しそう……。
このプレッシャーをたったひとりで長期間支え続けた「ミス・パーフェクト」ことミシェル・クワン選手の精神力についても、あらためて尊敬、感服いたしました。
10代で全米の頂点に立って、全米国民のプレッシャーに潰れるどころかそれを力にして進化を続けたクワン選手は、ほんとうにスゴイと思います。ただ技術的に優秀なだけでは、女王でい続けることはできない。技術と精神力を兼ね備えた、希有なスケーターだったなと、いまさらながら思います。
さらにちなみになんだけど、ジョニー・ウィアー選手が12歳にしてフィギュアスケートを始めた理由は、リレハンメル五輪でオクサナ・バイウル選手の演技を見たから、だそうです。
オクサナ・バイウル! 
ケリガンVSハーディングの場外戦がやかましすぎたせいで(ハーディング選手は、オリンピック本番でもひと騒ぎ起こしましたよね)、メディアにおける扱いでワリを食う格好となってしまった、リレハンメル五輪女子フィギュア金メダリストです!
流れるような優雅な演技が身上だった、はかなげで可憐な北国の舞姫・バイウル選手……金メダリストでありながら、不運にもケリガン選手とハーディング選手の騒動の影になってしまった彼女の演技が、全米3連覇の「アメリカ的でないチャンピオン」ジョニー・ウィアー選手を生み出したわけです。
さらにちなみにちなみに、このオクサナ・バイウルと同門で、彼女の天才に弾かれるカタチでアイスダンスに転向したのが、トリノ五輪金メダリストのアイスダンサー、ニコライ・モロゾフを捨てた女、エロかっこいい(!)タチアナ・ナフカ選手だったりします。
因果は巡るというか、いろんなことが繋がってるというか、まあ「フィギュアスケート」という同じフィールドで生きている彼らが繋がってるのはあたりまえではあるんだけど、あらためて振り返ると、なんだか不思議ですね。




いまロシア選手権の記事見直したら、美少年アレクサンダー・ウスペンスキー選手が棄権してるー!
記事の、サーシャくんの名前の脇にひっそり書かれた「WD」の文字に、「ぎゃー」と悲鳴をあげてしまった灰原です。
そうか……東京には来ないのか、サーシャくん……。ちょっとがっかり……。




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